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元伊勢説 嵯峨天一神社の大白星神

トップ写真は伊勢 伊雑宮


嵯峨天一神社の大白星神


前回ご紹介した天一神社。
伊勢神宮でのエピソードからも
ただの田舎の神社ではない。

私はそう思っているのですが、
延喜式式内社としての登録はありません。

嵯峨川 左手に嵯峨天一神社

しかしながら、
かなり古くから存在する古社。
祀られている神様が、

天照大御神。(アマテラスオオミカミ)
月読命。(ツクヨミノミコト)
大白星神。(ヒトヨメグリと読むらしい)

気になるのが大白星神。
初めて耳にする神様です。

今日は、
『記紀の説話は阿波に実在した』
高木隆弘著 たま出版。

からの情報を元に
お伝えさせていただきます。

天一神の別名が大白星神。
神道大辞典からの情報のようです。

が、それ以外、
確実な情報がない神様のようです。

他の項では断言調で書かれている
著者の高木さんですが、
大白星神については推測調。

八倉比売神社(後日書きます)や、
天岩戸分神社にある五角形の石組。

八倉比売神社 五角形の石組 すごいパワースポット

これらが大白星神を現わしているのだろうか。
と、珍しく推測の域。

大五角星のぎょしゃ座は、
海人族、農耕民族両方から
崇敬されていたそうです。

他、天一神について。
方位の神。
天女の化身。
天神の最貴なる青龍。

神道大辞典には、
そう記されているようです。

いずれにせよ、
天一神社の第三祀神である大白星神。
別名、天一神。
他では聞くことがない神様。
ですが、とても重要な神様なのではないか。

天一と太一


高木さん著の本から、
そう感じたお話を紹介します。

現在の伊勢神宮。
伊雑宮で行われる御田植の神事。
太一と書かれた大きなうちわを持ち、
太一と書かれた法被を着用します。

伊雑宮の御田植祭り。
私は行ったことあるのですが、
残念ながら写真見つからず。
すみません。
記憶では、
棒倒しみたいなことしてたような。

嵯峨天一神社前の復活した田 田植え後 本家御田植祭の場所かも
伊雑宮近く伊佐波登美命を祀る 倭姫をお迎えした地元神

杣始の神事。
式年遷宮に使われる、
樹齢300年ほどの木。
伐採する前に、山に入り行う神事。
その際にも、
太一と書いたのぼりが挙げられ、
遷宮御用材には太一が刻印されます。

伊勢神宮 神事

太一は、天照大御神を象徴するマーク。

そして、
伊勢神宮で使われる太一。
天一神社祀神である天一神の天一。

これは同一の神。
天地全ての至高神。
太一、天一は、
天照大御神の象徴として使われている。

本文抜出だと長くなるので、
少し要約させていただきましたが、
だいたいそんな内容。

これもまた凄いお話ですよね。

改めて書きますが、
徳島県佐那河内村にある嵯峨天一神社。
天照大御神、月読命、天一神(大白星神)。
三柱をお祀りしている。

天下の伊勢神宮。
天照大御神を筆頭にお祀りする神道のトップ。
その神聖な神事にて、
徳島県の田舎にある神社の冠が使われている。

天一と太一。
少々の違いはありますが、
太の(、)が、上の一に移って太→天。
なので、同じであるそうです。

太一(天一)は、
天照大御神の象徴として使用されているのです。

伊勢から来たのか 阿波から行ったのか


全国各地に、
天照大御神をお祀りする神社は数あれど、
天一神を同時にお祀りする神社。
どれほどあるでしょうか。

嵯峨天一神社 嵯峨川対岸より
嵯峨天一神社 拝殿照明

無知な私は最初、
天照大御神と月読命に注目。
天一神については、
マイナーな神様。
知らんな!

そんな失礼な気持ちで参拝してました。
大変、申し訳ない話です。

全国的に見ても稀有な神社。

伊勢で継承されている貴重な神事。

どう考えても、
伊勢から佐那河内に来たとは考えにくく、
佐那河内から伊勢へ行ったのではないか。

そんな風に思えてしまう貴重な神社です。
皆様はどう思われますか。

最後に、高木さんの著書より引用。

「伊勢神宮の成立は、
大宝律令(701)の後、
高天原の所在地で、
筆者(高木さん)が天照大御神の
宮居に否定している
天一神社から分祀されて
創建されたものであり、
年代は大宮八幡神社(後日書きます)が
建立された
708年より後であると思われる。」

佐那河内村総鎮守 大宮八幡神社 八幡は後付け

めちゃくちゃ凄い事。
言い切ってます。
凄いですね~。

天一神社が天照大御神の宮居は置いといて、
私も佐那河内村は、
元伊勢にかなり近いと感じています。

少しでも、
なるほど!
と、感じていただけるように、
ここからしばらくは高天原と元伊勢。
これらに絞ってご紹介しようと思います。

今日は前回に引き続き、
嵯峨天一神社のお話でした。
前回書いた、
伊勢神宮から受けた、おもてなしの理由。

そういうことだったのか!
妙に納得のお話でした。

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本日も最後までお読みいただきありがとうございます。



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