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本番で自分が持っている力を出すためのスポーツ心理学

正月の風物詩・箱根駅伝

 「幸せの種」カンパニー付属催眠心理研究所の西村です。
 1月2・3日で行われる第101回大会箱根駅伝を見ながら、この記事を書いてます。
 先ほどまで、第一区で走っている中央大学の吉井駿恭選手がぶっちぎりの独走をしていました。
 駅伝の第1区は各校それなりの実力者をそろえているでしょうから、その中で圧倒的な独走をするというのは、それ以上の圧倒的な実力があるのでしょう。
 実力があって、それをしっかりと出し切る。それができることは本番でとても大事なことだと言えます。

スポーツで重要なのは、心技体のバランス

 スポーツで人よりもよいパフォーマンスをするためには、心技体が充実している必要があります。
体が充実していること
 身長の高さ・筋肉量と筋力・俊敏性・心肺機能・動体視力などが、人よりも優れていることが挙げられます。
技が優れていること
 手先の器用さだけでなく、反射神経・情報処理能力などが技には関係しています。
心をコントロールすること
 身体と技が同じレベルであったとしたら、思考と感情を自分でコントロールすることが勝敗を分ける分岐点となります。

 一応、「本番で力を最大限に出すスポーツ心理学」と題名に謳っていますが、残酷なことに、まず❶体が充実してないとトップアスリートにはなれません。それが現実です。
 例を挙げれば、メジャーリーグの中でMVPに輝いた大谷翔平選手。wikipediaでは身長193㎝、体重約95㎏とあります。例えば、もし彼の身長が15㎝低ければ、野球の世界で top of top になることは恐らくなかったでしょう。
 それだけ、スポーツの世界では体の充実は大事です。
 だからこそ、自分の体格・身体能力などに合わせた競技をいかに選択できるか、それが自分をスポーツで活かすためには必要となります。トップアスリートを目指すなら、ゆめゆめ、自分に合ってない競技を選択しないようにしましょう。

最大のパフォーマンスを出すためのYerkes-Dodson's law

 サッカーなどでは「気持ちが強い方が勝つ」と言われます。それをYerkes-Dodson's law(ヤーキース・ドットソンの法則)で説明してみましょう。Yerkes-Dodson's lawとは、「最大のパフォーマンスを出すには、学習活動に対する動機づけは適切なレベルである必要がある」というものです。

『キーワード心理学』改訂版 新曜社から引用

 サッカーという複雑な課題における、弱小サッカーチーム(赤↑)と対戦する強豪チーム(緑↑)の動機づけ(モチベーション)を表しています
 弱小チームは、「どうせ勝てないだろう」と考えることが多く、動機づけが弱いため、実力を発揮することができません
 一方の強豪チームは、「俺たちは強い。絶対に勝てる」と適度にリラックスし動機づけが適切なため、その実力を思う存分発揮できます
 今度は、勝利が絶対視されている超強豪校(青↑)が強豪校と戦う時に、「絶対に負けちゃいけない。勝たなきゃいけないんだ」と動機づけが強すぎると、逆に実力が発揮できず、負けてしまうということがあり得るのです。

勝ちたい気持ちが強い→負ける怖さも強くなる

 勝ちたい気持ちが強ければ強いほど、負ける怖さも強くなっていきます。
「みんなが応援してくれているから勝たなきゃ」
という強すぎる気持ちが、
「負けたらみんなからの評価が落ちるんじゃないか」
「積み上げてきた努力が台無しになってしまうかも」
というネガティブな感情を含んだ思考を生み、不安や緊張から体が動かず、パフォーマンスを落としてしまうわけです。

スポーツにおけるメンタルコントロール法とは?

 そこで、重要なのは、いかにメンタルをコントロールしていくか。
 そのコツは、よく言われる、
「楽しむこと」
「自分が今までやってきたことだけに集中する」
に尽きます。
 サッカーの中で点を取る楽しさを追求する。
 駅伝なら、ただ走ることだけに集中する。
 単純で簡単なことです。ただ、それが本番ではなかなかできないんです。
 それを本番で敢えてやっていくのが、メンタルコントロールだと言えるでしょう。

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