自分のことが嫌いで嫌いで仕方ないって時の対処法。
2018/01/30
礼子さんから質問いただきました。
Q:自分のことが
どうしようもなく嫌いです。
もう年齢も40に
さしかかるっていうのに
こんなことで
悩んでしまってる自分も
バカらしく感じて
また嫌なのですが
それでもやっぱり
自己嫌悪でいる状態
というのが辛くて
「自分を好きになる方法」
とか
「自分の愛し方」みたいな
自己肯定感を上げれるような本を
何冊も読んでいます。
ただそれでもなかなか
自分を好きになれません。
それどころか自己肯定感すら
上げれない自分のことが
またさらに
嫌いになってしまいます。
なにか少しでも気持ちが
楽になる方法は
ありますでしょうか。
よっぽどのことがない限り嫌いな人のことを好きになんてなれない
A:嫌なところばかりが目につく人を
好きになってくださいと言われても
難しいですよね。
その嫌なところが
目につく相手が他人であれば
まだ時間がそのことを
忘れさせてくれます。
しかし嫌なところが
目につく相手がもし
自分だとしたら。
常に自分の嫌なところが
見えてしまって
逃れることのできない嫌悪感に
何も手につかなくなってしまいます。
その深刻度は
嫌いな相手に対して使う
「まじでウザイ」とか
「ほんとムカツク」だなんて
そんな生易しい言葉で
語られるものではありません。
「自分なんか必要ない…」
「自分なんて生きてるだけで
迷惑をかけてしまう存在…」
「世界で一番愚かな人間は
間違いなく自分だ…」
「お前なんて
早くいなくなれって
みんな思ってるに違いない」
「だからもう消えたい…」
自己嫌悪に悩んでいる人は
このような気持ちと
毎日戦っていますし
なによりも問題となるのは
「なんで自分ていつも
うまくできないんだろう」
↓↑
「もうこんな自分なんて
ほんとに最低。ほんと大嫌い」
↓↑
「この世から消えてしまいたい…」
この負のループから
抜け出すことがなにより
難しいという点です。
ですが
その負のループは
細かく紐解いていけば
どこかに必ず綻びがあります。
その綻びを少しづつ
突っついてあげれば
終わらない自己嫌悪のループから
抜け出すことができるのです。
僕も以前自己嫌悪で
苦しんだことがありますが
その時どうやって
自己嫌悪のループから
抜け出すことができたのか
アドバイスを求められるので
ここから先は
その時僕がとった方法で
一番効果があったものを
(個人差はあると思いますが)
ご紹介したいと思います。
全てを紙に書きなぐる
自分に腹が立って
自分が滑稽に思えて仕方なくて
自分なんてこの世で一番
しょうもない存在なんだ…
と
以前僕が自己嫌悪で
頭も心もぐちゃぐちゃに
なっていた時のことです。
自分のことを
嫌って嫌って嫌いまくって
今後もずっとこうして
自己嫌悪に苛まれる人生を
送り続けるのか。
それとも本当にこの世から
消えた方が良いのか。
それともこれからの人生を
より良いものにするために
この自己嫌悪という病を
本気でやっつけにいくか。
以上の3つの思考が
ぐるぐると脳内を駆け巡り
収拾がつかなくなって
あらかた思考が
スパークし尽くして
意識が爆ぜ散らかったあと
ふと脳内がクリアになって…
というかほぼ思考停止
のような状態になって
「結局僕はこれから
どうすればいいんだ…?」
そのような思考しか
できなくなってしまった
ことがありました。
そんな時です。
知人の心理カウンセラーの方から
「紙に書くとスッキリするよ」
という助言を頂き
早速僕はその日から毎日
ノートとボールペンを使って
「自分との対話」
をはじめました。
「自分との対話」だなんて
カッコイイ言い方をしましたが
やることはいたって単純。
「今自分が感じていること」
「今自分が思っていること」
「今自分はなにをしたいのか」
もう少し具体的に言うと
「なぜ自分は自己嫌悪に
なっているのか」
「自分のどこが嫌いなのか」
「自己嫌悪に陥ってしまう
日常に潜むトリガーはなにか」
といったところでしょうか。
このようなテーマで
「自分との対話」
という名前の通り
日常的に頭に浮かんでいる
自分の気持ちや想い
モヤモヤなどを
全て紙に書き殴り
それを客観的に受け止める。
これを僕はカッコつけて
「自分との対話」
などと呼んでいます。
ただ
このワークをやるにあたっては
ルールがいくつかあります。
「紙やノートを使って手書きで」
「5分や10分など時間を区切って」
「自分の頭に浮かんだことを
そのまま素直に書き殴る」
です。
補足としては
「キレイに書こう」
「わかりやすく書こう」
としなくて大丈夫。
「このクソッタレが!」
「あんなやつ〇んじまえ!」
「なんなんだクソ!」
「まじでふざけんな!」
こんなお下品な言葉でも
全然OK。
もちろん誤字脱字も
気にしなくていいですし
なんなら文にする必要もなく
単語だけ書き並べるだけでも
全然大丈夫です。
「こんなこと書いたら
まわりにどう思われるか…」
「こんなこと書いてる自分
なんか気持ち悪い…」
などと言った雑念も一切不要。
というか
そういう雑念も
