見出し画像

うどんサイクリング部(丸亀編)

11月某日。

今日は、羊好大尉とひうらー伍長で、2人『うどんサイクリング部』活動だ。

うどんサイクリング部とは、食べたうどんの分だけサイクリングし、カロリー摂取をなかったことにするという、健康的な部活のこと。
香川県の正式コンテンツだ。

うどんサイクリングの前に、岡山で途中下車し、岡山観光もしたい。

新大阪駅で、ひうらー伍長と合流し、朝は早めに出発したが、朝イチの新幹線は、連休の初日で結構混雑していた。

車内で立ったまま、2人でおしゃべりしていたら、あっという間に岡山駅に到着でござる。

前日は夜遅くまで後輩とモンハンやってて、寝坊して朝メシを食いそびれていた羊好大尉。

ハラヘッタ、ハラヘッタ!と繰り返し、ひうらー伍長を困らせてたら、岡山城への路面電車がやって来た。

チンチン電車や!カッコいい!!
アホなので、ハラヘッタことも忘れて、すぐに乗り込む。

路面電車の駅から、少し歩けば、岡山城。

『烏城』の別名があるように、漆黒のお城だ。ああ、なんて優美なお姿なんでしょう。カッコいいんでしょう!

喜んで入場料を支払わせていただき、岡山城天守閣に登る。
おお、スバラーシキ天守からの景色よ。

アレは岡山後楽園やなー。
あっこも、後で行こうぜ。

天守閣各階に展示されてる、鎧やカブトも見ながら、下の階へと降りていく。

ひうらー伍長は、物販売り場で『御城印帳』を買うか買うまいかで悩んでいた。

こんなんもあんのやねえ。
皆さん、お商売が上手やね。

悩んでるひうらー伍長の背中を押してあげる。何も考えずに買っちゃいなよ。
各地に旅する理由付けにもなるやん。
(悪魔の囁き)

「しかしなあ・・・御城印まで手を出したら、キリがないっちゅうか」

キリもトンカチもあれへんがな。しょせん、ただのスタンプラリーやんけ。
御城印も御朱印も。ウシシ!

「はあ?感受性欠落野郎は黙ってろよ💢。神社仏閣の御朱印は、それはもう神聖なもので・・・」

ひうらー伍長のウンチクがはじまりそうになったので、素早く逃げた。
(結局買ったらしい)

たっぷり岡山城を鑑賞した後は、岡山後楽園をぶーらぶらする。
広くて、見応えありの名園。

紅葉の時期でもあり、とてもキレイだ。
ゆっくり散策し、路面電車で岡山駅前に戻る。

少し予定時間を過ぎてしまったが、電車で四国は丸亀駅へ向かう。

駅前のレンタサイクルで、自転車を借りる。
5時間で200円の安さ。ありがたい!

ここから、うどんサイクリング部活、スタートです。

事前に調べていた某うどん店へ行ってみましょう。
ネット情報によると、行列必至のうどん屋だそうで、楽しみすぎる。
では、私についてきてくださーい!

ひうらー伍長を引き連れて、港から東へと自転車を走らせる。

潮風も浴びて、ヨットやら漁船がズラッと並ぶ港地区を横切って走行する。

サイクリング、気持ち良いねーー!

