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個人的趣味による隠岐ナンバー1の神社は壇鏡神社に決まりました

トップ写真 隠岐島後にある壇鏡神社


瀬織津姫をお祀りする壇鏡神社

対馬から始まり、
壱岐島、隠岐の島。
島シリーズ、隠岐の島編。
今日で最終回。

そして最後を飾る神社。
島後にある壇鏡神社です。

隠岐最終日。
飛行機の時間までの間、
どこか行ける神社はないか。
検索して見つけた神社です。
それまで壇鏡神社の存在は知りませんでした。

検索情報によると、
祀神は瀬織津姫。
私は天照大御神の荒魂を瀬織津姫として
お祀りしている神社が大好きです。
伊勢 荒祭宮。
西宮市 廣田神社。
佐那河内村 朝宮神社。
等など。

伊勢 荒祭宮
兵庫県西宮市 旧官幣大社廣田神社
元伊勢かも?佐那河内村 朝宮神社

偶然、見つけた壇鏡神社。
天照大御神の荒魂ではありませんが、
瀬織津姫。

知ってしまった以上、
絶対にご挨拶へ伺わねばなりません。(笑)

苦労の果てにたどり着く

早速、グーグルマップで検索。
経路案内どおり進んで行くと、
いつものように、細い山道へ進入。
慣れたもので、どんどん進んで行くと、
かなり進んだところで、
なんと通行止め。

仕方なく引き返し、
新たなルートを検索し、再スタート。
またまた山深く進入したところで通行止め。
豪雨による災害の爪痕残る山奥。
更に私が訪れる前も、
大雨が降っていたそうなので、
その影響なのか。

いずれにせよ、
女神様は、
こんないたずらをして私を試されます。
私も慣れたもので、
益々、女神さまに会いたくなります。(笑)

ならば、大きく迂回して、
反対側の海側からアプローチ。
かなり遠回りになりましたが、
ようやく、壇鏡神社へたどりつけました。

ようやくたどり着いた壇鏡神社 左の道は通行止め

荒れていたのか瀬織津姫

山奥の神社にしては大きな鳥居。
その前に車を停めて歩き出します。
鳥居の横には道があるのですが、
通行止めで封鎖。
おそらく、私が最初にアプローチした道に
繋がるのでしょう。

鳥居から社殿がある場所。
約300から400メートルくらい。
砂利の参道を歩きます。
右横にはきれいな川が流れてます。
オキサンショウウオが生息するくらい、
きれいな水質なのです。

参道 横の川からマイナスイオン
壇鏡の滝の説明書

が、豪雨の影響か、
大きな石が流されて来たのか。
不自然に大きな石が転がり。
木の根っこは土が流され剥き出し状態。
かなり荒れていました。
瀬織津姫様のご機嫌が悪かったのか?

土石流というのか 豪雨災害の爪痕

隠岐ナンバー1のお気に入り神社

私が歩く度に出る砂利の音。
清流のせせらぎ。
他、聞こえる音は鳥の鳴き声。
神秘的な音の中、
社伝に近づくにつれ、
ざあ~っという音が聞こえてきました。

日本百名水にも入る壇鏡の滝の音です。

滝の音が聞こえてくる方向へ進むと、
壇鏡神社が現れました。

鳥居をくぐり、石段を登ると立派な門。
門をくぐると、歴代の狛犬たちが、
総出でお迎えしてくれます。

鳥居から山門 趣があります
狛犬さんがお迎え
本当に長い間ごくろうさまです

この辺りまで来ると、
岩肌の中に建てられた本殿。
本殿にスクリーンをかけるように流れ落ちる滝。
なんとも言えぬ神秘的な景色が目に入ります。

壇鏡の滝と壇鏡神社 神秘的です
別角度から

マジでテンション爆上がり。
ワクワクなんてもんじゃねえ。(笑)
なんで、こんな素晴らしい神社。
隠岐最終日まで知らなかったのか。
そこに腹が立つほど。

前回の焼火神社も素晴らしい。
のですが、
私の隠岐シリーズのナンバー1。
壇鏡神社で決まり!(個人的趣味です)

壇鏡神社に関連する伝承話

はるか昔、嵯峨上皇の御代。
遣唐使派遣の命を受けた小野篁。
命を無視したのか、行きたくなかったのか。
唐に渡らず。
それを知った嵯峨上皇の逆鱗に触れ、
隠岐へ流されました。

流刑期間は約2年間。
その間、毎日、小野篁は壇鏡の滝にて、
早く都へ帰れるよう祈願していたそうです。
願いが叶ったのか。
二年で都へ戻れました。

一方、隠岐にて良い仲となった女性。
都へは連れて帰らず。
悲恋の伝説も残っています。

他、面白いお話。
昔、出雲大社から、
社殿建築にかかる杉の木。
壇鏡神社境内から切り出し、
差し出す旨のお達しがありました。

出雲大社の高圧的な達しに、
氏子たちは怒り心頭。
でしたが、従うしかない。
と、境内の杉を切り出そうとしていると、
一人の若者が、せっせと鳥居を動かしている。

おまえなにしてるんだ。
他の者が尋ねると、

鳥居を動かせば、
大杉は境内の外になるから、
壇鏡神社の木ではなくなる。

それを聞いた他の者たち。
木を切るのを止めて、
鳥居を動かすのを手伝った。
そして今も鳥居の外には、
二本の大木が残っているのです。

杉の木のお話
鳥居の前には大杉

昭和世代の私。
アニメ一休さん世代。
このような、とんちが効いたお話。
大好きなのです。
最近の若い子には通じない感性。
なのでしょうけどね。

牛突きは後鳥羽上皇のためにできた神事

他にも神事としての牛突き。
今でも行われる前に牛さんたち。
壇鏡の滝にて身を浄めて、
闘いに臨むのだとか。

また、この牛突き。
後鳥羽上皇を慰めるために島民たちが企画。
したのが始まりだとの伝承もあります。

隠岐で感じた阿波勢力の影

隠岐の島シリーズ。
いかがでしたか。
隠岐固有の神様の名前が多く、
とても興味深いですよね。

個人的見解になりますが、
前回書いた焼火神社と、
今回の壇鏡神社。
祀神が大日孁貴と瀬織津姫。
双方ともに天照大御神の別名説があります。

神社が置かれている場所は山奥。
自然の岩肌に置かれた社殿。
祀神のお名前。

等から、ここ隠岐の島にも、
阿波勢力の影響があった。
そう感じることができました。

水若酢神社が今も忌部氏によって守られている。
ことから考えても、全く根拠のない話ではない。
そう思うのですが。

私の個人的考えです。

境内の雰囲気はこちらから。
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