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サイコロきっぷの旅2024.11福岡(博多編)

先日、JR西日本の企画『サイコロきっぷ』事前抽選に当選した。
行き先は、例のごとくサイコロ🎲を(web上で)振って決定される。
今回は、『富山』『白浜』『津山』『博多』の4択だ。

白浜以外なら、どこでもOK!
念を込めて、サイコロを(web上で)振る。
イエャッ!(コロコロ)
・・・『博多』!
博多駅は、もっとも大阪から遠く、従って割引率も高い。(金土日祝日発で、往復8000円!)
よ、よっしゃー!

さっそく、友人ひうらー伍長を誘って、2人で博多旅行に行くことにした。
楽しみやー!

11月某日。
朝早くから、新大阪駅でひうらー伍長と合流し、新幹線に乗り込む。

出発前の高揚感で、ワクワクしながら新幹線座席に座ってると。
隣の席のひうらー伍長が、美味しそうなカップのコーヒーを片手に、香りを楽しんでおられる。
・・・あのー、それは?
「ああ、このコーヒーね。新大阪駅の『SHINKANSENコーヒー』だよ。知らない?有名だよ!」
へ、へー、そうなんスか。知らなかったなあ。
「このコーヒーの香ばしいかほり!新幹線に乗って、このコーヒーを買わんヤツとは、俺は口をききたくないな!」

え、私も買ってこようかな・・・。
でも、さっき新大阪駅で、朝メシに買ってきたタリーズのモーニングセットのホットコーヒーがあるしなあ。

などと迷っていたら、8時24分発、新幹線のぞみ1号は静かに発車。
新大阪駅から博多駅まで、およそ2時間半もある。

途中、姫路辺りで信号待ちで停車したりもしたが、おっさん2人で、道中ペラペラおしゃべりしてたら、あっという間に時間は過ぎる。

11時過ぎ。おおむね定刻5分遅れで、博多駅に到着した。

JR博多駅、筑紫口を出る。
おー、福岡県は今日は快晴やね!
昼メシは、博多豚骨ラーメンを食べよう。
駅から少し歩いたラーメン屋『博多一双』に行ってみたら、開店して15分も経ってない時間なのに、長蛇の列ができていた。

今日、平日やのに。スゴい人気やなあ。
でも、これだけ人気というからには、間違いなく美味いラーメン屋なのだろう。
我慢強く列に並んでたら、12時になっていた。
「どうぞ、お二人様、1番奥のカウンターへ」
並んで待つ事45分!やっとラーメンにありつける。

泡立っとる。
賄っとる。

出てきたBランチ(ラーメンと賄い丼)は、それはもう光り輝いていた。
ああ、美味そう・・・いっただきまーす!(ずるずる)

「ありがとうございましたー!」
美人ちゃんの店員さんに声をかけられながら、店を出た。
どう、でした?だいぶ並んで待って、食べた『博多一双』のラーメンは。
と、ひうらー伍長に尋ねてみる。
「んん、ラーメンは、ふつうや。問題は、定食のライス🍚や。ガビガビの白飯が出てきたで。あんな固ッたい飯、よう食わんで。口の中切れるかおもたわ。黙って残さず食うたけどな!」
ひうらー伍長はプンプン怒っておられた。
私も、あんまりだったかなー。
泡系スープの脂と塩分強すぎだった。
餃子と賄いメシは美味しかったけど。
などと、2人でブツクサ文句言いながら、博多駅に戻っていくのでした。
口の中も、しょっぱいとんこつ味が残りまくっとるわ。ぺっぺっ。

博多駅から地下鉄に乗り、大濠公園にやってきた。

カモ艦隊

公園の池には、たくさんの鴨が泳いで🦆、クワクワっ鳴いとる。

池沿いに景色を楽しみながら、公園内にある『福岡市立美術館』にやってきました。

前衛的なモニュメントが、青空に突き刺さってんなー。

仏像大好きひうらー伍長が、博多まで来てどうしても見たかったイベント。
『博多のみほとけ』は、博多地区の珍しい仏像が一堂に会して展示されてるらしい。

「みほとけーー!」
と、叫んだひうらー伍長は、チケットを握りしめて会場に突撃していった。
あーあー、そんなに急ぐと危ないですよ。

京都府民の羊好大尉も、各地の仏像を何度も見に行っているが、そこまで深く興味もないので、いつもなんとなーく眺めているだけ。
わざわざ博多まできて、仏像って言われてもなあ、と感想を抱きながら、1人でぶらぶら館内を回ってたら。
あ・・・これ。

美術館HPより。
同上。

なにこれ?
説明書きを見ると、仙厓義梵(せんがいぎぼん)という、江戸時代の博多在住の禅僧が描いた絵。

同上。
同上。
同上。

絵画から伝わってくる仙厓さんの人柄やユーモア、他者を眺める眼差しの優しさや、景色を切り取るセンスに、すっかり魅せられてしまった。

ああ、面白かった!
少し興奮しながら、1人で美術館を出て、ぶらぶら歩く。

展示として館内にズラリと並ぶ、博多各所の寺院の仏像だの、瓦だの文書だのには、そこまで興味もわくことはなかったが、仙厓義梵(せんがいぎぼん)の禅画はホントに面白かった。
これは、出会いやなー。
ぎぼんさんファンが、また1人増えました。

ひうらー伍長は、例の如く、穴が開くくらい熱心に、展示の各仏像を見まくっている模様。
たっぷりと好きなだけ見させておこう。

ベンチに座ってひと休み。
ジュース飲んで、アタマを冷やしてから、ゆっくり歩いて美術館に戻る。

館内のベンチに座ってると、ひうらー伍長が興奮して鼻息をフンフン言わせながら、
「常設展も見てくるわ!あっちも仏像関係がアツいらしいから!ほな!」
と、声かける間もなく、常設展示の場へと突撃していった。
ごゆっくりー。

