新作キャプテンアメリカの為の予備知識!インクレディブル・ハルクの小ネタ群!
本作品の評価は低く、ファンの間では無かった事にされていた。
だが2024年の今、そんなことはなくなった。アイアンマン同様に後に続く者たちへのファンサービスに溢れたこの作品は、どのマーベル映画にも超えられないアメコミヲタクコンテンツとして機能している。
・何故か水嶋ヒロ
よくあげあしとり、叩かれる洋画の吹き替え声優に水嶋ヒロが選ばれ、ほんの一瞬注目を浴びた本作品。
だがこれはヒーロー映画産業として日本で展開したかった、と考えられる。
当時ノりにノっていた水嶋ヒロ。そのご尊顔を目に入れると、ドラマ イケメンパラダイスか仮面ライダーの二択をイメージしていた。
そう考えると、日本で馴染みはあるが人気の薄いハルクとアメコミヒーロー映画として今後も展開されるマーベルスタジオの顧客獲得を狙った下地作りがしたかったのだと伺える。水嶋ヒロによって、注目度と子供ファンの早期獲得がしたかったのだろうか…
そう考えたらキャスティングする企画戦略は、いい選択肢なんではないかと思う。
あまりうまく演技できてないと批評を受けることになってしまったが…
・日本公開での順列が違うね
実はアイアンマンとハルクの公開日時は外国とは違っていた。
フェーズ1においての順列はアイアンマンから始まる為、ハルクの時間軸はアイアンマンの後になっており、世界観もそれに合わせている。
だが本作品のイースターエッグが、日本ではいきなりアイアンマンやアベンジャーズの匂わせのネタバレになりかねない構成になってしまっていた。
・MCUに関わっていたイースターエッグ達
本来の意味では復活祭の飾り付けに使われる卵だが、メディア的な意味合いでは隠し要素とかユーモア的な要素が強い。
映画公開年が16年前となるのでほぼ答え合わせが出来てると思われるので、やっていこうと思う。16年前か…
1.オープニングとエンディング
先ずオープニングの回想シーンに現れる資料のシーンで一時停止しまくってほしい。かなりネタがもり沢山となっている。
まずはこの画像だ。
これは劇中で登場してティファールが沸騰するくらいの時間、ハルクの動きを止めた兵器だ。人知を超えるパワーを少しだけでもトドメられたのだから、スタークはすごいなぁ…
高周波攻撃機。音波攻撃によりハルクは身悶えしながらも車両を真っ二つにしたシーンに登場したが、この設計図にはスターク・インダストリーズと明記されている。
この兵器、実はかなり有用でキャプテンアメリカ シビル・ウォーにてウォーマシンが小型化したものを使用している。
2.胎動してるシールド
それからニック・フューリーと書かれた文書があったり、劇中では電話回線をシールドが監視していたり、ロスもブルース捜索のために本組織のデータベースとメール検閲を使用する。
3.ガルバー大学
バナーがガンマ線の研究をしていた大学の名前だが、ここにもちょっとした繋がりがある。
マーベルの公開順列で言えば、アイアンマン→インクレディブルハルク→アイアンマン2、そしてマイティー・ソーになる。
マイティー・ソーに登場するセルヴィグ博士というキャラが勤めているのがこのガルバー大学だ。
3.ブルー
ブルースバナーを裏で助けていたブルーと呼ばれるキャラクター。
彼の名前はサミュエル・スターンズだが、本作品では意味深な退場をしていた。
原作のサミュエル・スターンズと言えば、悪名高いヴィラン「リーダー」と呼ばれている。インテリジェンシアなんていうヴィランチームに参加しているハルク変異体の1人だ。
彼の原作での所業は中々のものだが、直近のMCUと擦り合わせていくと恐らくだがレッド・ハルクだろう。
近年まで彼のスクリーンバックはありえないと考察されていたが、1年前のD23での新作キャプテンアメリカのキャスト登壇で覆った。
4.他のハルク
サミュエル・スターンズはアボミネーション誕生に関わった。アボミネーションもシャンチーとシーハルクにてスクリーンバックを果たしている。
現在は超人向けセラピーを開いて、余暇を過ごしている。
実際にガンマ線によってハルク化した人物はアボミネーションだが、原作ではもっといるしハルクにも出ていた。
それがまずサディアス・ロスとベティ・ロスだ。
彼らのオリジンは調べればすぐに出てくるが、ざっくり言うとベティ・ロスが原作では死亡し蘇らせるためにサディアスがあるヴィランに取引を持ちかけられたというものだ。
それが「リーダー」。本作でのサミュエル・スターンズです。
その取引というのがレッドハルクになるというものだ。
新作キャプテンアメリカの予告編にも現れた赤い巨人はハルクなのだろうが、それがロス長官なのか、はたまた別の誰なのかはまだ分からない。
実はまだ注目されていないハルクがいる。
それはベティのボーイフレンド。ベティの気持ちを尊重できる優しく思いやりのある精神科医、レナード・サムソン。
彼の名前はオープニングの資料で確認できる。そしてまた、原作においての彼もガンマ線によって能力を得ているがハルク化程には至っていない。
5.ロス長官がやりたかったこと
ロス長官がやりたかった事というのは、作中では第二次世界大戦の時に行われた計画の再発。その過程でハルクが生まれてしまったと語る。
これは何かというと「スーパーソルジャー計画」の事。ロス長官がやりたかった事の初めはキャプテンアメリカのような兵士を作る事を指している。
これは後々にキャプテンアメリカが現れるイースターエッグになっているが、恐らくこれは過程だろう。
ロス長官が本当にやりたかったことはチームアップ。原作でも登場し、今後公開予定となっているサンダーボルツの事だろう。
16年の時を超えて彼の夢が成就をする所を見れると思うと、なんか嬉しくなりますね。
・おわり
とりあえず今後関わりそうな小ネタはこんな感じだ。色々と辻褄が合わない事が多々あった本作品だが、スパイダーマンノーウェイホームによってマルチバースの扉が開かれた。
多少の無理は押し通せる状況にあるため、今こそ過去作品の見直しと考察が捗っている!
お家時間を使い、是非ディズニー+を活用して、MARVELの世界を楽しんでほしい。