ゴールデンカムイ聖地巡礼・函館フォトスポットの旅2023.9(3日目)
函館旅行、3日目。
ホテル・ラジェントステイの朝食ビッフェは、多種多様な品揃えだ。
サラダも盛り付け、ちょっとずつだけ料理を選ぶつもりが・・・アレもコレもと取ってたら、いつの間にやら溢れんばかりの品揃えになる。
食べきれへんで?これ。
全部、自分で選んで取ったんだけど。
案の定、じゃがバター、スクランブルエッグあたりで、ピタッと箸がとまる。
腹ぱんぱんで、も、もう食えません。
私のポリシーに反するが、さりげなく残そう・・・。すいません、シェフ。
朝から、私は何してんだ?(大反省)
「ワタシも食べ過ぎたあ!あ、でも、ミニケーキは食べられるもんね」
山猫少尉は、食後のデザートまでペロッと食べてた。
今日は朝から、函館山ハイキング。
ロープウェイは使わない。らしい。
階段を上ったり、上り坂を歩いたり、山を登ったりするのが苦手な羊好大尉。
登山口まで、いや山頂前駐車場までスイスイ行くバスがないのか!?と、血眼になってスマホで探してみたが、そんな便利な輸送手段はなかった。
「往生際がわるい!さあ、歩いて行きますよ!あんな小さい山なんて、あっという間やん!」
山猫少尉が、元気よくビシバシ早足で歩きはじめる。
ひ、ヒーー!?
登山、キライ!
路面電車に乗って、十字街駅で降りる。
ロープウェイ山麓駅まで歩き始める。
ここから上り坂の角度が、もうキツい。
ヒーー!?
ロープウェイ山麓駅内のフォトスポット撮影。
すぐそこが、登山口らしい。
函館山ロープウェイの素晴らしさ、文明の利器について、山猫少尉殿に力強く語ってみるが、あっさり聞き流される。
「ふーん(聞いてない)。さ、フォトスポット撮影も完了したし、函館山ハイキングを楽しんで行こう!オーー!」
お、オー。
護国神社の横から、登りはじめる。
風があって、日陰は涼しい。
登山口から、いよいよ山道をのぼりはじめる。
木々や、草花を眺めながら、ゆっくり歩いていく。
・・・案外、傾斜も緩く、歩きやすい山道やな。
これならいいかも!
ハイキングは楽しいな!
「楽しそうでなによりやけど、こんなのんびりスローなペースじゃ、アタシの考えてる予定通りいくかなあ?」
早足女の山猫少尉が、腕時計をチラチラ見て、ブツブツ言うてる。
まあまあ。この北海道の大自然を楽しみながらさ、ゆっくり進もうぜ!
涼しい風が気持ち良く、そんなに汗もかかず、だらだら歩いてるわけだが、さすがに中腹あたりでは坂もきつくなってくる。
道路の真ん中に立つ、大木。
どう考えても交通の妨げだが、これを切り倒そうとすると、必ず不幸な出来事がおこるのだとか。
おそろしおそろし。ゆっくり静かに進みましょう。
道々、函館山三十三観音がお出迎え。
これらも、Gカム作中で出てくるんやね。
ヒー、ヒー!
まだかあ?山頂は!?
「山頂展望台、もうそこに見えてますよ」
なにい!?まだ、あんなに遠いんかあ?
ヒーー!山登りしんどい!
おー、函館の湾が見える。
駐車場から、最後の階段、そしてラストの坂道。
展望台からの景色は、さぞかしキレイなのだろね!
ヒー!!坂道、キライ!
うおー、登りきったあ!
みよ、この下界の絶景。
2本の脚で、山を制したもののみが得られる感動だよ!
われ、大函館山を登頂せり!
「標高300メートルの、小山をちょっとハイキングしただけでしょ。大げさやなあ」
と、一緒に登った山猫少尉は、ピンピンしている。
なんとでもゆえ。この山頂の涼しげな風を、私はいつまでも感じていたい。
ああ、眼下に広がる函館湾よ!北海道の北風よ!
「ゆっくり登ってたから、だいぶん予定の時間を過ぎてしまってんだけどなあ。早く降りましょうよー。」
まあまあ。まずは展望台内で、トイレ休憩と水分補給。
登頂の余韻を満喫しましょう。
函館山登頂に成功したので、帰りはロープウェイで帰るのかな?
