
諏訪大社 どこから移遷されたのか
トップ写真は諏訪大社
コメント嬉しいです
嬉しいことに、
note見てくださった方から、
暖かいメッセージを頂戴しています。
コメント欄は現在、公開できない設定と
している為、
メッセージはメールで転送されるのですが、
そのメールには返信できない設定のようで、
お返事をお返しできていません。
(申し訳ないです)
ちゃんとご意見、ご感想読んでます。
引き続き、応援お願いいたします。
国譲り神話おさらい
さて、今日は前回ご紹介できなかった、
多祁御奈刀弥神社(たけみなとみ)を
ご紹介させていただきます。
大国主命が統治していた豊葦原中津國。
(とよあしはらのなかつこく)
その地に作物が豊かに実っている様子を
見た天照大御神。
わが子たちにこの地を治めさせたい。
そう考えます。

豊葦原中津國を譲るように、
大国主に使者を送ります。
いろいろあって、(適当)
3度目の使者に送られた一人がタケミカヅチ。
大国主は国を譲ることを了承しますが、
最終判断は、息子たちへ聞いてくれ。
そうタケミカヅチに伝えます。
タケミカヅチは、
釣りをしていたコトシロヌシに、
国を譲るように迫りました。
これに対してコトシロヌシは了承。
天の逆手を打って消えてしまいます。
もう一人の息子神であるのが、
今回の主人公、タケミナカタ。
諏訪大社に祀られる出雲の神です。
タケミカヅチはタケミナカタにも、
国譲りを迫りました。
(名前似ているのでややこしい)
対してタケミナカタは、
私に力比べで勝ったら従おう。
そう応えます。
結果は、タケミカヅチがタケミナカタを
投げ飛ばし、
見事、国譲り交渉がまとまりました。
本当のところはわかりません
と、簡単にそんなお話。
戦わずして、国を譲った美談。
一般的な常識となっていますね。
(幕末の無血開城にも影響?)
実のところは、どうなのでしょう?
私は血で血を洗うような
天孫族対出雲族の戦いが行われたのだと
思っています。
また余談になっていますが、
ある本では、
天照大御神は、
大国主命の軍勢と戦った末に、
最後を迎えられた。
なんて、ビックリな内容もありました。
中国の歴史書にも、
国が乱れと書かれている時代。
天孫族対出雲族。
壮絶な戦いが繰り返し、
行われていたのだと思います。
式内社 多祁御奈刀弥神社
話戻して、タケミナカタ。
今回ご紹介する式内社は、
タケミナカタを祀る多祁御奈刀弥神社。
タケミナトミと読みます。


あれ?
名前が違う。
そうなのです。
神様あるあるなのですが、
タケミナカタにも複数の呼び名があり、
その一つがタケミナトミ。
一方で、
タケミナカタとタケミナトミは、
別神ではないか。
そんな説もありますが、
今回は同神という設定で進めます。
多祁御奈刀弥神社がある場所、
徳島県名西郡石井町浦庄諏訪。
地名に諏訪という名前があります。
現在、タケミナカタといえば諏訪大社。
信州長野に鎮座する大社が浮かぶはず。


しかしながら、多祁御奈刀弥神社。
すごい!
と、感動したのが、
『信州の諏訪大社は、
当地より移遷されたという説も・・・』
と、ご由緒に書かれていたこと。
自信がないとご由緒に残せないですよね~。
元諏訪ということか。
すごいです。

地理的には、吉野川南岸。
少し上流の北岸には事代主神社と、
国譲り交渉の使者タケミカヅチを祀る
建布都神社があります。
多祁御奈刀弥神社。
一の鳥居は、
けっこう境内から離れた場所にあります。
昔は広い敷地を有していたのでしょう。
今、残っている境内は普通です。
諏訪大社のような、
立派な社殿があるわけでなく、
諏訪大社のように、
4か所に社殿を構える大大社でもありません。
至って普通の田舎の神社。



諏訪大社は観光地化されているので、
全国から観光客が訪れていますが、
私が多祁御奈刀弥神社を訪れた時、
参拝者は一人の若い女性一人。
(けっこう神社マニアみたいな女性)
徳島の神社参拝で、誰かに会うこと自体稀有。
そんな中でも特徴的な部分。
しめ縄の形状。

神紋は鎌の打ち合い。
とても珍しい神紋です。
諏訪大社の神紋とは異なっています。


注連縄にも鎌の打ち合いがあります。
これを見るだけでも、
参拝する価値がある。
大変珍しい注連縄でした。

他、タケミカヅチを祀る神社に見られる
力競石もあります。
負けたタケミナカタを祀る神社にあるのも、
少し微妙な感じですが・・・。

セット参拝がおススメ
多祁御奈刀弥神社を参拝される際は、
前にご紹介した二社。
建布都神社と事代主神社も合わせて
参拝されると良いですよ。
古事記の神様が今に引き継がれるドラマを
生みだした土地。
そんなロマンを感じながら旅をする。
都会のように昔の面影を失った場所でなく、
今もそこに古の神々がいらっしゃるかも。
そんな風に思える田園風景。
その地に住む方にはなんともない景色。
なのでしょうが、
普段、ビル群に囲まれて生きている私にとって、
神社と風景のセットは、
とても価値のある文化遺産なのです。


それにしても、
豊かに実った土地を見た天照大御神。
子だもたちに治めさせたいから国を譲れ。
事実は違うかもしれませんが、
なかなか理不尽なお話ですね。(笑)
だから古事記は面白い。
気に入っていただけましたら、
💛フォローいただけると励みになります。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。