共依存
お子さんが不登校になっている場合、親御さんが子どもに依存して、いわゆる共依存になっていることがあります。
あくまでも無意識です。
親御さん自身の自己肯定感が低い場合、行動の基準が他人が喜ぶことになっている場合があります。
本来は、自分の気持ち(自分がやりたいか、やりたくないか)を基準にすることが理想です。いわゆる自分軸ですね。
他人軸になってしまう原因には、他人が必要としてくれることに自己価値を感じてしまうということがあります。
私たち親が
自分軸に戻していくことで精神的に自立していくことができるようになります。
精神的自立ができていれば子どもに依存する必要もないのです。
子どもに依存??
依存なんかしてません。子どもが私に依存しているんです。
何にも一人でできないんです。
いやいや、
私がいないとこの子は何もできないの。
そうやって、私たち親は自分の存在意義を確かめているのです。
これが子どもに依存している状態なのです。
子どもを信じること。
そして課題の分離をすること。
その先に精神的な自立があります。
課題の分離はとても大事です。
他人(家族であっても自分以外は他人とします)の課題を勝手に背負うことは自立の邪魔をしまう。過干渉・先回りがまさにそれにあたります。
お互いに境界線をオーバーしすぎることが依存状態を作っていきます。
この境界線をオーバーしている状態は、お互いの力を奪っている状態になります。
アルゼンチン出身の小児科医であり、家族療法の創始者である
サルバドール・ミニューチンは
家族に起きている問題は家族構造上の問題の反映であるとし、家族のメンバーがお互いの幸福に関心を持ちすぎることが問題であると考えています。家族の幸福を願いすぎることはかえって不幸になるということなのです。
もしもあなたが子どもに依存してしまっているかなと感じるのであればまずは自分を大切にしてみましょう。
自分を優先してもよいのです。(赤ちゃんや幼児のお子さんの場合は別です。)
子ども優先の良いお母さんは、幻です。
自分を大切にして初めて家族も大事にできるのです。
まずは自分。
意識してみてください。