「ンなわけないでしょ。下山しつつ、函館山の名所をまわるって、ゆーてたでしょ」
と、山猫少尉に引っ張られ、イヤイヤ階段を降り、坂道を下ってく。
『函館山砲台跡』に向かう。
砲台跡。
跡なので、砲はない。
「この山から、マンスールと門倉さんたちが鯉登艦隊に砲撃したんや!」
山猫少尉は函館湾を見下ろして、テンション上がってる。
そやでー!直接照準とはいえ、遠距離砲撃を命中させるのは、どんだけスゴいことか!
・・・実物なんて無くても、イタいカムオタは、興奮できるのです。
砲台跡でひとはしゃぎした後、駐車場に引き返してきた。
函館山の登山コースマップを見る。
「さらに下って、『碧血碑』、そして『谷地頭温泉』に行きたいんやけど・・・ううん、おかしいな?どう下っても、そこへ繋がる道が無いやん。」
ですよね!?
少尉殿、意見具申いたしますッ!
ここは、ロープウェイ乗り場に戻って、サクッと下山するという、勇気ある決断を下すべきではないでしょうか。兵たちは疲れ切っております!
「ムムム・・・(スゥーーッ)汐見山を取れッ!中隊、突撃ーー!」
わーーー!!突撃イイイ!!
バンザーイ!バンザーイ!!
羊軍曹の意見具申は通らず( ; ; )、地図上では、最短コースの汐見山コースを、強行下山することになった。
『汐見山コース』は、これこの通り、舗装もなにもない、ただの踏み固められた、自然の山道。
あちこちに伸びる草木の根っこに足をとられそうになりながら、慎重に下っていく。
周囲は森林に覆われて、景色もなにもあったもんじゃない。
クマでも、エゾオオカミでも出没してもなんの不思議もない細い山道を、黙々と下っていく。
風が吹くと、木々のざわめきが辺りを覆う。
上りと違って、誰1人すれ違わないし、前にも誰もいない。
そもそも、山道に、すれ違う幅がない。
大自然過ぎる!!
登山靴必須の、ガチ山道コースやんけ。
細い山道をぐねぐねと、下ったり登ったり。
若い頃、友人に強制連行されて、イヤイヤ登った信州の山々が、フラッシュバックする。
履いてきたニューバランスのウォーキングシューズが、ぜんぜん山道に適合してないので、何度もズリっと滑りそうになるのを、何とか踏みとどまりつつ、慎重に歩く。
バランスをとって、慎重に、慎重に。
なんとか無事に下山したが、すっかり気疲れ、足疲れしていた。
ウヒー!もう、歩きたくないよう!
結局、時間の都合もあり、この後行く予定だった、『碧血碑』と『谷地頭温泉』は諦めることにした。ああ、温泉は行きたかった・・・。
ひとまず、ロープウェイ山麓駅に戻って、トイレと水分補給のため、休憩。
ロープウェイは、強風のため運行中止になっていた。
山上展望台では、キャップが飛ばされそうな強い風も、時折り吹いてたからなあ。
山麓駅を下り、老舗洋食レストラン『五島軒』函館本店へ歩きだす。
五島軒で、遅めのランチをいただきましょう!
うお、立派な店構えでんなあ。
入店したら、受付で番号札を渡されて、待合ロビーで待っているよう言われた。
えらい、たいそなロビーでんなあ。
でも、過酷な登山で疲れた身体に、柔らかいソファがありがたい。
「大げさやなあ。お気軽ハイキングでしょ、あんなの」
山猫少尉は、あいかわらずピンピンしている。
テーブルの準備ができたので、食堂内に通される。
私は、『カレーとハヤシライスのあいがけ』。
山猫少尉は『明治の洋食エビフライセット』。
どちらも結構なお値段だが、お値段以上の価値があった!
特に、ハヤシライスの美味しいこと。
柔らかい牛肉が、ゴロッと入っていて、ソースと絡んでもうサイコー!
ホテルで朝食をうっかり食い過ぎ、食欲なんて無かったはずなのに、あまりの美味に、あっという間の完食です。
「うひー、この、タルタルが食べられん」
山猫少尉が、ここ五島軒本店でも好き嫌いを存分に発揮し、ウスターソースを取り寄せていた。
五島軒で、ナイスでリッチなランチを食べた後、腹ごなしに元町エリアをぶらり散策。
おー、基坂。
あれに見えるは、公会堂。立派なものだ。
でも、あんな坂の上には、もう上らんけどな!
初日に、売り切れ閉店をくらった『アンジェリック・ボヤージュ』に寄ってみた。
何人か並んでるが、まだこの時間、名物のもちもちクレープは販売してるとのこと。
クレープは別腹なので、さっそく、ミーハーに並んでみる。
柔らかいクレープを、歩き食べ。
ふわふわ、やわやわで甘くて美味しい!
