ゴールデンカムイ聖地巡礼・函館フォトスポットの旅2023.9(2日目)
函館旅行2日目の朝。
ホテル朝食を食べた後、山猫少尉と五稜郭タワーへ歩いていく。
朝も9時から、五稜郭タワーは大入りだ。
修学旅行の学生、某国人民の御一行様、地元の遠足のチビたちで、大賑わい。
まずは五稜郭タワーの、Gカムイ・フォトスポットを探そう。
フォトスポット、あったあった。
うおおん、土方さん!
新撰組・鬼の副長にして、蝦夷島政府陸軍奉行並。
土方歳三ゆかりの地に立ち、フォトスポットの撮影。
Gカム的にも、歴史オタ的にも、聖地巡礼しとんなーー。ウヒヒ!
せっかくなので、五稜郭タワーも登っとくことにした。
次のスケジュール(五稜郭みどころめぐり)まで、少し時間もあるしね。
五稜郭タワーからみた五稜郭は、今日もちゃんと星型しとる。
タワー内部の展示物等は、去年に来た時にたっぷり見たので、サラッと通過。
土方さん。きっとまた来ますね!
副長に別れのご挨拶をし、五稜郭タワーを出て、五稜郭公園に入園。
正門近くの半月堡は、Gカムの五稜郭戦闘の序盤のシーンにでてくる。
「この上から、杉元が飛び降りざま、敵兵をブッ刺したシーンありましたよね!」
と、山猫少尉が叫んで、てててっ、と堡塁に登っていった。
私も堡塁をゆっくりのぼって、見下ろしてみる。
・・・こんなとこ飛び降りたら、間違いなく骨折か捻挫やん。
主人公補正がかかっとるなー。
集合時間になったので、五稜郭兵糧庫前の受付けに向かう。
予約してた、羊と山猫ですー。
めぐり地図と案内用のイヤホンを渡され、装着。
「それでは、皆さま揃ったようなので、『五稜郭みどころめぐり』をはじめたいと思います」
ガイド役の女性スタッフが、参加者にオリエンテーションをはじめた。
今回の『五稜郭みどころめぐり』のテーマは『あの某漫画をテーマにしたみどころめぐり』。
早い話が、ゴールデンカムイの聖地巡礼だ。大人の事情で、公式にはいってないけど。
山猫少尉と私を含めた20人で、Gカム作中で使われた、五稜郭内の各所をめぐって説明と考察を語ってもらい、キャーキャー楽しむという、非常に知能レベルの高い催し物だ。
「それでは、スタートします。まずは、『兵糧庫』です」
と、ガイドに言われてついてゆく。
『兵糧庫』も、フォトスポットのひとつ。
ガイドの説明を聞きながら、フォトスポットの写真を撮る。
兵糧庫、大砲の説明があって、『土まんじゅう』へ。
「こちらは、函館戦争で戦死した、土方歳三の遺体を埋葬した所だと言い伝えがありますね」
と、ガイドの説明。
うおおん、土方副長のお墓かもしれんのやん!
新撰組オタクからしたら、聖地中の聖地。エルサレムか、はたまたメッカかというところ。
嗚呼、なんという・・・土方さん!
五稜郭の角地で、稜堡の説明。
ガイドの方が、「そういえば、来年公開予定のGカムイは、土方歳三役を舘ひろしさんがおやりになるそうで。舘ひろしさんは、昔、『危ない刑事』のロケで、この函館にやって来られまして」
と、舘ひろしさんが、どれだけ丁寧でダンディな振舞いだったかを、アツく語り始めた。
「・・・それにひきかえ、相棒役の柴田恭平は、ちょっと態度悪かったですけどね」
と、ガイドさんは、ニヤニヤ笑って付け加えておられた。
南口見隠塁、二の橋へ。
「二の橋で、鯉登少尉と永倉新八が戦ってるシーンが有名ですね。以前に新撰組の子孫の方々にお集まりいただいたイベントの時に、永倉さんの子孫の方に『かかってこいや!薩摩の芋侍がぁ!』の名セリフを叫んでもらいました」
とのガイドさんの説明に、一同大ウケ。
いいなあ、そのイベント。行きたかったなあ。いいなあ。
東口の説明を聞いてると、広場で幼稚園児とか小学生たちが、遠足したり、ダンスの練習したりで、ホッコリ。
北口見隠塁前で、ソフィアと鶴見中尉の対決があり、その石垣がそのまま作中に使われているとか。
「金塊を見つけた井戸の位置は、建物の位置などから推測すると、この辺になると思われます」
とのガイドさんの説明に、私と山猫少尉は驚く。
去年、五稜郭に来た時に2人でたどり着いたと思われる井戸の位置と、全然ちゃうやん。アレはなんやってん?
「五稜郭タワーから、原作マンガと付き合わせして、導き出した答えだったのに・・・あれえ?」
ゔゔゔむ、と2人で首を傾げるのでした。
最後は、井戸前で、フォトスポットの撮影。
『五稜郭みどころめぐり』は、これにて終了ッ!
