見出し画像

初心者の間借り営業のススメ

いざ、お店を開業するとなると様々なリスクに直面し、できない理由ばかりが目立ち、どんどん開業の実現が遠のいていきます。

特に初めての開業となると、全てが初めてで自分の中にデータがないのでこの現象に陥りがちです。

そしたらどうしたらいい?

答えは「データを作り、不安材料を取り除く。」

です。

データが無いなら作ればいい。
そこで、一番手っ取り早くリスクが少ないのが「間借り営業」です。

すでにある、他者のお店の営業時間外の空いている時間、お店をお借りして営業するスタイルです。

初期投資を大幅に抑えることができ、開業予定地に近い立地での検証ができる。開業初心者にはもってこいの営業スタイル。

実は、僕も初めての開業は間借り営業でした。
良かった点も悪かった点も色々経験しています。

今回はそんな間借り営業のメリット、デメリットを簡単に紹介していきます!

メリット① 低予算&スピード開業

とにかく、低予算でスタートできます。
内装も厨房設備も購入する必要がありません。
必要最低限の物を購入するだけどスタートできます。

おのずと、開業までのスピードも早くなります。

※注意点!使わせてもらっている物が自然故障したり、壊してしまったりするリスクがあるので、その時の対応はしっかりとり決めて、契約書に記載しましょう。

メリット② 集客力ブースト

一番の課題となる集客。
そもそも、その場所に飲食店があるという認知すらない場合もあると考えると、既存のお店の認知度を利用できるので一気に認知を広める事ができます。間借り元のオーナーにとっても売れて継続してもらった方が得になるので積極的に宣伝に協力してくれます。
さらに、間借りを卒業して自分の店舗を持つ時にもすでにファンを持った状態でオープンする事ができるので強力なブーストとなります。

※注意点 自分のお店を持つ時に、間借りのお店からあまりにも離れた場所にしてしまうとこのブーストはほとんど効果を発揮しません。
そもそも開業したいエリアで間借りするお店を見つけられるとベストです。

メリット③ リアルなデータ収集

ほとんどの場合、開業するまでのすべてもデータや計画書は絵に描いた餅で、仮説に過ぎません。そこで、間借り営業をすればリアルなデータが収集できます。

※なんとなく営業してしまうとほとんどデータが取れないので、商品の出数、来店人数、時間売り上げ、男女比など取れるデータはしっかりとりましょう。エアレジなどのレジの導入をおすすめします。

メリット④ 実績&融資

最初の開業はデータがない分、融資の時に銀行の判断材料が少なく、金額が少なくなったり、そもそも融資すらしてもらえないケースがあります。
間借り営業をすれば実績になり銀行の判断材料になるので融資が通りやすくなります。

※中途半端な営業で売り上げも少なくなってしまうと、逆にマイナスの材料になってしまう可能性があります。間借りとはいえ本気で準備して実際の開業に近い熱量で営業する事をおすすめします。

デメリット① 間借り元オーナーとのトラブル

オーナーとのトラブルは付きもの。
面倒ではあるが、しっかりと細かいところまで契約書に記載し、細かいルールを決めましょう。ルールにない問題が発生した場合はその都度協議し、新たなルールを設けましょう。

デメリット② 食中毒リスク

かなり重いデメリットが食中毒。
営業許可、衛生管理者が分かれていても同じ物件で食中毒が起こった場合。
両店共に営業停止などの処分を受けることになります。(自治体により差があるので各自治体で確認してください。)
こちらが営業停止にしてしまうリスクもあるし、その逆も然り。
このとり決めもしっかりしておきましょう。

まとめ

低予算でスピーディーに始められるなどメリットが多い分、間借り元のオーナーとの付き合い方が重要になってきます。
正直そこが一番大変で面倒なポイントですが、経営者の先輩の意見は開業にあたっての勉強になる事が多いのでそこすらもメリットと言えます。

何かわからない不安に押しつぶされて動けなくなるくらいなら、間借り営業で小さく始めてみる事をおすすめします。


いいなと思ったら応援しよう!