幸せの掛け算
こんな記事を見つけました。
『「幸せ=A×B」です。AとBには何がはいる?『僕らの時代の幸福論』Vol.4』
https://www.lifehacker.jp/2019/02/eudaemonics-in-our-era-volume4.html
この記事中にあったのが「幸せ =いいこと × 悪いこと」というもの。登山を例にして、山頂に着くまでのいろいろな苦労があるから山頂に着いたときに幸せな気分になるが、どこでもドアでいきなり山頂に到達したら幸せな気分にはならない、と論じています。
たしかにそうだし、その考え自体は大きくうなずけます。
じゃあ、自分はどうだろう?と考えたとき、これが当てはまるのかといえば「そうなったことは多くないかも・・・」と少しだけ思ったりしています。
今までの日々を振り返ってみたとき、いいこともそんなになければ悪いこともそんなになかったと思っています。そりゃあ、一日の中で、一週間の中で、一ケ月の中で、一年の中で、多少の波はありましたけど、大きな喜びをかみしめたことはありませんでした。その一方で、苦労はしてきても報われたと感じることはなく、そればかりか虚しさばかり感じることは過去何度もありました。
それはきっと、過去のつまづきが今も尾を引いているのかもしれないと考えています。
幼稚園児のころから憧れていた人がいて、大学生までは「こうなりたい」と憧れの人とその世界に近づこうと努力してきたけれど、就職の段階でつまづき、以後は思いとは裏腹の選択と行動をとらざるを得ませんでした。それは今も同じで、憧れの人に近づけたかといえばむしろ遠ざかるばかり。そして今日、年齢がまた一つ加わって、人生を終えるほうが近づいたと思うと、今までの選択と行動が空虚だったと考えてしまいがちになるのです。
“苦労が報われて幸せだと感じたことがない”
そう、掛け算できるような、いいことも悪いこともないのです。「報われない努力をしてきた」という気持ちにもなって、ため息ではなく乾いた笑いしか出ません。それでも生きるしかないから、一日一日を歯を食いしばって、地に足をつけて、頑張りますよ。
幸せを感じないまま死ねやしないから。
(お読みいただきありがとうございました。内容に共感していただけたら心付もお願いします)
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