うどんサイクリング部(高松・善通寺編①)
5月某日。
連休の初日に、友人ひうらー伍長とジャンボフェリーの旅に出る。
阪神梅田から、三宮駅へ。
11時20分出航のジャンボフェリー『りつりん2号』。
フェリーターミナル行きのバス停、フェリーの待合室は、乗船待ち客の、長蛇の列ができている。
連休やからなー。
自由席は、座る場所は早いもん勝ち。
出航まで、軽く1時間以上あるが、早目に並んでおくことにした。
「こんなメトロ御堂筋線なみにキッツい混雑したフェリー乗ろうと言い出したんは、どこのアホや?」
ひうらー伍長が、キーキー声で、フェリー旅企画担当の私を非難してきた。
ええ、確かにフェリーで行こうじぇ!と言い出したのは私です。
しかし、あなたもそれを承認してますよね?
魂の自由席(勝手に命名)の料金の安さに惹かれたのは、私だけではないはずですよね?ね!?
「ぐ・・・し、しかし、こんな混雑具合では、長いフェリー旅の船内環境はタイヘンな事になるんちゃうんか?」
た、確かに。
私もこんな繁盛している昼便のジャンボフェリー見るのは、初めてかも。
とか、2人でおしゃべりしてたら、やっとこ乗船時間になりました。
よし、ひうらー伍長!フェリーに向け、今こそ突撃せよ!!
早めに来て、乗船待ちの列に並んでたおかげで、角地のゆったりソファを確保!
背もたれもあるし昼寝もしやすそう。
良かったヨカッタ。
「ヨカッタやあらへんがな。こんな窓もない隅っこのソファで、なにがオモロいねん。あっちの景色が見える窓際が良かったのに!!」
と、ひうらー伍長が叫んでいる間にも、次々と席は埋まり、座敷席は陣地取りがはじまり、あぶれた乗客はその辺の床にゴザが敷き、上部デッキまであふれかえってる。
ひえー。スゲーなあ。
満州からの引き揚げ船みたいな乗船率。
ともかく、座席は確保した訳やし、外のデッキに出て潮風を感じながら瀬戸内海を航行してくサマを見ましょうよ。
「おおっ、そうしよう!」
ひうらー伍長とデッキに上がって、神戸港を見下ろす。
今日の瀬戸内海は晴れてて、キレイやでー!六甲山も摩耶山もキレイに見えとるわ!
明石海峡大橋をくぐるまで、上部デッキでおしゃべりしながら、航行する景色をながめる。
天気良い瀬戸内海の景色は、なかなか見れませんよ。ジャンボフェリーじゃないとね!
「ホンマやなー。あ!船が行きかってるうー!ええ景色やー!フェリーってサイコー!」
と、打って変わってご機嫌な、ひうらー伍長。
もちろん、羊好大尉もご機嫌でございます。ウフフ!
ジャンボフェリー大好き!
明石海峡大橋を過ぎたあたりで、お昼過ぎ。
よき感じで、お腹も減ってきた。
「せっかくなので、船内うどんを食いたいやん」
と、ひうらー伍長が言うので、もちろんおつきあいしましょう。
ところが、引き揚げのごとき船内は、腹を空かした乗客が群れをなしており、食券買っても、うどんは届かず。
待ってるのもヒマなので、物販コーナーをぶらぶらしながら、待つ。
空腹を抱えて30分も待っていると、ようやく注文のうどんが出された。
味が濃くて美味い肉うどんやないの。
アツアツの濃い味の肉うどんを、とぅるとぅると食す。
美味しいー。あったまるうー。
食後は、座席に座って、三ノ宮のコンビニで買った酒を飲みながら、2人して雑談。
ほろ酔いで、2人とも華麗なる寝落ち。
いかにもフェリー旅らしいねえ。
のんきに昼寝してたら、14時過ぎ。
フェリーは、小豆島・坂手港に到着。
座席や座敷席、床一面荷物を横に船内に寝そべってた乗客たちのほとんどが、小豆島・坂手港で下船していった。
8割がたは降りてったかな。
おかげで、少しガランとした船内を、快適に動き回れるようになった。
坂手港を出港する様子を、甲板で見下ろす。
航行再開やでー。
バイバーイ!!気をつけてねえ。
船上から、陸上から互いに手を振り合う。
ゆっくりと小豆島や島々を横切って瀬戸内海を航行していく、素晴らしきジャンボフェリー。
ひうらー伍長と2人で、アホなYouTube漫談をデッキの上でしながら、瀬戸内海の景色を楽しむ。
潮風が心地良いねー。楽しいねえー。
ひうらー伍長と楽しく雑談してたら、いよいよ高松東港に近づいてきた。
おお、屋島が見えてきた。
現在、16時30分くらいかな。
もう少しで、フェリーの旅も終わってしまう。
がらんとしたデッキ上で、ぼんやり島影を眺めてたら、高松港地区の景色がいよいよ近づいてきた。
ジャンボフェリー、高松東港に到着。
瀬戸内海の船旅はおしまい。
今回も楽しかったー。
予定より、30分遅れで高松に着いたけど、今日はフェリーに乗って四国に着くだけが予定なので、問題ナス🍆。
送迎バスで高松駅前へ。
喫茶店で、コーヒー飲みながら、ひうらー伍長と時間つぶしにだらだら雑談。
この後は、夕日でも見ながら、海辺公園の『さんぽーと』を散策しましょうかね。
本日は曇りがちで、夕日は見れなさそうだ。
せとしるべの突堤をほっつき歩きながら、延々と『めぞん一刻』について、語り合う。
夜は、瓦町の名店『骨付鳥あずま』で、飲む。
今日はフェリー旅、お疲れ様っした!
カンパーイ!
ハイボールと、鶏皮餃子がメチャメチャ合います。
ウマウマ!!
そして、もちろん香川名物、骨付鳥!
親鶏とヒナ鶏、両方頼む。
味が濃く、歯応え、ジューシーさがたまらん。
たまに、キャベツにくるんで口に運んでみたり。
添えたキムチや、豆腐もタレ油にひたしたり。
カウンター席で、ワイワイ飲み語りながら、楽しい高松の夜は更けていくのでした。
【つづく】