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人手不足対策じゃないの??~大阪の串カツ屋に配膳レーンがあった話

所用があって久しぶりに家族で大阪に行きました。
プライベートで大阪駅周辺を歩くのは何年ぶりだろう。
就職活動をしていた20年ほど前は頻繁に来ていましたが、最近は年に数回程度。

駅周辺が大規模開発されていて、当時とは別の街になっている印象です。
これだけたくさんの商業ビルやお店が出来ているのに、どこのお店も人でいっぱいなのには驚かされますね。
さすが大阪!

それで、今回は大阪駅の近くで7月31日にオープンした「KITTE」という建物を訪れました。
ここはもともと「旧大阪中央郵便局舎」だったところに建てられた商業施設で(この記事の本題とは関係ないのですが)特にすごいのが2階。

日本各地のアンテナショップが集結していて、各地の特産品が販売されています。
北陸3県や島根県、岡山県、高知県や私の居住地や故郷の県も出店していました。
定番の観光土産だけでなく、これから売り出そうとしているであろう新しい名物も販売されていて、見ていてメチャクチャ楽しかったです。

このKITTE、4~5Fが飲食店なのですが、とても充実していてざっと見た限り30店舗くらいの飲食店が入っています。
しかも串カツ屋が2軒ありました。
同じ商業施設内で同系統のお店が複数出ているなんて、しかもどこも人がいっぱいで、さすが大阪!

2軒ある串カツ屋のうち1軒でお昼を頂いたのですが、少し興味深いことがありまして。

人で賑わう串カツ店内

まず結論から言うと、この串カツ屋さん、めっちゃくちゃ美味しかった!
本店は通天閣の近くで昭和の初めに創業されたお店で、ここはそのチェーン店のようです。
カツがサクサクしていてとても食べ応えがありました。

私たち家族が行ったときもお昼時を過ぎていたのに店内はほぼ満員。
少しだけ待たされて、席に案内されました。

数日前にオープンしたばかりで、しかもお客さんが多いので店員さんも余裕がなさそう。
案内してくれたのは若い店員さんで「こちらにご案内します」と元気良く対応してくれるのですが、どこかぎこちないというか、バタバタしている様子。
微笑ましく思うとともに、人手が足りていないのかなぁとも感じました。

人手不足対策はバッチリ?

席に着くと、タブレットが置いてありました。
タブレットで注文すれば、店員さんが効きにくる必要がないので、人手不足対策になりますね。

ふと気が付くと、席の横にレーンのようなものがあって、それが厨房の近くまで延びています。
そのレーンの端っこを見ると、電車を模したようなトレーが置いてありました。

レーンの上をこの電車が走る。見えにくいけど中にトレーがある。

なるほど。

最近増えつつある自動配膳をこの店でも活用しているようですね。
レーンの上をトレーがスライドしてくるわけか。
店員さんが直接席まで料理を持ってくる必要がなくて人手不足対策がバッチリだ。

この顔よ

すばらしい!
と思っていたら・・・

バッチリじゃなかった・・・

注文した串カツをさっきの店員さんが直接持ってきました
あれ、レーンで運ばれてくるんじゃないんだ・・・
店員さんは丁寧に、
「こちらが左から串カツ、豚カツ、エビ、イカでございます」と説明してくれます。

レーンで運ばれてくるんじゃないんですか?
と聞いてみると、

「あ、言ってもらえればレーンで運びます
とのこと。

ええぇ…っ!

人手不足対策のための自動配膳を、店員さんに直接頼まないといけないのか。
逆に言うと、その場合店員さんは注文時にお客さんのところまで来なきゃいけない。
タブレットあるのに。
(タブレットに自動配膳をお願いするためのボタンが点いているのかと思いきやそういうこともない様子)

「店員さんが注文を聞きに来なくてもよいように、タブレットを設置している」
はずなのに、
「自動配膳をしてもらうには店員さんにテーブルまで来てもらって直接お願いしなければいけない」
というのは矛盾していないか。

これって人手不足対策になっているのか??
まぁでも、面白そうだから次の注文では自動配膳をお願いしてみました。

少なくとも次の配膳は店員さんにここまで来てもらわなくて良くなるし。
と思って配膳を待っていました。

串カツ来た!

来た。
自動配膳!
おっさんが乗った列車みたいなやつが、串カツを届けてくれました。
すばらしい。
なんか楽しいし、省人化にもつながるし。

と思って串カツをトレーから取ろうとしたら。

いつのまにか店員さんが横に来て、
「こちらが左から豚カツ、エビ、イカでございます」
説明してくれてる!!

意味ないやん!!!!
自動配膳なのに店員さん、テーブルまで来てるし!

たしかに串カツってどれがどれか目で見てもわかりにくいから、テーブルまで来て教えてもらえるとありがたいのは確かなんだけど、これでは店員さんの負担軽減にならない。
いや、自動配膳の注文方法を伝えるやりとりで、どちらかというと店員さんの負担は増えている。

ちょっとびっくりしました。いや逆に面白いけど。
なんでこんなことやってるんだろうと考えましたが。
多分このレーン配膳は、ガチで効率化を目的にしているんじゃなくて、子どもとかのお客さんを楽しませる用に置いてるんだろうなと解釈しました。

店の外からでもレーンとトレーが見えるように配置されているので、集客効果も狙っているのかもしれません。
少なくともこのレーンは人手不足対策を目的にしたものではない。

まあでも、こういう「なんちゃって自動配膳」でお客さんにレーンでの食事提供に慣れてもらって、ゆくゆくは本格的な自動配膳を導入するのかもしれないとも思いました。
要は過渡期か。
そのうち本気で自動化しないと業務が回らない時代がくるでしょうから(今も業界によってはすでにそうなっている)、いずれはこの串カツ屋さんも本気の自動配膳に切り替えていくような気はします。

以上、単なる体験談でしたけど、個人的に面白い体験だったので記事にしました。

お店のオペレーションいついていろいろ書きましたけど、批判の気持ちは全然ないです。
店員さんたちも一生懸命頑張ってくれていて、雰囲気の良いお店でした(^^)/

串カツもとても美味しかった、おススメです!

最後までご覧いただきありがとうございました。








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