ウォーキングアプリ・信長出陣の拠点戦闘の処理をしたり、休憩椅子にもたれて仮眠してたりと小1時間ほどゆっくりしてたら、満足げなひうらー伍長が戻ってきた。
「お待たせお待たせ。いやー、良かったあ!博多まで来た甲斐があったわ!」
それは良かった。
じゃあ、館内の物販コーナーでお買い物して行きましょう。

美術館の物販コーナーには、せんがいさんのグッズが並べてあり、アレもコレも欲しくなったので、7千円も使ってしまった。

福岡市立美術館を出て、大濠公園を散策する。

鴨たちが🦆スイスイ泳いでるのが、ええわあ。
私も禅画でカモを描いてみようかしら。

公園の芝生に寝っ転がって、羊とたわむる。

泳ぐのに飽きて、上陸してきたカモ。
ヨチヨチと道を横断しとる。
通行のジャマやでー。

大濠公園駅から乗り換えして、貝塚駅にやってきた。
Googleマップとにらめっこしながら、ひうらー伍長が指差してる。
「んーとー、こっちや!間違いない!」

駅前から住宅地の道を少し歩き、目的地の『元寇防塁』にやってきた。

鎌倉時代に、モンゴル(蒙古)帝国の大船団が来襲し、鎌倉幕府は鎮西御家人の軍勢を北九州に集結させ、防衛線を展開する。

その際、海から上陸してくる蒙古軍に対して防御施設として建設したのが、元寇防塁だ。だから、海岸の近くにあるはずなんだが・・・。
ここは、何故か団地の真ん中の公園。

なにこれ?
せまーい石畳の跡みたいなんが、チョロっとあるだけなんですが。
観光雑誌に載ってた絵(↓)と、ぜんぜんちゃう!

こんなんを期待してた。

どこや、ここ!?
しまった、来る防塁間違えた!逆方向のヤツに来てしまった!
と、ひうらー伍長(ナビ役)が絶望的な発言をされていた。
あ、アホかあーー!

ぶつぶつ言いながら、駅に戻ってきた。
確かに、アレも元寇防塁には違いないんやろけど、行きたかったのんは、生の松原地区のやねん。
全く逆方向やねん!💢
「いや、あれはアレで、レアな防塁やで。最前線の元寇防塁なんて誰でも行くけど、我々があえて行ったとこは、防塁の中でも第3線の縦深陣地。最終防衛ラインなんや!」
とか、ワケのわからん言い訳をする、ひうらー伍長。

・・・いっぺん、モンゴル騎兵に踏みつけてもらおうかしら。

「時間はまだあるんだから、気を取り直して、JR香椎線に乗りに行こうぜ!夕日の見える絶景が待ってるよ!」

香椎線

おお、良いねえ。ならば行こうよ!ローカル線乗りに!

西鉄和白駅に到着。
ここで、JRの和白駅に乗り換え。

平日なので、そろそろ通勤通学の乗客がたくさん乗り降りしている。

JR和白駅に徒歩1分で乗り換え。
んー?どっちが西戸崎行きのホームなの?
ホームを歩いて探せど、どこにも表示がない。

あ、こっちや。
ホームの椅子に座ってボケっと待ってたら、上下線同時に入線してきた。
『DENCHA』って表示してるけど、なんやあれ?でんちゃ?
「アレは、蓄電池電車の呼称や。環境に優しい鉄道やねん」
と、ひうらー伍長が得意げに教えてくれた。
うおー。さすがですう。

「なに、当然のことだ。なにしろ私は、N高校物理部の部長だったのだからね!」
ほー。その物理部作成のリニアモータカー模型が、文化祭の時、ビタひとつ動かなかったのはなぜだったんですか?

「・・・あ、あれはだな、交流コンセントに直でぶっ刺していたというものすごい初歩的なミスがあり、物理部部長以下、担当教諭、物理部員関係者の誰1人、その単純な事実に気付けなかっただけで・・・」
ふーん。

「あっ、そんな軽蔑するよな目で僕をみないでよ!やめてよ!無能な部長ってゆーなー!」
とか、わーわーいうてたら、デンチャの発車時間だ。

JR香椎線の終着駅、西戸崎駅に到着ー。
道中、車窓からの絶景を期待していたが、すでに日も落ちており、防風林も海側に重なり、残念ながらほぼなんも見えんかった。
「もう真っ暗やん!なんやこれ!」
と、ひうらー伍長も叫んでおられた。
でもまあ、九州のローカル線に乗れて面白かったので、満足かな。
折り返しのDENCHAに乗って、博多駅前に帰りましょうかね。

iPhoneの高性能カメラにより、だいぶん明度が高いが、実際はほぼ真っ暗。
いろんな障害物が妨げとなり、駅からの景色もイマイチ。
駅を出て、だいぶん歩いて行かないと、景色も楽しめないのかなあ。

香椎線のDENCHA車内は、外観も内装もとてもキレイでオシャレ。
明るい時間帯に、また乗ってみたい。

博多駅前に戻ってきた。
『濱田屋』さんで、水炊きのコースをいただく。
今日は、お疲れ様でしたー!
・・・ビール🍺うまっ!しみるーー!

水炊きの鶏肉に舌鼓を打ちながら、酒を飲み、ひうらー伍長とおしゃべりをして、博多の夜を過ごす。

楽しい1日となりました。
今日は博多周辺をだいぶん歩いたので、ホテルでゆっくり休もう。

【つづく】

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