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片頭痛は我慢しなくていいらしい
北国の片隅でサラリーマンをしている、アラフィフのかわうそです。
私は片頭痛もちです。
知ってはいたのだけど、死ぬ病気じゃないし…と低く見積もっていました。
痛みなら他の病気由来のものもあって、日頃から我慢の連続だし。
倒れるほどの生理痛は「甘えやがって」
母子共に生命の危機レベルの悪阻は「病気でもないのにうまいこと入院しやがって」
そんな社会で長らく社会人生活を送っており、こんなに医学が発達しているのに我慢するのが普通という、おかしな世界線で生きていました。
なので、頭痛なんて「気のせい」レベルの扱いです。
12月にコロナに罹患してから片頭痛発作の頻度が上がり、流石に生産性が落ちているのを感じました。
PMS並みにイライラしますし。なんか変。
受診することを思い立ち、頻度や症状を頭痛のアプリに記録してみることにしました。
おお…週1回は起きておる。
そして、アプリの記録項目から意外なことを知る。
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この辺の症状はわかる。
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首の痛み、鼻詰まり、感情的など、随伴症状とは思っていなかったものも片頭痛発作の症状らしい。
データを携えて、脳神経内科を受診しました。
即日脳のMRIを撮ってくれました。
MRIってすごい騒音なので、イヤホンをつけられるんですが、そこから流れる音楽を選ばせてくれるとのこと。
スカパラだと脳が興奮するから、別なのがいいかな。
咄嗟に、さっきまでカーステレオで聴いてた米津玄師をお願いしました。
選曲がKICK BACKだったので、スカパラでも良かったかもしれません笑
余談ですがこの曲の
「止まない雨はない」より先に その傘をくれよ
って歌詞がすきです。
騒音でたいした聴こえないのですが、合間で聴こえるフレーズにより時間経過がわかります。
二曲目のサビが終わったから、検査時間の半分まで来たかなぁと予測がつくので、とってもよかったです。ありがとう。
ちょっとだけ、こんな急に悪くなるなんて脳腫瘍じゃないかなとビクビクしていたので、予約制ではなくその日のうちに検査してくれてありがたい。
診察室に呼ばれます。
先生「MRIでは、頭痛の原因になるような異常はないですね、血管もキレイなもんです。これと症状を併せて診ると、片頭痛だね」
私「そうですか!よかったですー(安堵)」
先生「片頭痛の人はみんな、診断されたら良かったって言うんだけど、そんな病気は片頭痛だけだよ。QOLをこれだけ下げられてて、良かったって。
この歳まで我慢と不便を重ねて、ぜんぜん良かないよね?」
私(ご、ごもっとも…!)
先生「かわうそさんね、我慢しすぎ。
片頭痛の人が、助けを求めて病院に来るのがアラフィフって。これね、相当遅いからね。
でもせっかく来たからには、しっかり治療しよう。月経はそろそろ終わりそうかい?閉経と共に軽くなる人が多いんだけど」
私「婦人科では、まだ元気に排卵していると言われています。初潮が遅かったので、閉経も下手したらアラ還かもと言われてます…卵巣取っちまえばいいですかね」
先生「あちゃー、そりゃ僕とは長い付き合いになるかもね。まぁ、月経のあるうちは女性は骨密度とか脂質異常とか色々と守られてるから、いい方に考えよう。卵巣はそのままで笑
とにかくね、この先は
痛くて当たり前、
我慢して当たり前という考えは手放すように。
さまざまな治療法がある病気。治療して解放される可能性が高い症状だと、認識してね」
目からウロコ( ⊙ Д ⊙ )、ポロリ
よく考えたら、頭が痛くて効率が落ちたり、楽しみにしていたことができなかったり、すごく不便だったのに。
仕事にならないほどの発作が平日に当たるのは年に一度ほども無かったから、いいかなって思っていました。
仕事さえ出来りゃいいって、そんな人生イヤですよね。でも、自分にそんな酷い判断を下していたことに気づいていなかったのです。
ごめんね、自分。
脳神経内科の看護師さんは片頭痛に精通していて、色々とアドバイスをくれました。
私が頭痛の記録をつけているアプリは「頭痛ろぐ」というのですが、看護師さんは「頭痛ーる」というアプリを紹介してくれました。
前述のアプリより、症状や対処法の記録は詳細にできないのですが、気圧変動による片頭痛発作警戒度を教えてくれるアプリです。
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自分が、いわゆる気象病であることも自覚していなかったので、不意打ちで頭痛に悩まされていました。
これからは予測もできちゃうかもしれない…!
気圧で頭痛をある程度予測できるのなら…
明日の体調ガチャ、外れっぽいな。じゃ、今日もう少し詰めておくかー。
みたいな調整ができるかもしれないのです。
嬉しい。
正体不明、神出鬼没な体調不良の姿が見えるようになるかもしれない。
片頭痛患者のうち、受診行動をとっている割合は3割以下だそうです。
残り7割の人に届け。
その苦しみ、医療で解決できるかもしれないよ。