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第41話 必要なのは情熱だ

物事に対して愛がなければ成功はしない。人にだけ愛がある訳では無い。愛があるからこそ、物事に対して挫けず頑張れる。

頑張るというものは幾層にも別れているような、生態系ピラミッドのようなものであって、目標を達成できる人は僅かである。最初に多くの人が諦める中、頑張り続けるものだけが、残れる訳だが、道は険しく、自分に負けて去っていく。

その残った中でも、頑張り続けている人たちばかりではあるが、幾つもの壁がある為、自分に対して疑いを持ちだす。自分自身に才能があるのか? 目標達成できるのか? 等色々な思想が入り混じり、諦める人も多数出る。

自分自身を疑うのは皆同じように起こるが、その壁を超えるのは容易では無い。しかし、頑張るしか無いと心に決めた者は、その言葉に従って頑張り続ける。誰が何を言おうが信念を以て貫く。

その中でも才能というものもあり、成功者になっても自分が思っていた通りにはならない事も多々ある。しかし、頑張らなければ結果まで辿り着くことは決して無い事である以上、頑張るしか道はないのだ。

その為に必要なのが愛であり、その事に対する絶対的な情熱である。昔の人が神を信じていたように、絶対的な情熱を持つ事が出来れば、多少の事では絶対に揺るがない精神を持てる。

いずれも楽では無い。簡単な道などそもそも無いのだ。運よく金持ちになれた人は多数知っているが、ただ金持ちになっても大した意味は無い。それなりの人物になる必要があるのだ。私の曾祖父は金があり過ぎて、使い道も無かった。趣味でも無い帆船を買ったり、気に入った人には全員に一戸建ての家を多数買ってあげても、お金は減らなかった。銀行が建つ度に、一番に挨拶に来ていた。

そのせいもあり、私の父は銀行に人生で相続の為に一度だけ行った。キャッシュカードの存在も知らず、銀行は家に来るのが普通だと思っていた。金には困らず、東京に出たい為に、大学も2つ卒業した。二つ目は出来るだけ長く東京にいるにはどうするべきか友人と相談し、一年浪人して医学部に進学した。

ここで面白いのが動機は不純であったが、金には困っていなかった訳だった為、医者としては優秀だった。昔はより多くの薬を出す事によって医者は金を稼いでいた。その為、薬を多く出す医者は医学会の中では、良い医者とされなかった。父は金には興味が無かった為、最低限の薬しか出さなかった。

なろうとした動機は不純でも、人生は巡り、どこに辿り着くかも分からない。自分の中で何かを成し遂げるには、消えない情熱が必要なのだ。最後まで頑張り抜く為に、必要なものだが、結果は望んでいたものにもなるとは限らないのが、人生の難しい所だ。

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