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虫好きな僕と短い夏


2ケ月前から2Fの僕の部屋の
ベランダにアマガエルが棲み着いている
昼間はエアコンの室外機から出てくる、
僅かな水を頼り、そこで体が乾かないように
じっとしている。夜になると、僕の部屋は
カーテンを閉めずに明かりに集う虫たちの
観察をしたいので様々な虫たちがやってくる
その集う虫たちの行動を先住民のカエルが
じっと虫たちを見つめる。
食べやすい虫を品定めし、標的を見つけると
窓をよじ登り、忍び足で標的へ。
標的は逃げ足が速いので失敗することは
しばしば。部屋の明かりをずっと付けて
いれば、いろんな種類が集う。

最近ではベランダに鬼蜘蛛が棲みついた
巨大な蜘蛛にビビるが、虫好きな僕は
じっと観察する。
集まりすぎてしまった虫たちは
蜘蛛の巣に絡まってしまうが、
鬼蜘蛛の巣は頑丈でなかなか壊れない
子供の頃、鬼蜘蛛の巣を使って作った
ものがある。
「虫取り網」だ。落ち葉を集める熊手に
鬼蜘蛛の巣を絡める。
絡め方は簡単だ。鬼蜘蛛を連れてきて、
糸を出してもらう。
途中、嫌がる鬼蜘蛛に何度も咬まれたが
毒はないので何ともなかった。
鬼蜘蛛の巣で作った虫網は、
観察のためにトンボやチョウを捕るには
最高の道具だった。

道具ではないが、こんな虫の捕り方が
ある。
僕は毎夏、チャレンジしているのは
カブトムシやクワガタムシを
次の方法でとって観察している。

ドングリやコナラの木を探して、樹液が
出ていれば良いが、出ていない時は
ティッシュに、ヒタヒタに砂糖水
(かなり濃いもの)を染み込ませて
深夜1時に仕掛けにいくと、
カブトムシやクワガタムシが集う。
あとはスイカを置いて置くのもいい。
スイカで捕獲もやったことがあるが、
とれすぎて気味が悪かったので
やめた。 たくさん捕るより、
ほんの少しだけいた方が感動する。

 長野の夏はまもなく終わりを告げる。
立秋も過ぎたので、日も短くなる。
これからは少しずつ、気温も下がり、
厳しくて長い冬がやってくると思うと
また、夏が恋しくなる。

 短い夏を悔いを残さぬよう、あと
僅かだけど過ごして行きたいと思う。


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