ふと湧く疑問を 口に出さずにはいられない 待つ自信がないから いつも私から話し始めてしまう 私という存在を認めてほしいから どちらも私の悪い癖 相手を惑わせ疲れさせる あなたの全てを知りたいから 何でも話してほしいと思ってた それはあなたにとって迷惑だった？ 最初は嬉しそうだったじゃない 聞かなくてもあなたから色々話してくれたよね そんな横顔を見せるようになったのはいつからだろ 誤魔化すようにスマホを触る あなたの悪い癖
昨日からしみが気になる 遠くからだと分からないほど 気にしなければわからない 誰も気づかない もちろん私は分かってる 気づかぬふりをしていることを 小さなしみが広がっていく 少しずつ周りも気づいたようだ 気づいて声をかけてくる人もいれば 今までのように気付かぬふりをする人も 気づかぬふりは優しさなのか シミは気づいた誰かに洗ってもらう？ それでは薄くはなっても真っ白にはならない やはり自分で洗おう その方が気分も晴れやか 真っ白が輝く
曇った朝も悪くない 雨上がりの空気は澄んで草の香りがする 晴れた朝も好きだけど 曇った朝も気づけば好きになっている 他の誰でもない今の私は知っている そういえばあの人もそう言っていた 今ならわかる、私にも あの人はどうしてるかな
はずんだ気持ちが泡のよう いつまでも続く消えない泡 透明から淡いピンクへと 弾けた泡は甘い香りを放つ 奏でる音はオーケストラのように段々と広がりを魅せる 繊細な指使いと更に奥行きさえも響く 最後は長く余韻を残して あなたとともにいつか一緒に
母の愛は幻想なのか 惜しみない愛とはただの妄想なのか 生きてるだけで幸せって誰が言った？ それは本当の地獄を知らない者の戯言でしかない 感情だけが許された世界は 本当に幸せだと言えるのか 絶滅と痛みと嫌悪感しか残らない者に あなたは同じことが言えるのか 解放は罪なのか そこから目を背けることは卑怯なのか それは神のみぞ知る
傷は思わぬ形で顔を出す とっくに癒えたものだと思っていても 自分でも気づかぬトリガーがあるようだ 心より身体が先に反応してしまう 後から気持ちがついてきて 認めたくなくても抗えない すぐ隣に誰かがいたとしても ありきたりな言葉や慰めでは 癒えることは決してない 貴方の愛に気づいていても 今の私は孤独のままでいい
思いがけない電話だった あなたからの誘いが来るなんて 私から何を聞きたいの？ 言えない気持ちが声に乗ってしまうかも 私を知りたいの？ 同じ気持ちになりたいの？ 無言の間とあなたの囁きが私を高揚させる 今この気持ちをあなたに囁きたい
私は今どこにいるのか あなたはどこを目指しているのか 私は光に向かいたいのか それとも共に堕ちたいのか 私は今何を求めているのか あなたは知っている
平静を装う笑顔の裏で 心は伝えたくて震えてる 触れたいのに 触れられない この矛盾が私を揺らす
夜に溶ける影のように あなたを想うたび 心が揺れる 届かぬ恋は甘く苦い 罪と知りながらも この愛が止められない
あなたの瞳に映る私は 決して知られてはならない影 見つめるほどに遠くなる 届かぬ愛の痛み 声を交わすたび 胸が軋むこの想いは罪でしょうか 奪えぬ未来を夢見るほどに 心が縛られていく 夜の静寂に隠れてあなたと交わすひととき 禁断の果実に手を伸ばすたび 理性が崩れ落ちるけれど こ
