偏平足と姿勢の関係:足のアーチ構造、筋肉の緊張、アライメント
ども、義肢装具士の佑吉です
先週末のイベント疲れも落ち着き、今度は今週末のイベントの準備を頑張っています
さて、本日は、偏平足と姿勢についてお話していこうと思います
足部のアーチ構造
まずは、足部のアーチ構造についてお話していきます
足部のアーチ構造は、足の安定性と柔軟性を提供する重要な要素で、主なアーチは以下の3つがあります
内側縦アーチ
内側の縦方向に伸びるアーチで、足の内側に沿っています
主要なサポート筋肉は後脛骨筋、前脛骨筋、長趾屈筋などです外側縦アーチ:
外側の縦方向に伸びるアーチで、足の外側に沿っています
腓骨筋群(長腓骨筋と短腓骨筋)が主に支えています横アーチ: 足の前部に横方向に伸びるアーチで、足の幅を支えます
中足骨の配置と、それを支える筋肉や靭帯が関与します
偏平足(フラットフィート)は、これらのアーチの低下または崩壊が原因で生じ、特に内側縦アーチの低下が顕著です
筋肉の緊張
偏平足は、足の形が変わるだけでなく、筋肉の緊張も正常とは違ってきます
偏平足により足部のアーチが崩れると、足や脚の筋肉に過度な負担がかかり、筋肉の緊張が引き起こされます
後脛骨筋の緊張:
偏平足では、この筋肉が過度に伸ばされ、疲労しやすくなります
これにより、足の内側に痛みや不快感が生じることがあります腓骨筋群の緊張:
足のアーチが低下すると、足首の安定性を補うために腓骨筋群が過度に働き、緊張が増しますふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)の緊張:
足のアーチが崩れると、足の動きが不安定になり、ふくらはぎの筋肉が過度に働くため、緊張が高まります
アライメント
偏平足は、足だけでなく全身の姿勢(アライメント)にも影響を与えます
足のアーチが崩れると、以下のような姿勢の変化が生じます
過剰な回内(プロネーション)
足が内側に倒れ込むことで、足首、膝、股関節に不自然な負荷がかかります
これにより、膝の外側や内側、股関節、腰に痛みが生じることがあります膝のアライメント
足のアーチが低下すると、膝が内側に入りやすくなり、X脚(膝が内側に向かう)になることがあります
このアライメントの変化は、膝関節に負担をかけ、痛みや炎症の原因となります骨盤の傾き:
偏平足は骨盤のアライメントにも影響を与え、骨盤が前傾することがあります
これにより、腰痛や背中の痛みが引き起こされる可能性があります
まとめ
偏平足は足部のアーチ構造の低下により、筋肉の緊張や全身のアライメントに影響を与えます
足のアーチをサポートするための適切な靴やインソールの使用、筋力トレーニングやストレッチの実施が、偏平足による不快感や姿勢の悪化を防ぐのに役立ちます
定期的なケアと予防策を講じることで、健康な足と姿勢を維持することが可能です
今回お話したことは、偏平足に関することのごく一部です
人の身体は、ぜつにょうなバランスで構成されており、偏平足なのにO脚がひどい方なども居られます
また、今までのケガや癖などでも変わってきます
もし、自分の姿勢や足の状態が気になれば、姿勢分析のできるスポーツジムなどもありますので、調べてもらってもいいかもしれません
ではでは