紙に書き殴りましょう。
とにかく
何を書くにしても
1ミリもためらわず
素直にそのまま
思っていることを
書き殴り続けるのです。
といっても
書こうとしている内容自体
とてもデリケートなものに
なりがちですから
まわりに人がいない環境の方が
自分の想いをがむしゃらに
書き殴ったところで
「変な目で見られてるかも…」
といった不安に
苛まれることもないので
オススメかもしれません。
紙に書くと自分の気持ちを客観的に見ることができる
僕も家でひとり
自己嫌悪で頭が
狂いそうになった時は
自分に対して
筆舌に尽くし難い言葉ばかりを
紙に書き殴っていました。
最初は
「こんなこと書いてる自分なんて
やっぱり好きになれないな…」
などの雑念で
いっぱいになっていましたが
段々と書き殴っていくうちに
自分の気持ちをノートを通して
見ることに慣れてきて
いつしかそのワークが
心の均衡を保つセラピーに
なっていることに気がつきます。
どういうことかといいますと
「あぁ、自分はこんなことで
苦しんでいたんだな…」
とか
「自分はただ感情を
抑えつけていたんだな…」
とか
「自分の本音に
ブレーキをかけていたのは
他ならぬ自分だったんだな…」
といった感じで
自分の気持ちや想いを冷静に
客観的に見ることが
できるようになるのです
(負のループにある綻びも
大抵ここで
見つけることができます)。
そして
自分の気持ちに
気づいたときの感情を
否定せず全て受け容れて
さらに受け容れた時の気持ちを
できるだけその場で
表してみてください。
たとえば
「自分はいつも
我慢ばかりしてすごく
辛い思いをしていたんだな」
という自分の気持ちを知って
涙が出てきた場合
そのまま思いきり
泣いてください。
「今まで自分の感情を
無理して抑えつけていた」
という自分の気持ちを知って
叫びたくなった場合
そのまま思い切り
叫んでください。
どうにも身体がムズムズして
じっとしていられなくなったら
外に飛び出して
気の済むまで運動しても
OKです。
「自分の気持ちや感情を
外に向かって思い切り出す」
このように
自分の気持ちを可視化して
自分の本音に
気づけるようになると
モヤモヤを吐き出した分
気持ちが整理されて
心に少しずつ余裕が生まれます。
そして
心に余裕が生まれると
また自己嫌悪に
陥りそうになった時
「そんな自分でもいっか!」
と
自分を許せる瞬間が
やってくるのです。
「自己嫌悪になっている自分」も、いろんな顔を持つ自分のうちのひとり
前回
人というものは
「日常的に数種類ある顔を
使い分けながら生きている」
という
「分人化」
のお話をいたしました。
おそらく礼子さんの場合も
「職場で仕事をしている時の自分」
「家でひとり寛いでいる時の自分」
「家族や友人と
仲睦まじく話している時の自分」
など
様々な顔があると思います。
要は
礼子さんの中には
いろいろなシチュエーションで
召喚して使い分けられる
「ミニ礼子さん」が
たくさんいるのです。
そして
「自己嫌悪に陥っている自分」
も礼子さんの中にいる様々な顔
「ミニ礼子さん」のひとりです。
自分の気持ちや感情を
紙に書き殴る行為というのは
自己嫌悪になっている
ミニ礼子さんに対して
「何があったの?」
「どうしたの?」
「嫌なところがあったなら
どんどん話して?」
と
他のミニ礼子さんの
みんなが親身に寄り添って
話を聴いてくれている状態。
言わばセルフで
カウンセリングをしているのと
同じことなのです。
たとえば
職場に自分のことを
明らかに嫌っている
Aさんがいたとします。
そしてあなたは
Aさんから嫌われている理由が
全くわかりません。
わからない以上
「自分はAさんから嫌われている」
という関係はずっと続きます。
そんな状況よりも
「自分が無意識にしている
癖のようなところが
Aさんにとって不快らしい」
といったふうに
Aさんから嫌われている理由が
はっきりしていた方が
Aさんとの関係を
フラットなものにするための
なにかしらの対処が
できますよね。
これと同じように
まずは
「なぜ自分は自分のことが
嫌いなのか」
その理由を
はっきりさせる必要が
あるわけです。
その理由を
はっきりさせるために
「紙に書く」という作業が
重要になってくるのです。
「なぜ自分は
自分のことが嫌いなのか」
この理由がわかれば
対策も打てます。
対策がわかれば
思考や行動も徐々に
プラスに変わっていきます。
最初は頑張って
自分を「好き」に
なろうとしなくても大丈夫。
「自己肯定感」
という魔の言葉に
振り回されなくても
大丈夫です。
まずは好きと嫌いの中間である
「好きでも嫌いでもない人」
ここに自分自身を
持ってこられれば
たとえダメな自分が出てきても
「そんな自分でもいっか!」
と自分を許してあげられるように
なります。
ここまでくれば自己嫌悪の
負のループから脱して
自分自身の心に
余裕が生まれている証拠。
より良い素敵な未来は
もう目の前です。
おしまい。
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