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【デジタルものづくりレシピ】オリジナルフェイスキーホルダー
小学校、中学校、高校でのSTEAM教育を応援するため、弊社での事例をもとに、デジタルものづくりのヒントとなるレシピを紹介するシリーズです。授業や課外活動、ワークショップ等の参考にご活用ください。
このレシピは「ファブラボみなとみらい」よりご提供いただきました。
ファブラボみなとみらいで、多くの来場者に体験いただいているプログラムです。
今回作るのは、3Dプリンターで出力した顔のパーツを組み合わせて作るオリジナルフェイスキーホルダーです。顔のベースだけをその場で出力し、他パーツは事前に用意しておくことで、3Dプリンターのワークショップでネックになる体験時間を短縮。短めの時間で気軽に3Dプリンターを使ったものづくりが体験できる、はじめての人にぴったりのプログラムです。
![](https://assets.st-note.com/img/1726724161-JayDgVi5WFI6E3XLBGY8Cxdp.jpg?width=1200)
学べる事
・3Dプリンターがどんな機械か、どんなものができるか
使用機器
・3Dプリンタ-
所要時間
20分程度
対象
・3Dプリンターに興味がある人~
・幼稚園年長~
必要なもの
・フィラメント
・接着剤
・ボールチェーン
・接着時の捨て紙、細い棒など
作り方
0.準備
顔パーツを用意する
顔のベース(輪郭)を数種類、その他に、髪やひげ、目、小物などデコレーションに使えるパーツを用意します。
![](https://assets.st-note.com/img/1726726292-Kkpg91RVZJxzFCyl04vQGnUi.png)
ベース以外のパーツは先に出力しておきましょう。色とりどりのフィラメントで作ると楽しい雰囲気の作品に仕上がります(この事例では白いフィラメントで出力したものを染色して作成しました)。
![](https://assets.st-note.com/img/1726727463-A2W5c0QydivTOxupZ7Hjn4UL.jpg?width=1200)
ワークシートを用意する
顔のベース(輪郭)を出力している間に、使用するパーツと配置を決めてもらうと待ち時間がなくスムーズに進められます。必須ではありませんが、下の図のようなワークシートを用意して使ってもらうとわかりやすいでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1726725616-RAQcVtSBfMdCXiDUFeEo0h4q.png?width=1200)
1.顔のベース(輪郭)パーツを選ぶ
参加者に顔のベース(輪郭)の種類を一つ選んでもらいます。
2.輪郭を3Dプリント
選んだ輪郭を3Dプリンターで印刷します。印刷時間は5分~15分ほどに調整します。
![](https://assets.st-note.com/img/1727138647-GrxfXaJLOKbtwuEY7Pce85mh.jpg?width=1200)
Tips
事前にテストで印刷をし、時間が長くなってしまう場合には、①モデルの大きさを小さくしたり、厚みを小さくする②印刷時の設定で積層を大きくする③インフィルを少なくする、④移動スピードを上げる、などで調整を行います。
3.目や鼻などのパーツを選び、配置を考える
3Dプリンターで印刷している間に、事前に用意した顔のパーツを選んでもらいます。顔のパーツをワークシート上に並べ、配置を考えてもらいます。
![](https://assets.st-note.com/img/1726727438-Jqt2d5GSrjLW108XYfMsg4Rx.png?width=1200)
パーツは何に使うかを限定せず、自由に使ってもらうと作品の幅が広がります。例えば長丸なら、目、鼻、口、ほほ、髪飾り、ほくろ、など様々に使えます。
![](https://assets.st-note.com/img/1726727443-CsnQk6B53VWD2hMjJExmpldo.jpg?width=1200)
4.パーツを接着する
顔のベースの印刷が終わったら、3Dプリンターから出力物をとってもらいます。ワークシート上で行った顔の配置をもとに、顔のベースに接着剤で貼り付けていきます。接着剤を塗る用の棒や小さなヘラ等があると作業しやすいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1726724103-huHetYc15mojDJ8sLgndGX6z.jpg?width=1200)
完成
接着剤が乾いたら、ボールチェーンを通して完成です。
![](https://assets.st-note.com/img/1726724386-DYukdyHQpSTAaoeniRIl6WwN.png)
ステップアップ
3Dプリンターに興味がでてきたら、自分で顔のパーツをモデリングに挑戦してみましょう。Tinkercadは子どもでも使いやすい、ブラウザベースのモデリングアプリです。パーツの大きさを変えたり組み合わせたりして形を作るので、顔のパーツをつくるのにぴったりです。
データ配布
フェイスキーホルダーワークショップはご自身でデータを作成して行うことができますが、より簡単に行いたい、まずは内容を見てみたい、という方のためにデータを配布しています。
顔のベース(輪郭)パーツ、装飾パーツの3Dモデル(STL)をダウンロードできます。
注意事項をお読みの上、下部よりダウンロードしてください。
注意事項
・使用する機械によって入力可能なデータ形式が異なります。ご利用の機器に適したデータに変換してご利用ください。
・使用する機械やパラメーターにより出力結果が異なります。必ずテスト出力を行い、必要な場合にはデータやパラメーターの調整を行ってください。
ライセンス
データはファブラボみなとみらいを運営する「神奈川大学」の著作物であり、クリエイティブ・コモンズ 4.0 国際 ライセンス[表示-非営利-継承]のもとで提供されます。
以下の条件のもと使用できます。
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・非営利: 非商用目的にのみ使用できます。
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詳しくはクリエイティブ・コモンズサイト(https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0)を参照ください
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クレジット
プログラム企画 神奈川大学、栗﨑心
プログラムアレンジャー 髙田麻菜
ライター むらさき