めちゃくちゃおもろかった!
ぜひ、こういう催し物はバンバンやってほしい。公式だろうと、非公式だろうと、非合法だろうと。
五稜郭みどころめぐりを終え、水分補給がてら休憩してると、山猫少尉が地方新聞の記者の方に、取材を受けていた。
「記者さんといろいろ話したり、聞いたりして面白かったですよ。あとで新聞送ってくれるんですって」
記事になるんかなあ。新聞が楽しみやね。
スマイルホテルに戻り、チェックアウト。
荷物を持って、路面電車で、函館駅前へ向かう。
駅を降りたら、目の前を青色の路面電車が入線してきた・・・って、あれ、Gカムイラッピング電車や!?
「ああっ、ホンマや!昨日あれだけ探してたのに、全然見つからなかったヤツ!」
2人で、スマホを構えてパシャパシャ撮影。
動画も撮りました。
やったー!!ついに出会えたぜ!
函館駅前のホテル『ラジェントステイ』に荷物を預けて身軽になり、函館駅へ。
昼からは『道南いさりび鉄道』に乗って、ローカル鉄道の旅に出かける。
『道南いさりび鉄道』の1日乗車券を購入。
車内で、昼メシの駅弁を食べたいので、函館駅前で弁当を物色し、お茶も買い込む。
とかしていたら、発車の時間も近い。
「ああー!ゆるキャラのずーしーほっきーくんがいる!」
山猫少尉が指差してるとこを見ると、ホームの向こう側に、ゆるキャラが3体が、入線してくる特急『ニセコ号』をお出迎えしてる。
なんかのイベントっぽいな。
特急ニセコ号も、いつか乗ってみたいなあ。
13:36発、木古内行き。
道南いさりび鉄道は、1輌編成のローカル線なので、平日お昼過ぎといえど、ボックスシートの座席は、全て埋まっていた。
かろうじて座れたのは、後方のロングシート。
周りには、旅行客だけでなく、地元の女子高生やら、周辺住民やらも普通に座ってるので、駅弁を広げれるような雰囲気ではなかった。
「お腹減ったけど、駅弁どうしよう?」
と、山猫少尉と悩むが、もう少し待ったら、乗客も減っていくだろし、ボックスシートも空くかも。
それまで、様子をみよう。
いさりび鉄道は、函館郊外の町を走って行く。
『渡島当別駅』で、トラピスト修道院を観光しようと思ってたが、次の電車と帰りの電車の都合で、途中下車は断念。
渡島当別を過ぎたあたりから、車窓も海岸線に近い所を走行するようになり、絶景が見えだす。
今日は天気が良いから、海も空も青いわー。
サイコーやおまへんか!
ちなみに、ボックスシートはぜんぜん空かず。
もう、この辺で、車内で駅弁食べるのは諦めている。
釜谷駅。
終点・木古内はまだ少し先。
この辺になると、乗り降りする人もほとんどない。
泉沢駅。もちろん、無人駅。
近くには、サラキ岬とかあるそうな。
札苅駅。名残惜しいが、もうすぐ終点のようだ。
終点・木古内駅に到着。14時36分。
ぴったり1時間の旅でした。
半分、地域輸送のローカル線、半分は観光用のローカル線という感じ。
通勤通学、移動の手段として利用されてるのだなあ。
ここ、木古内駅は、北海道新幹線と接続しているので、規模はなかなかのもの。
帰りに乗るつもりの電車は、16時32分。
それまで、木古内駅あたりをぶらぶらしましょう。
駅弁を食べるための場所を探してみたが、駅構内にも、近くにも適当なベンチが無かったので、バスの待合ベンチに腰掛けることにした。
「大丈夫かなあ?バスの乗降の妨げになりませんかね?」
と、山猫少尉が心配してるが、そりゃキミ、考えすぎやで。
みてみ、このバス時刻表。日に7本くらいしかバスが来ないねんで。
こんなローカルバス停留所なんて、ネコの子1匹止まりゃせんて。
「おおー、なるほど。ホンマや!ほんじゃ、はらぺこだし、駅弁食べましょ!」
と、ニコニコしながら駅弁を広げてたら、我々の目の前に、コミュニティバスがズドーン!と止まって、ドアがパカーン!と開いた。
びっくりして、広げた弁当をたたみ、慌てて横のベンチに移動する。
「もう!バス、来たやん!ネコの子1匹来ないんちゃうん!?」
と、山猫少尉がニャーニャー文句言うが、コミュニティバスの停車位置までは知らんがな!
駅弁を美味しくいただいたあとは、木古内道の駅へ。
こんにちは、キーコくん。
名物『塩ソフトクリーム』を買い、ペロペロしながら海岸へ散歩。
「・・・!?美味しい!なにこれ、ミルキィみたいな味する!」
と、山猫少尉大絶賛のソフトクリーム。
どれどれ(ペロペロ)。ホンマや。
ミルキィとは、言い得て妙だな。
美味しい!
