天職が実は天職ではなかったかもしれない話。6年間続けた占いをやめた占い師が伝えたい17のこと。
実家に帰って断捨離をしていた。学習机の引き出しを開けるとそこには高一の時に書いた高校時代の進路ノートが出てきた。そこには10年後の自分についてが書かれていた。
10年後は歳上の彼女と結婚している。
地元の大企業で営業職について色んな国に出張している。
自分の言葉で伝えたいことを伝えれる人間になりたい。
これを書いた当時の私は走ることしか取り柄のない高校生だった。陸上部に所属していて走ることだけは誰よりも速く県大会でも何度も入賞している。ただそれ以外はてんでダメだ。男友達は多かったが、女性とは全く喋れない。そもそも女性の顔が見れない、話しかけられても常に吃っている。また勉強もダメダメだった。追試常習犯で、320人いる同級生の中で模試で319位を刻んでいたような人だ。そんなダメダメな私でも私なりにやりたかったことがあったようだ。
ただ待っていたのは想像もしない未来だった。
私は今26歳だ。20歳の時に占い師が向いてるよと言われたことをきっかけに、占いの世界に踏み込んだ。今現在に至るまで10000人以上を鑑定してきた。本当にたくさんの人と関わってきた。そしてお客さんの99%は女性だ。以前は全く女性と話すことができなかった私が、堂々と余裕を持って話しているのは驚きだ。そして自分の言葉で大切なことを伝えることができる人間にもなれたと思う。
21歳くらいの時点では本当にこの仕事が天職だと思っていた。本当にこの仕事ほど感謝される仕事はないと思い毎日がむしゃらに仕事に打ち込んでいた。俺は占い師として成功するんだ。一生占い師として生きていくんだ。本気でそう思っていた。しかし、徐々に魑魅魍魎の類は私の心を蝕んでいた。
この仕事は良い報告も聞くが、悪い報告も多い。不倫がDVが、犯罪に巻き込まれている、自◯したい、etc…など繊細な私にとってはダメージの大きい内容があまりにも多かった。そしてその相談数が月に300以上。25歳の途中からは私自身、生きてていいことなんて何もないんじゃないか。明日目が覚めたら人生が終わってたらどんなに楽だろう。まさか自分が◯にたいって思うなんて。でも、自分がしっかりしなきゃこんな姿誰にも見せちゃダメだ。そう思い暴飲暴食をしてただひたすらに誤魔化した。また1年間やめていたタバコも吸いまくった。そして家にいる時も、常にネガティブな思考がぐるぐる周りずっと天井を見ていた。
そんな26歳の9月中旬、大学時代の友人の結婚式があった。多分会場で一番泣いたんじゃないかってくらい泣いた。生きていてこんなにステキなことがあるんだ。私はこの時、もっと生きたい。もっと幸せになりたい。もっと色々なところに行きたい。もっと大切な人たちと過ごしたい。もっと友達と遊びたい。もっとお金稼ぎたい。もっとたくさんの人と関わりたい。泉がこんこんと湧き出るかのごとく『生きたい。』が湧き上がってきた。
人生において大切なことを伝える仕事をしている以上、私自身が誰よりも幸せでなければならない。今はどうかと言われると100%幸せとは言えない。そこで一度占い師を辞めようという結論に至ったのだ。
どっちの選択肢を選んでる自分のことが好きになれるか？？
これは私が大事にしている価値基準だ。ここに照らし合した時、今は占いしていない自分の方が好きだった。占い以外のことで成功している自分が大好きな自分だ。占い以外のことで成功したら占いでもっと大切なことを伝えれる人間になれると思う。天職だと思っていた仕事はまだ自分にとって天職になりきっていないのではないだろうか。ここはまだ占い師が天職に至るまでの通過点ではないだろうか。人生は何が起こるかわからない神ゲーだ。これだから辞めれない。
これから先も想像しなかった未来が待ち受けていると思う。今、大切にしていることも10年後は変わっているかも知れない。今26歳の自分がこんな思いで占いをしていたんだという記録を残すため、私が占い師として伝えたい大切なことを17回を記してこのnoteを終わろうと思う。
チャラームが伝えたい17のこと
他人に期待すんな
伝えたいことは伝えないと伝わらない
彼の私になるな。私の彼になれ！
お前ら好きで付き合ったんだろ。うまくいってないのはお前らお互いにちゃんと向き合ってねぇからだって。向き合うのをやめんな。
お前が言いたいこと言って受け入れてくれない彼なんてお前の世界に必要ない
筋トレしろ
モテたいならやることやれ
同意のないセックス絶対すんな
男性陣、女性に対する解像度を上げろ（女性の身体やメンタルの変化について知る努力しろ）
もっとカップルでセックスについて話し合え。触れにくい話題やからこそお互い、女性ってこういうもんだ男性ってこういうもんだっ決めつけで動いちゃて妄想でしんどくなるだけやから。世の中の一般論じゃなくてパートナーと向き合え
自分の発言と行動に責任を持て
妄想が爆発してしんどくなったら書きまくれ
どっちの選択肢選んでる自分自身の方が大好きになれるかで判断しろ
お前のことなんて誰も気にしてねぇから気にすんな
自分1人になれる時間をしっかり作ってください
自分を知る努力をし続けてください
お前らなできるって
こうやって自分の言葉でnoteに書いてる自分もまた想像していなかった未来である。
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