九龍ジェネリックロマンス 70話感想
工藤さん、貴方本当は鯨井さんのこと愛していないんでしょ?
【あらすじ】
鯨井が工藤と両想いになれたことを
祝福する楊明。
その帰り、楊明は途中で
具合が悪そうにしている小黒と出会う。
彼にアイスを渡そうとするが
「こんなものを口にしてはダメだ」と
撥ねつけられてしまう。
一方、鯨井の部屋に工藤が遊びに来る。
鯨井はヒヨ爺から卵を貰っており
何を作ろうか悩んでいた。
そこで工藤から
「フライパンを使わないフレンチトースト」を提案される。
しかし、鯨井は
その作り方が分からず尋ねようとするが
工藤は突然素気なくなり帰ってしまう。
工藤との溝を感じる鯨井は
しまっていた箱から久々にメガネを取り出す。
メガネを掛けた鯨井が見たのは
壁に貼られたお札を剥がそうとする
誰かの手だった。
①鯨井Aと工藤を祝福する楊明さん
楊明さんは鯨井が
工藤と両思いになれたことに
喜んでいました。
…て、あれ、楊明さん工藤のこと
良く思っていなかったんじゃなかったっけ?
楊明さんが二人の関係を祝福する姿に
ちょっと違和感を覚えました。
元々楊明さん工藤に対して
胡散臭いものを感じていたし
以前の彼女なら
二人の仲を懸念しそうでしたが…
②楊明さんを心配する小黒
小黒、具合が悪そうでしたが
大丈夫でしょうか。
前回ユウロンさんに
「鯨井Aを殺してほしい」と依頼されたので
おそらくそれが絡んでいるのでしょうが…
楊明さんは小黒に
アイスを渡そうとしますが
小黒はアイスをはねつけます。
アイスを拒絶するシーンを見る限り
小黒もグエン同様
第二九龍の食べ物は口にしていないようです。
ちょっとほっとしました。
③鯨井Aの部屋に遊びに来た工藤だったが…
ここで63話のエピソードが生きてきましたね。
やっぱり鯨井には
令子さんの両親の記憶が無いんだな…
そのことを悟ったのか
工藤は「悪い。帰るわ」と
態度が冷たくなり帰ってしまいました。
ここが工藤の本当嫌なところだよな〜…
そういえば、金魚のサクセスは
どうも工藤に馴染んでいないようですね。
これも何か意味があるのでしょうか?
④工藤との溝を感じる鯨井A
工藤が帰ってしまった後
鯨井は工藤との約束を回想します。
「何処へも行かないって約束してほしい」と
いう鯨井の言葉に
工藤は彼女を抱きしめて
「約束する」と答えました。
「どうしてこんな近くにいるのに、ずっと遠くに感じるんだろう」
鯨井は工藤と身体を重ね
両思いになれたと喜んでいましたが…
先ほどの彼の態度に溝を感じてしまいます。
工藤は彼なりに
鯨井を大事にしているようですが
彼女に対して本当の意味で
心を許していないように思います。
このふたりの関係って
結局お互い一方的で
すれ違っているんですよね…
身体は重なっても、心は重なっていない。
これ、結構キツいと思います。
工藤にとって、鯨井はどこまでも
令子さんの代わりでしかない…
鯨井がどんなに工藤を想っても
結局令子さんを超えられないと思うと
鯨井は工藤を諦めて
自分の道を歩んだ方がいいんじゃないかな
という気がします。
⑤メガネの向こうに写っていたのは…
そして、鯨井がラスト
メガネ越しに見た光景。
あれ63話の冒頭シーンに出てきた
お札の壁じゃないですか!
おそらくあの手は令子さんでしょうが
太極図の描かれたお札を剥がすところでした。
あのお札、63話で
令子さんは意味深に見ていましたね。
一体あのお札は何なのでしょう?
鯨井が怯えてメガネを外したところで
今回の話は終わりましたが
メガネ越しの光景は一体何を意味するのか…
余談:お札の壁
63話の冒頭にて
令子さんは太極図のお札がいくつも張られた
壁の前に立ち、それを意味深に見ていました。
そしてお札を手にすると「引きがいい、か」と
意味ありげに呟いていましたね。
あのお札はおみくじのようなもの…
なのでしょうか。謎。
オリジナル小黒が初登場した時も
ラストにお札の貼られた壁が
意味深にアップされていました。
何か意味があるのでしょうか。
もしかして、ユウロンさんの言う
「蛇沼の『アレ』」と
何か関係しているのだろうか?