ローゼル

「お庭にローゼルがなったから     
      よかったらどうぞ〜」

先日 友人からLINEがきた。
彼女は大の植物好きで
植物を育てるのがとても上手。

彼女の家のお庭はいつ行っても彩り豊か。

その時期の草木花々が
上品にノビノビ育っている。
ストレスフリーな感じ。
1つ1つのパーツがとっても健康的にみえる。
私にはとても喜んでるようにみえる。

以前、彼女と知り合ったばかりの時に
彼女に聴いてみた事がある
「植物を育てるコツってなんですか?」

「ただ、種を蒔いて、苗を植えて    
       ほかっとくだけよ。」

彼女は サラッとそれだけ答えた。

私は一瞬『そんなはずは…』と思ったが

彼女の微笑む顔をみて
『あっ、それが全てなんだな』
なんかそう思えた。

それから、彼女と交流をしていって
『やっぱり…それが全てなんだな』
腑に落ちていった。

種や苗を植える時
土壌を整える時
お水をあげる時
雑草をとる時

彼女は絶妙な塩梅で作業をしていて

『どーしたら花が咲いた時綺麗にみえるかな』
『ここにもう少し肥料たそうかな』
『お水は今日はこのくらいに』
『今日はこの辺り草刈りしましょうか』

まるで…
目の前の植物と会話してるかのように

『うん!今日はそんなに喉乾いてないんだ』
『そうそう!もう少し間隔開けて
         僕を植えて欲しいな』

そして…
なにより彼女がそれをとても楽しんでる。
彼女が楽しんでるから
お庭の植物も活き活きしてるのかなって

外からみると
『そこまでする?マメでスゴイな』思えるけど

彼女にとってはそれが
『当たり前で…やらずにいられない…』
義務 ではなく やりたいからやってる

そんな風に私には映った。
今でも
最初に質問した時の
サラッと答えてくれた一言と
自然な笑みが印象的で…

彼女から頂いたローゼルの
きれいな紅色の実を眺めながら
そんな事を思いだしていた…。

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