キタダ授業記録集 9 ロイロ「共有ノート」で要約にチャレンジ
いま、中2の国語で説明文「クマゼミ増加の原因を探る」をやっています。
遅ればせながらですが、ロイロノートの「共有ノート」という機能を使ってみました。
筆者と協力者の学生さんが、6年間大阪府内の各地で行った抜け殻調査の結果や、セミの一生の知識をもとに、クマゼミ増加の理由を探った研究報告文です。3つの仮説→検証が述べられるのですが、生徒たちは班別に担当部分を決めて、本文の要約に挑戦。
共有ノートの特性を使って、班員と協力して要約文をつくるという活動です。わたしがあらかじめ挙げておいた語彙を入れることが条件です。
本題とはすこしそれた部分ですが、わたしの国語教師としての師匠の教えのひとつに「文学教材は論理的に、説明文は文学的に読む」があります。説明文には発見の驚きやロマンがある。今回も、読解を進めながら、生徒たちのこんな感想も掬い上げています^^
・虫に興味がなかったけど、セミが7日間しか成虫でいられないのはなんかかわいそうで、少しセミに興味をもった。
・セミの命は儚いですね・・・。
・自分なら、「なんかクマゼミが増えたなぁ」で終わってしまいそうだけど、そこからこんなに深掘りしていくのはすごいと思った。
・データ集めにはすごく時間がかかると思う。この人たちはメンタルがすごい。
・筆者と共同研究者の2人は、6年間もよく抜け殻集めを続けられたなあ。僕ならきっと飽きると思う。(なるほどなあ。6年の間にはまあいろいろあったかもしれないねえ。)
・この2人は、周りから白い目で見られながらセミの抜け殻を集めたんだと思います。(虫嫌いの生徒のふりかえりから。これには爆笑しました!!)