サービス価値向上オープンポジションの求人を公開しました
社内向けに不定期で書いているブログで、こんな内容のブログを書きました。ユーザー課題解決マン採用が一番実態に即している?説というタイトルで、我々の目指す姿や、入社後の実体験と紐づけたときにSaaSの各ポジションの採用は固定化した個別ポジションではなく、全員がユーザーの課題を解決することを担当するのだとした方が良いのではという話です。この考え方に基づいて、サービス価値向上オープンポジションの求人を実験的に作ってみました。
このエントリでは、上記の説について我々の考え方を具体的に記してみたいと思います。どんな組織を目指していて、その上で今回の募集にどういう考え・思いが込められているかが伝わればと思います。
目指したい組織
まず、ビジネスは誰に、何を、いくらで、どのように届けるかの4つを整備するプロセスだと思っています。めちゃくちゃざっくり言うとスタートアップはこの誰に(ターゲット)・何を(サービス)にフォーカスして価値を追求し、その後にいくらで(プライシング)・どのように届けるか(適切なデリバリーオペレーション)が求められるという順序で成長することが多いと思います。SaaSであれば、どんな業界のどんな境遇の方々の何を解決するために、どんなサービスを開発し、それをどんなプライシングで提供するかを決め、THE MODELに沿った組織を作っていくイメージです。
弊社は、採用を変え、日本を強く。をミッションに、デジタル人材を雇用する(したい)企業様に対して、その時代にあったソリューションを自分たちで生み出し、サブスクリプションベースのプライシングで、MRRを最大化させることにフォーカスした組織でサービス提供をしています。
何故こんな話をいきなり書いているかというと、この何を作るか(時代にあったソリューションを自分たちで生み出す)によって組織のあるべき姿は変わるのではと思っているからです。インターネットサービスにも色々な作り方、考え方があると思います。既存のサービスのコピーを作ってオペレーションと価格で勝ちに行くという考え方もあるし、求められるものが決まっていて、それを正確にかつ速く提供することで勝つという考え方もあると思います。我々は、まだソリューションの正解はわからないが、課題はあるという状態に対して、自分たちで仮説検証をしながら正解に近いソリューションを生み出すことで、今までにない価値のあるサービスを生み出すことで選ばれたいと考えているのだと思います。(自覚したのはここ数年)
そのような考え方を前提にしたときに、組織としてフォーカスすべきは、この仮説検証が効率よく(精度高く)多くなされることであると思います。そしてその主体者は誰かというと、一部のBizDev担当や、PO、経営陣だけみたいな状態ではなく、社員全員であるべきだと我々は考えています。顧客に対しての価値創造に対して、全員がフラットに向かっている状態を目指したいと思っています。
だからこそ、成果を作る(仮説検証をする)ことに真っ直ぐに迎える組織を作る必要があり、その仮説検証をうまく回せるであろう仲間を増やす必要があります。弊社のバリューの、ユーザー価値ドリブンや成果に向かうという言葉はこういった背景から生まれています。
この、社員全員が成果を作る、より良いサービスを作ることにコミットして欲しいと考えたときに、MRRの最大化を意図しすぎた組織体制はフィットしていないと考えるようになりました。サブスクリプションビジネスにおけるMRRの最大化は言うまでもなくとても美しいモデルで、課題解決の意思決定をシンプルに行えて、投資対効果が見えやすいモデルです。でもそれを徹底しすぎると、定量KPI(リード数・パイプライン数・受注数・CVR等)という提供者目線の指標に思考が寄っていきます。これがいきすぎた結果、ユーザー目線での課題解決に対する意識が相対的に薄れてしまうということが起きると思います。弊社でもその傾向があると感じていて、その解決のためにも、そして我々の考え方を明示するためにも、こういった募集を作るに至っています。
我々の理想を体現できる組織体制(オペレーション)はこういうものだという正解は今まさに社員全員で検討を進めています。そのプロセスや学びもいつかどこかでまとめたいと思います。(現状正解はこれ!ってなってるわけではありません)なので、まずは考えに沿った募集を出してみよう!というトライです。
従業員体験という視点
上記の考え方に併せて、実際に入社した社員がどのように働いているかという視点で見たときにも、個別の職種での募集は正しい部分もあればそうではないところもある(真摯ではない部分がある)と感じたという背景があります。具体的には、弊社ではカスタマーサクセス職種で入社した社員が1年後にはプロダクトオーナー職についていたり、ウェビナー担当から仕事をスタートした社員がインサイドセールスをリードしてくれていたりと会社の状況と個人の成長・Willに応じてポジションは柔軟に変えていくので、求人票から与えるニュアンス(特定のこのポジション!的なニュアンス)に違和感を覚えました。この配置転換を柔軟に行っていくスタンスには、総合的に事業を見られる人材を多く生み出したいという意図も含まれています。
候補者の方々からしても、SaaSに携わりたいがどの職種からスタートするかは業務プロセスや事業を深く知ってから判断したいとか、ずーっとマーケティングをやりたいかというとそうではないが最初はマーケかなぁというように柔軟に広く経験したいという方もおられるのではないかと思います。求人票を正確に、そして候補者の方々にも選びやすいものにしたいと考え、今回の募集が生まれています。
サービス価値向上オープンポジションとは
今回募集開始したこのポジションは、上述の考えをそのまま盛り込んだポジションです。具体的に何なのかがわかりづらくてすみません。w
期待していることは、求人票に記載した『急成長するサービス・組織、そしてそれに伴って増加するユーザー様の課題に向き合い、柔軟に役割を変えながら事業全体の理解を深め、サービスの価値を向上させること』これに尽きます。仕事の進め方も事業の状況や、解決したい優先課題に応じて業務の内容を決めつつ、何(サービス)を作るかを考える精度を上げていただきたいと考えています。
そして、今後ますます、+1の価値があるウェブサービスを構想する力、その仮説を検証する力が求められる時代になっていくと思います。これまで以上に、仕組み化され体系化されたアクションよりも、ニーズを検証し切る能力があらゆるシーンで求められていくと私は思います。我々と一緒に、そのスキルを高めていきたい方、ぜひ一度お話させてください。
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