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春という季節について感じること

どうも、フェースシールドマンです。
最近少しづつ暖かくなってきて、春が近づいているようですね。
しかし、私は数年前までこの季節が嫌いでした。
理由は学生時代や新卒時代の苦い経験にあります。

新年度といえば新たな気持ちになったり、何かに挑戦してみたいと思ったりするのではないかと思います。
私は小学生の時から、前年度の反省をして改善するように指導されてきました。
その結果この季節が嫌になってしまいました。
成功したことよりも失敗したことに目を向けられることが多く、なぜうまくいかなかったのか悩んでも答えは出ませんでした。
中学校を卒業した年には卒業式の練習をやらされて、半ば洗脳のような指導にウンザリしたまま門出を迎えました。
あれ以来、私は自分から中学時代の同級生と連絡を取っていないです。
学校の指導を洗脳だと気づいた私はそのことを誰にも話せず、社会人になるまで苦悩を抱えることになります。

社会人になって数年、初めての配属先での生活に慣れてきたところで辞令が発表されました。
私は移動にともなって、住み慣れた場所を去らなければなりませんでした。
そんな出来事もこの季節にありました。
当時私が住んでいたところには行きつけの居酒屋がありましたが、店主にここを去ることになったことを伝えた時は断腸の想いでした。
あの時の店主の表情が今も私の脳裏に焼き付いています。
その日の夜、私は途方に暮れながら家まで帰っていきました。

異動先では新天地に慣れず、ズルズル引きづったまま転職に至り、転勤なしの仕事をするようになりました。
ここまではコロナ前の出来事でしたが、コロナ禍の緊急事態宣言によって状況は一変しました。
今まではずっと一人で苦い思いをしていましたが、この時はホモサピエンス全員孤独だったのではないでしょうか。
しかし、私はそれほど落ち込むことはなく平穏に過ごしていました。
(聖闘士たるもの、一度受けた攻撃は二度も通じん…ってやつです笑)
世間的には今でもコロナ禍が尾を引いている部分があるかもしれませんが、コロナ明けに友人と海外旅行に行ってからこの季節に対するイメージがガラッと変わりました。

昨年のGW、私は友人とシドニーに行きました。
友人とは元々別の会社なので、待ち合わせは現地集合。
ホテルは各自別の場所で取りましたが、私は朝型なのでホテルの朝食バイキングをいただきました。

シドニーの季節は秋になりかけているとは言え、日中は日差しが強くて半袖でも過ごせるような陽気でした。
そんな気候の中ホテルのバルコニーで朝食バイキングを食べた時、最高に気持ちのいい朝だと思いました。
ハーっと強めに息を吐くと白い息がわずかに出ました。
晴れの日は日中気温が上がって湿度が低下する傾向にある反面、朝と夜は気温が低くて湿度が高いことが多いです。
バルコニーでの朝食はこれから暖かくなるような感じがしてワクワクしました。

シドニーの朝

旅行から帰国して今、この季節が好きになりました。
朝の気温が低くて湿度が少し高い感じが日中の暖かさを彷彿させ楽しい気持ちになります。
しかし夜になると時々過去の記憶が思い返されて、あんなこともあったなぁと物思いにふけることがあります。
朝と夜、同じ気温で同じ湿度だとしても感じ方がこんなにも違うのかと自分でもビックリですが、今はこの季節を楽しみたいと思います。
フェースシールドマン

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