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子供の頃に抑圧され過ぎた欲望は、大人になってからこじらせる-ゲームの話

北国の片隅でサラリーマンをしている、アラフィフのかわうそです。

私はゲームが好きです。
小学生の時にドラクエ2を友達の家で見て
たった三音で奏でる、すぎやま先生のゲームミュージックに引き込まれ
活きいきと迫力のある、鳥山明先生の描くモンスターに魅了され
ワクワクの津波のような、堀井雄二さんのストーリーから離れられず
夢中になりました。

当時、ファミコンは男子のものでした。
ゲームの話題は女の子とは全く合わなかったけど、そんなのぜんぜんかまわなかった。

アラフィフの今も、ゲーム好きのままです。

私の母は、ゲームと漫画は頭がバカになると考える親でした。
父はゲームも漫画も好きですが、24時間闘うビジネスマンだったため、教育方針は母にお任せ。
なので、ゲームを厳しく制限されて育ちました。

小学生の頃は、ファミコン持ってる男の子の家に宿題を持って向かい、歩きながら宿題を眺めて答えを出し、その子の家の玄関先でサッと書いて宿題を仕上げ、男の子たちがワイワイプレイするドラクエを眺め、宿題を写させてあげてる間だけコントローラーをもらって、レベル上げをさせてもらう。

今考えるとよくない…最後の方がよくない!笑
こういう、倫理的にどうなの?というような取り引きを平気で思いついて実行する子供でした。

私は幼少期男の子によく間違えられていたので、女の子1人ツラっと混じって男の子の家に入り浸っていても、あまり目立たなかったのかな。
ゲーム好きが原因で女の子にハブられた記憶はないです。

こんなに大好きなのに、家ではゲームさせてもらえず。
ゲーするとバカになると散々心配していた母が私にゲームを買ってくれたのは…
中学三年生のクリスマスでした。

え。
バカになるとかならんとか以前の問題で、
受験生に与えるものではないだろ笑
私は、24日から31日までは勉強を一切せずゲームをし、元旦から受験まで封印すると自分でルールを課して、めちゃくちゃ我慢して勉強して無事に志望校に合格しました。
ゲームしたい気持ちを死ぬ気で我慢したエネルギーが昇華されて、学力に変換されたと思う。

思えば母は、自由な人でした。
私が社会人になりたてでピアスを開けた時
「傷ひとつなく産んだのに穴を開けるとは何事だ!」
と烈火の如く怒りました。でもその一週間後
母がピアスを開けてました。
「あんたの耳かわいいなと思って」と。
ばあちゃんに傷ひとつなく産んでもらって、ばあちゃんの許可とって穴開けたの?と聞いてみましたが、知らんぷりしていました。

こんな母ですから、かわうそが真面目に学業成績を上げているのを見て、そろそろゲームでも買ってやるか、と思った時に買い与えたのでしょうな。
こういう親だと、子供は不安なので自分で考えて行動するようになります。

家を出て独立してからはゲーム三昧でした。
若くてピッチピチなのに、一日中家から出ずトイレ行くか寝るか以外コントローラー持ってた日もありました。
子供の時に適度にゲームしていたら、あんなことにはならんかったと思います。
抑圧し過ぎ、制限しすぎはよくない。自分の子育てでに生きた教訓となりました。


こんな私がゲームから遠ざかった要因は、子育てと3D化です。どっち向いてるのかわからなくなっちゃうんです、3D。
どっち向いてるかわからなくて、グルグル回して確認しているうちに気持ち悪くなる。
激しい方向音痴なのと、なにか関係ありますかね、3D酔い。

なぜにゲームの話をしたくなったかというと。
クリスマスプレゼントもらったんです。
ドラゴンクエストIII そして伝説へ PS5!!
美しい2Dでリメイクされているのが嬉しい♪
すぎやま先生は、この壮大なオーケストラ作品を三音で表現していたんだな…本当に素晴らしい。
そして鳥山明先生も亡くなった今、もうこの世界が新しく生まれることはないのだと噛み締めつつ、目も耳も楽しみながら懐かしくプレイしています。

ゲーム大好き。


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