ずっと続く痛みの正体とは? Part1
「痛くなったのはいつからか忘れちゃったわ」
「もうずっとこの痛みと付き合ってる感じ」
皆さんの中で,”ずっと痛みを感じながら”過ごしている方はいませんか?
どこか怪我したわけじゃないのに,なんで痛いのか…
その原因は,筋肉や関節にはないのかもしれない!ということを解説していきます♪
ずっと続く痛みの正体とは??
その正体は,「脳」にあるかもしれません!
ずっと続く痛みのことを「慢性疼痛」と呼ばれたりもしますが,痛みの原因は治っていてもおかしくないのに3ヵ月以上痛みが続く場合のことを指します。
痛みを感じ取るセンサーは体のいろんな場所にありますが,そのセンサーを調整しているのが脳の役目になります。
あることがきっかけで痛みセンサーを調整している脳がうまく働けなくなると言われています!それは…
動かな過ぎ!で脳の働きは弱くなる
「痛いから安静にしておこう」と思ったり,
「しばらく安静にしていてください」とお医者さんに言われたり…
痛みが強いときは無理に動かなくて良いですが,ある程度落ち着いてきても動かないでいると良いことは全くありません。
腰痛の治療についてお医者さん達がまとめた2019年のガイドラインにも「急性腰痛に対しては,安静よりも活動性維持の方が疼痛軽減と身体機能回復の観点で優れている」と紹介しています。
≫≫ 腰痛診療ガイドライン2019 改訂第2版を参照
つまり,動かないことで脳が休み過ぎの状態になり,コントロールされなくなった体のいたる所にある痛みセンサーが過敏になってしまうと言われています。
なぜ,動くことで痛みが減るのか?その理由は…
脳から出るホルモンが関係している!
こんな話や言葉を聞いたことありませんか?
「アドレナリン効いてるから痛くないわ!」
「ランナーズハイ」
これは,脳から出るホルモンによって起きている現象の1例です。
人は動いてると,脳から出るホルモンによって痛みセンサーを適度な状態に調整してくれることがわかっています。
ランニングなどの運動習慣がある人と,習慣がない人を14年間モニタリングした研究によると,習慣がある人の方が慢性疼痛になりにくいという結果になったと言われています。
つまり…
運動する → ホルモンが出る → 痛みセンサーが正常になる → 痛くない♪
周りで,ジムに通い始めてからずっと悩んでた痛みが楽になった!と言っている人いませんか?
もちろん,筋肉がついてことで体が強くなったという理由もあるでしょうけど,脳からのホルモンが関係している可能性は高いと思います。
次回の記事は…
こんな話をすると,「どんな運動をすれば良いの?」という声が聞こえてきそうなので,次回の記事で紹介したいと思います♪