
人生に絶望して、リゾートバイトに逃げてよかったこと | 21歳大学生
僕は21歳の頃に大学を休学し、
その後約2週間リゾートアルバイトに行きました。
『人生初休み』
だったのでそれについてお話ししようと思います。
「疲れたら休みましょ〜」という内容です。
今回はメンヘラ属性強めなので
『27歳児の戯言』
程度に読んでもらえればと思います( ´∀`)
やりたいこともないし将来に希望もない
当時21歳だった僕は、
大学生あるあるの『将来やりたいことない症候群』にかかってました。
大学の知り合いも周りに合わせて就活を進めていて、なんかモヤモヤした気分で。
「自分には何のスキルもないし将来やりたいこともないな〜」
で色々調べた結果、就職するまでにたくさんスキルを身につけておけば安心できるだろうという結論になりました。
「一旦休学して長期インターンでスキルを身につけよう」
と思い立ち資金を稼ぐためリゾートアルバイトへ申し込み。とにかく現状から抜け出したかったんだと思います。
今振り返ってみると
『ただのクソ生意気なガキ』ですね。
『青春18きっぷ』を使って愛知県の温泉旅館へ

青春18きっぷというものをご存知ですか?
なんとこれを使うと一日あたり約¥2400でJRが乗り放題になります。
(1) 有効期間
1券片5回(人)まで利用できます。
1回(人)分で乗車日当日に限り有効です。
(2) 乗車日が翌日にまたがる場合
乗車した列車が0時を過ぎて
最初に停車する駅まで有効です。
ただし、東京・大阪の電車特定区間は、
乗車日の終電車まで有効です。
「こ、これは!?」と思い速攻で購入し、現地に急行しました。
名前から誤解されやすいのですが、18歳以上でもバリバリ使えます。
貧乏学生の強い味方ですね。
もちろん『特急』や『新幹線』などは乗れないので基本的には『どんこう』を乗り継いで移動します。
愛知のバイト先まで約5時間。
まあまあな時間電車に揺られていたのですが、
「海や自然が窓から流れる景色」
「いつもより時間がゆっくり流れている感じ」
「行ったことのない場所へのワクワク感」
があり移動時間も新鮮な気持ちでいられたのを覚えてます。


ただし沼津〜浜松間、てめーはダメだ
※18キッパーしかわからないネタですみません
毎晩酒飲んで話してるだけで普通に楽しい

で到着して次の日から勤務し始めました。
スケジュールはこんな感じです。
8:15 : 起床
9:00~11:00 : 客室清掃
11:00~16:00 : 中抜け休み
16:00~22:00: 夕食配膳など
22:00~24:00: 酒!飲まずにはいられないッ!
大したことないですよね。
それでも普段とは違う僻地で働き、そこで出会ったと人とワイワイ酒を飲んで話すだけで最高な気持ちになれます。
「スタッフの中で誰が一番可愛いか」
とか
「元彼、元カノの話」
とか
「Hするとき、どの下着が一番興奮するか」
みたいな大学生がしそうな本当にしょうもない話とかでも大笑いして盛り上がれるんですよ。※ちなみに3番目の合意は『サテン』でした
また休日もあったのですが、如何せん勤務地自体が遠方なので、ちょっとした遠出がもう旅行になります。
特に「命を削って岐阜まで日本酒を買いに行った」のはいい思い出です。
「君の名はの聖地に行きたい!!」

と思い愛知から終電で飛騨まで行ったのですが、まさかの現地のネットカフェが閉店。仕方なく駅で丸まりながら始発を待っていました。
「あと4時間だし、寒いけどなんとか行けるかな」
と思ったのもつかの間。
外の気温はどんどん下がり、しまいには0度に。
完全に岐阜を舐めてましたね。
体の震えが止まらなくなり流石に凍死しそうだったので、最終的にはコンビニの店員さんに頼み込んで朝まで泊めてもらいました。
もう二度としません。
氷点下の中でホームレスしつつ手に入れた酒は格別に美味しかったです。

