練習しない方がマシ?
お疲れ様です。
今回は「不作為バイアス」についてお話していきたいと思います。
不作為バイアスとは
これを簡単に説明すると、やって失敗するよりはやらない方がマシだと思ってしまうということです。
このような例があります。
仮に、年間1000人の命を奪っている感染症Xが流行っているとします。そこに、感染症Xにかからない薬が開発されました。ただし、この薬は重篤な副作用により、年間700人ほどの命が奪われることが予測されています。
この薬は人々に受け入れられると思いますか?
A.受け入れられる
B.受け入れられない
どちらと答えるでしょうか。
冷静に考えると300人の命を救うためにAと答えるべきですが、Bと答えた人も少なくはないのではないでしょうか。
これに「不作為バイアス」が関わってくるんですね。
少しの利益しか見込めない、かつ自分の行動によってマイナスになることが起きる可能性があるとき人間は行動しづらいです。
ここでeSportsの話に置き換えて考えてみましょう。
あなたはいつも行っている練習メニューがあります。これは他の選手が行っているメジャーなものだと仮定します。
それに加えて、自分が考えた練習をメニューに加えるのかどうかという話です。
それを考えるときの一般的な思考はこのようになると予想します。(一個人の予想であり、学術的根拠はありません)
自分に足りない技術は○○だから、これを長時間練習するようにしよう。
でもこうすると普段みんながやっている練習の時間が短くなるな...そこで他の人と差がつくのは嫌だ。
自分の考察が合っているとは限らないから時間の無駄になる可能性もある。
どうでしょうか、少なからず考えたことはあるかもしれません。
これを合理的に考えると、自分で自分に足りていないものの結論が出ているのだからそれを練習すべきだと思いませんか?
これを妨げるものが「不作為バイアス」になります。やって無駄になるくらいならやらない方がマシだと考えてしまうことですね。
更にここに「現状維持バイアス」や「授かり効果」が加わることによって新しいことを踏み出すのがしんどくなってしまいます。
これを乗り越えるために正しい目標設定をするということが重要になります。
こちらで解説していますので、気になった方はどうぞ。
また、自分自身で模索するのが難しいという方はスキルタウン様でコーチングを受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください。
以上よろしくお願いします。
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