土器川橋を渡り、さぬき浜街道をさらに東へ。
良き感じにサイクリングを楽しんだあと、某うどん店に到着。

だいぶん昼過ぎなのに、10組くらいの列ができてる。
さすが人気某店。期待感はいやがおうにも高まる。

15分ほど列に並び、店内へ案内される。

「ハイ、お2人さんですね、あの奥の席へどうぞ」
と、店のおっさんに指さされた端っこの席に、いそいそと座る。

「ハイ、奥の席のお客さんのうどんあがり!」
すぐに、うどんを湯がいてた店員に呼びつけられ、荷物を置く暇もなく、慌てて席を立つ。

うどん県にありがちな、その店独自のセルフシステムに大いに戸惑う。

席に座ってから、客がうどんを取りに行くシステムだそうで。

ハテナマークを頭上に浮かべながら、言われるがままにうどんを受け取りに行くと、

「温かいうどんにしたかったら、5秒お湯に入れてね」
「天ぷらとか取るなら、その台から皿に入れてね」
などと、矢継ぎ早に店員に命じられる。

なんだかよくわからんまま、5秒間うどんを湯で温め、天ぷら用の皿を取り、おあげさんを乗せ、トレイを掲げて、早足で調理台を後にした。
ずいぶんと慌ただしいなあ。

温めたうどんを大事そうに抱えて戻ってみると、我々が指定されてた端っこ席は、後発の女子5人組により、占拠されてた。

え!?ちょ、ま・・・。
席に荷物も置くヒマもなく、うどんができたと呼び出されたので、領有権主張もできるわけなく。

忙しそうなうどん屋の親父が、適当に席を決めてるせいで、我々はいない事になってた。

困惑しながら、席は自分たちでなんとか強引に確保。
やっと落ち着いてうどんをいただく。

とぅるとぅる。

・・・。

うどん、やわこい。
汁ぬるい。

不味いわけではないし、お代金はものすごいリーズナブル。
だけど、こう、なんか・・・。

非常にモヤモヤしたまま、2人無言で店を出た。

気を取り直し、再び自転車乗って、うどん屋から、丸亀城に行きましょう。

小高い山の上にあるナイスなお城を散策。高台の本丸から見える景色はサイコーですな!

丸亀城を存分楽しんだあと、駅前で自転車を返却。
丸亀から電車に乗って高松駅へ。

高松の『屋島山上展望台』に行こう。
そこから見る夕陽が、それはもう美しいそうだ。

本日の日没は17時。

今はまだ15時30分なのだから、余裕やわな。
ノンキに琴電の高松築港駅のダイヤをまじまじと見てみたら、『コロナにより間引き運転中』と貼り紙している。
え・・・ちょっと、ヤバいかも。

瓦町での乗り換えもうまくいかず、予定よりもだいぶ遅れて屋島駅へ。
屋島山上までは、バスに乗っていく。

バスが山の上を進んでいくうちに、空はみるみる茜色に染まっていく。
秋の夕日は、落ちていくのが早いはやい。

間に合うかなー?
ぎりぎり間に合いそうではあるんだよな。

そして、屋島山上展望台に到着!

夕日に間に合えーー!!(駆け足)

・・・夕陽にはギリギリ間に合いませんでした。残念。

で、でも、まあ、美しい残照は見れたから、よかった、ヨカッタ。

「ヨカッタやあれへんがな!残照でもこんなにキレイだったなら、絶対夕陽がみたかったやん!!」

と、ひうらー伍長殿が地団駄踏んで悔しがっていたが、沈んじまったものはしようがない。戦艦大和と一緒やな。

ブチブチ言うひうらー伍長を宥めながら、高松駅前に戻り、骨付鳥の名店『東』にて夕飯飲み。

今日の反省会と、日々の雑談を交えながらハイボールを飲む。
疲れた身体に、よく冷えたハイボールがしみわたるー。

骨付鳥は、スパイシーで歯応えあって、酒のアテにぴったり。
カットしてくれてるから、手もベトベトならんでええし。

骨付鳥をつつきながら、楽しい高松の夜は、更けてゆくのでしたー。

高松市内のホテルに投宿し、大浴場で温泉にはいる。

極楽極楽。


翌日。朝。

四国ローカル線の雄、ことでんに乗り、金比羅さんにお参り。

お昼にうどんを食べて帰路につくのでした。

とっで楽しかったので、また来よう。
「次来る時は、ちゃんと時刻表調べてから、予定を組もうね。」
と、ひうらー伍長に釘をさされる。

はーーい!

帰宅後、体重計に乗ったら、また少し体重増えてるような気がする。

こわれてんのかな?某人民国製やからか?

【おしまい】

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?