出会いやイベントもあった
「リゾートアルバイトって出会いとかあるの?」
という方もいらっしゃるかとは思いますが、
結論自分の場合はありました。
自分が勤務したのがちょうど春だったため、現地の旅館に新しく就職した子がいて、
「心機一転新しい生活がんばろうー」
みたいなノリで少しだけ距離が近くなった感じですね。
その後自分は東京へ帰ったのですが、なんやかんやもう一度会うことになりました。
残念ながらそのくらいですが…。
とはいえすごく新鮮な気分で、今までよくわからない不安に襲われて悩んでいたことがなかったかのように、新しい気分で新年度を迎えることができたと思います。
他には、あまりいい出来事ではありませんが、前日まで新人研修担当だったおばちゃんが、翌日過労で○くなって現場が騒然としたりしました。
改めてホテル業界の闇を感じた瞬間でもありましたね。
普通の日常では絶対に経験できないことです。
で、結果どうなったか
で、そんなこんなでどうなったかというと、
別に何も変わってません。
おまけに大学も辞めました。
マルチにハマり消費者金融から限度額借りました。
借金だけが400万くらい残り、無職にもなりました。
でも割と普通に生きられてます。
やってみて
『いつでも休みながら生きられる』という他にない経験と自信は手に入りました。
本当にやって良かったと思います。
そのくらいのモチベーションで生きられた方が圧倒的に心が楽です。
辛いことにも耐えられます。
老後まで休めないと思うと気が滅入る
「老後に資金を貯めて悠々自適な生活を送ろう」
というのが一般的な価値観だと思うのですが、
皆さんは40年後まで耐えられますか?
例えば毎日仕事が辛いし将来の希望も見えないとして、
「毎日仕事も辛いし体もだるい」
「おまけにストレスで全然貯金もたまらない」
「毎日楽しくもないしほんと何のために生きてるんだろ」
「こんな生活が死ぬまで続くのかよ…」
「……っ」
なんて考えてたら、
そりゃ新小岩駅で毎日のように人身事故起こるよなぁって思います。
現代の価値観と乖離が大きい気がしませんか。
上記のような価値観って、高度経済成長期で右肩上がりで経済が成長していた昭和時代の常識ですよね。
働き続ける→お金が増える→結婚する
→家と車買ってハッピーハッピーハッピー♪
心と体に余裕ができないと新しいことに挑戦しようって気にもならないです。
あなたが買うべきは青春18きっぷです。
新小岩駅までの片道切符ではありません。
不安な人は『部分的に』休めば問題ない

「でも休学とかブランクがあったら、
今後の人生に響くんじゃないかな…」
と不安になる方もいるとは思います。自分も当時は今後の将来について大きなハンデになるんじゃないかと考えてました。
そんな方には『部分的に休む』ことをおすすめします。
例えば以下の通り。
・大学を1年休学して海外に行く
→12ヶ月のうち2ヶ月はのんびりニートする
・仕事を辞めて1年留学へ行く
→1ヶ月はニートや旅行
・転職先に就職する間
→残りの有給などを使って1ヶ月間海外でのんびり
・産休で3ヶ月休む
→うち数日は自分の時間を取る
自分は『大学で休学』『中退後ニートとフリーター』と、割と他の人に比べて休みまくってきましたが、転職活動でそこまで突っ込まれることはありませんでした。
面接官「休学1年間何してたの?」
自分「インターンで働いてました。」
面接官「どんな内容だったの?」
面接官「大学中退してからは何してたの」
自分「お金を貯めるためにフリーターしつつプログラムの勉強してました。おかげで現職に就職できました。」
面接官「現職で頑張ったことはなんですか?」
みたいな具合で休んでいた期間に関してはそれ以上は突っ込まれず、
「何を学んだか」や「どう考えて行動したか」
くらいしか興味を持たれません。
本当にその人がフルで時間を使っていたかなんて普通相手は気にしないので安心して大丈夫かと。
気にしているのは多分あなただけです。
『一回休み』 を上手に使おう

長くなりましたがまとめます。
人生ゲームとかすごろくで『1回休み』ってありますよね。
ゲーム中はなるべく止まりたいとは思いませんが、生きる上では強制的にマスに止まった方がいいと思います。
早くゴールしても死ぬだけです。
現代の日本は平均100歳以上生きるらしいですよ。
『現状を見返し次の選択肢を探す時間』があってもいいかと思います。
実際有名な『LIFE SHIFT』という著書の中で、
「100年時代、労働→老後の単純な2段階構成ではなく以下の3ステージに分けられる。」
と述べられてます。少し引用します。
エクスプローラー:
自分のライフスタイルを見直す期間、学び直す期間
インディペンデント・プロデューサー:
組織にとらわれず、会社を興すまたはフリーランスとして生計を立てる
ポートフォリオワーカー:
複数の仕事を組み合わせて働く働き方
20代で3億稼いで引退する!
みたいな短期決戦で勝負する人でなければ、老後まで普通にずっと働き続けるのは結構しんどいです。
心身ともに長い付き合いを見越してペースを配分していきましょう( ˊ̱˂˃ˋ̱ )
ということで今回自分も「休み」を使って海外留学とワーキングホリデーに挑戦する予定です。
休んでいるのかよくわかりませんが。
今回はここで筆を置こうと思います。
今の生活スタイル
40年後の自分が見たらどう思うでしょうか?