語彙力の乏しい自分を鍛えたい…
この一文は、毎月送られてくるカード会員向けのメールマガジンで
「能登九十九湾 百楽荘(石川県能登)」という宿を紹介するキャッチコピーとして書かれていたものです。
愉楽?
ついそう思ってしまい、すぐに調べてみたところ、
という意味だそうです。日頃から、「語彙力の乏しい自分を鍛えたい」と
思っている僕は、知らない言葉が出てきたらできるだけすぐに調べるトレーニングを心がけています。
さらに記事を読み進めていくと、
・自然美
・借景
・湯あみ
などあちこちに調べたくなる単語がちりばめられています。
言い回しの妙技が美しい。
単語以外にも、言い回しの妙技につい惹き込まれる表現がたくさん目に
とまります。
✓涼やかな風
✓抜けるような青空と美しい海
✓そんな癒やしやくつろぎが得られる
リード文を読むだけで、世界観が伝わってきます。
さらに紹介する宿ごとの見出し(キャッチ)で、
『悠久の自然美に包まれ、“百の愉楽(ゆらく)”にひたる・・・』
と続き、本文冒頭で
『悠久の時間が創り出した自然美に包まれる宿』
という流れで、心を鷲摑みされます。
すでにこの時点で、僕は空想の旅に出かけてしまいました。
空想できるほどの解像度の高い描写力
記事本文を読み進めるとさらに僕の空想の旅は解像度が高まっていきます。
『ラグジュアリーな空間で屏風絵のような九十九湾の借景を眺め、
プレミアムラウンジでグラスを傾ける』
行ったことも見たこともない九十九でグラスを傾け、
数多な愉楽を噛みしめている自分の姿を想像してしまいます。
語彙力の乏しさを克服するには、やはり、この”描写力”を鍛えることなんだなと、質の高い文章に触れる度に感じます。
質の高い文章に触れて、自分の言葉として吸収し、自分の表現として書く。
そんな努力をこれからもさらに重ねていき、いつか自分の表現に”愉楽”したいものですね。
(ぴん👈)
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