ウマウマ!と、ソフトクリーム片手にニコニコしながら、海岸へと歩く。
徒歩10分くらいで、『みそぎ浜』にやってきた。
美味しいソフトクリームは、もう跡形もない。
道南の浜には、出店もコンビニもなにもない。
打ち寄せる波と、轟々と吹く海風だけしかない。
ちなみに、浜といっても、左右ともテトラポットやコンクリート壁に阻まれて、幅は30メートルほどしか歩くこともできない。
右方向には、長い浜が広がってるようだが、波打ち際が狭くて、濡れずに移動するには、波が引いてるうちに走り抜けなければならない。
ただし、砂浜が柔らかすぎて、一歩歩いてもズズっと足首まで埋まるから、足を取られる。
狭いので、海に向かって石投げくらいしかやることないな・・・。
山猫少尉と、何度か石投げしてたが、すぐに飽きた。
結構な荒波なので、油断してたら打ち寄せる波にさらわれそうになるので、迂闊に座ることもできない。
津軽海峡の海は、舐めてたらアカン。
この浜は『みそぎ祭り』の会場として存在してるようで。
夏に、キャッキャと遊ぶ海浜ではないのかもしらん。
ヒマつぶしに、ウチの会社の名前を、砂浜にデカデカと書いてみたが、すぐに荒波が押し寄せて、全てを無に帰していった。
大きな波の前には、どんな組織とて、いつか消え去る運命なのか・・・と、ギュッと拳を固めて空を見上げてたら山猫少尉が、
「ひえーー!鳥の亡骸ぐわーー!」
と、展望台の上でキャーキャー叫んでいる。
・・・んじゃ、やる事もなくなっちゃったし、そろそろ道の駅に戻ろか。
道の駅で、ミニ塩パンとか食べたり、タコかまぼこやら、土産のお菓子を買ったりする。
買い物のあと、無料のお茶をいただいたり、山猫少尉とのんびりおしゃべりしてたら、そろそろ帰りの電車の時間だ。
道南いさりび鉄道、帰りの電車ももちろん1輌編成。
今回は、早めに乗り込んで、ボックスシートを2人じめ。
車窓からの過ぎゆく景色を楽しんでたら、いつの間にか寝落ちしていた。
途中の『七重浜駅』で下車。
ここからは、歩いて『函館ターミナル』へ向かう。
フェリーターミナルに、フォトスポットがあるからね。
フェリーターミナルへの道を歩いていると、地元のスーパーの前を通りかかった。
「あっ、地元スーパーや!ここに寄りたい!」
と、山猫少尉がスーパーに入って、地元ならではの食品を物色していた。
ローカルフードで、ご当地インスタントラーメンとか、焼きそばとか、ヨーグルトとか。そんなんに目がないらしい。
「よーし、買ったかった。満足!」
買いましたか?
では、函館ターミナルへ向かいますぞ。
函館ターミナル入り口にて、フォトスポット撮影完了。
函館駅前行きのバスの時間まで、フェリーターミナル内をぶらぶらしている。
うおーー!
フェリー着岸中や!
津軽海峡フェリー、かっけーー!
フェリーと美しい夕日。
私が大好きなものに囲まれて、ハヒハヒ過呼吸気味になって、写真撮りまくってると、突然、
「カーーーン!」
と、鐘が鳴り響く。
ビックリして飛び上がって着地したら、山猫少尉が、ハートなオブジェの鐘を思いっきりぶっ叩いていた。
う、うるせーー!
フェリーターミナルを存分に満喫したので、そろそろ日も暮れてきたし、函館駅前に戻ろう。
函館駅前に戻り、今夜の宿、『ラジェントステイ』ホテルにチェックイン。
ホテルの温泉でひとっ風呂浴び、スッキリ。
山猫少尉と、夕飯飲みに繰り出す。
駅チカの居酒屋は、満席。
何軒も断られて、たどり着いたのが海鮮居酒屋『海がき』。
「カウンター席なら、いけますけど」
と、店員さんにいわれ、すぐさまとびこむ。
ワーイ!
サッポロクラッシックで、乾杯ー!
やっと、飲めました!
ウメーー!!
お酒のお供に、お刺身。子持ちししゃも。
そして、じゃがバター!(イカの塩辛付き)
山猫少尉と、今日の旅行の振り返りやら、いろんな雑談しながら、酒を飲む。
今日は、五稜郭めぐり、道南いさりび鉄道の旅、函館ターミナルと、ナイスな旅程を楽しめた。
そして、美味い酒と肴!
サイコーの夜ですよね!
居酒屋を後にして、駅前をぶらぶら夜散歩。
駅前のラッキーピエロに寄って、ラッキーシェイクを買う。
酔い覚ましに山猫少尉とおしゃべりしながら、駅前のホテルに戻るのでした。
内容の濃い、良い1日だったなあ。
【つづく】