カスタードクリームと、パイ生地がカリカリして、たまりまへんな!
クレープも食べ終わり、元町ぶらぶら散歩も、そろそろおしまいにするか。
そこに、旧英国領事館があるので、のぞいていこう。
カッコいい、旧英国領事館。
中は喫茶店、雑貨屋さんになっている。
ユニオンジャックの旗が、翻っているな。
オシャレで、グルメな観光エリア・元町を後にして、函館駅前に戻ってきた。
函館駅の、フォトスポットで、撮影!
残すフォトスポットは、これから行く、『ゴールデンカムイ展』の会場、函館丸井今井百貨店のみだ。
夕方、路面電車で、五稜郭駅前に移動。
今夜のホテル、ルートイングランティア・函館五稜郭にチェックイン。
函館山登山(ハイキング)で、汗だくになった服を着替えて、丸井今井百貨店に行く。
百貨店の上階に、ゴールデンカムイ展函館の会場がある。
原作者・野田先生の書き下ろしイラスト展示もあるらしい。
物販も、新しいモノが追加販売されてるのだとか。
丸井今井の入り口にある、最後のフォトスポット。
そして、撮影完了ッ!!!
やった・・・函館のフォトスポット9ヶ所、コンプリートした!
この3日間、市内各所を巡った甲斐があった!ヤッターーー!!!
「1人では行かせるかよ!!相棒だろ」
杉元佐一の武士道が、このセリフに凝縮されてる。
金曜日は、『白石ナイト』。
受付前で、先行してた山猫少尉と合流。
白石のお面をもらったので、2人でお面をななめに装着しながら、ゴールデンカムイ展を楽しむ。
京都、札幌、そして函館と、私は3回目。山猫少尉に至っては5回目の入場だが、Gカムのキャラクター、名シーンをパネルにして展示されると、なんぼでもキャッキャと漫画話ができちゃう。
楽し過ぎるぜ!なあ!?クマ!
「あんたを倒すのはノラ坊さ」
佩刀、和泉守兼定が、ギラリと光るぜ!
土方さあーーん!!
入場したのが17時過ぎだったが、函館丸井今井会場は、まさかの18時30分閉店。
Gカムイ展を山猫少尉とキャッキャと楽しみ、物販コーナーもゴソゴソ漁ってたら、全然時間は足りなかった。
ううむ、消化不良や。(3回目だが)
次の仙台会場、新潟会場では、もっと早くに入場するとしよう。そうしよう!
丸井今井近くの居酒屋『地元家』で、打ち上げ飲みだ!
今日も、サッポロクラッシック生が美味いッ!
『地元家』のつきだしは、日本酒とししゃも。
お刺身盛りをつつきながら、山猫少尉と本日の旅行の振り返り。
楽しかったなー。
隣の席のひとたちが食べてたのが、美味しそうだったので、だし巻き玉子を注文。
「あの焼き鳥も、美味しそう!食べたい!」
などと、山猫少尉がヨダレをたらしているが、だし巻き玉子と、とうもろこしの天ぷらを完食してからね。
飲み終わり、夜の五稜郭に行ってみようと、山猫少尉と夜のお散歩。
交差点では、ゴールデンカムイラッピング路面電車に、再び遭遇。
Gカム聖地巡礼函館旅行、最後の夜にふさわしい出会いだった。
ありがとう、Gカムラッピング路面電車。
敬礼ッ!!
夜の五稜郭公園、入り口にやってきた。
ぶらーっと、夜の公園を散歩しよう、と思ってやってきたが、五稜郭公園には、夜のライトアップもないし、そもそも公園に、街灯というものがない。
マジの真っ暗闇。こわっ。
地元ランナーの方が、公園外周を夜のランニングしてたが、彼らもヘッドライトを装着していた。
ちょっと、闇が深くて怖いので、引き返しましょう。
iPhoneのカメラの性能で、薄明るく映ってるが、実際は真っ暗闇。
昼間は、あんなに賑やかなのにねえ。
ホテル・ルートインに帰って、ベッドに倒れ伏す。
さっき、セイコーマートで買ってきたあったかいオニギリも食べたいが、かなりの眠気が・・・。
今日は、朝から登山(ハイキング)したからなー。
足もパンパン。
ホテルの大浴場で、アタマも身体も泡だらけにし、湯船に沈む。
ああう、お風呂が気持ちよすぎる。
今日も、ホントに楽しい1日だった。
もう、明日は京都に帰らなくてはならんとは。ヤダなあ、帰りたくないなー。
【つづく】
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