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梅に潰される飲食店経営。

僕がお店を営んでいる場所はが有名な地位域で、梅の産業が盛んです。
梅干しを使ったメニューを考案したり、梅ジュースを作ったり、観光向けのメニューには困らず、助かっていました。

6月に入るまでは、、、

6月の悪魔。 特産物の弊害


今の場所に移転したのは今年の1月。

特産物である梅に対してメリットしか感じていませんでした。
ところが、思わぬところにデメリットがありました。

梅のシーズンは6月。
1000以上もの農家さんが一斉に収穫に入ります。

6月の悪魔。

この時に起こるのが、梅農家による大規模な人材募集。
膨大な収穫量の為、多くの人手が必要になります。
このシーズンになると一般の大半の人間が収穫にかりだされ、街からひとが消えるのです。

朝早くからの過酷なお仕事な為、ほんとんど外出をしなくなるといいます。

なかには本業を休んで、梅の仕事に行く人までいるとか、、
しかも、それを会社も許容するほどです。

大阪のだんじり祭りに似たような現象です。

「梅だから仕方ないね」

いや、しかたなかーない!
たまったもんじゃない!

これにより、人通りは目に見えて減少し
店の売り上げも4割減

地獄の様な月となりました。

事前にリサーチしていればそれなりの対策ができたかもしれませんが、時すでに遅し。。

後から、地位域の飲食店の先輩方に話を聞くと
「この辺は、毎年6月は暇だよ」
と、優しくニコニコ教えてくれました。


無知は死を生み。知は生を育む。


地位域の立地や、競合の調査は行っていましたが、
地位域の特有のポイントを抑えれていませんでした。

特産物のメリットだけに目が行きがちですが、その裏には必ずデメリットも存在する。

メリットの裏をみる力が必要でした。

自分の知識が、必ずしもどの地位域でも通用するとは限らない。
日本のでの知識が、アフリカなど海外で通用しない事が多いと思います。
これは、多くの人が感覚で理解しています。

しかし、日本国内だと、急にほとんどの人がその事を気にしなくなります。
各県での特性があり、各市での特性があります。

今回のケースでは、僕の住む街の2つ隣の街での出来事。

街の特性をよく知り、県民性、町民生を知り、その場所にあった施作を立てましょう。


予防方法


まず、商工会や町役場で1年間の祭りなどの情報を収集しましょう。

その後は、3年以上続く近隣の飲食店10件にインタビューを行いましょう。
インタビューで1年間の繁忙期、閑散期のリサーチを行ってください。

これで、ほとんどはカバーできます。

これだけです。
これだけの事をしなかっただけで、場合によっては命取りになっていたかも知れません。

たとえ隣町であっても、そこはアフリカだと思い、徹底的にリサーチしてください。

そうすればきっと、僕の様なことにはならないでしょう。



さて、今日はこの辺でお開きにします。
お疲れ様でした。
さようなら。









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