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2021年初夏、雷が落ちた-大場花菜ちゃんのファンになった話-
雷が落ちた。
「でも、それでも私にとってはアイドルだったから」
この言葉で、雷が落ちた。
=LOVE 大場花菜ちゃんのファンになった。
「自担」や「推し」と呼ぶ基準や、そういう人に出会うきっかけやプロセスは様々だと思うのだけど、私の場合はたいてい、“雷が落ちる”。
一瞬の表情やひとつの言葉に心が震えあがって、それからはもう、その人しか見えなくなる。
そんな感覚を実に4年ぶりに味わったのが、2021年5月のこと。
何となく、昔好きだったAKB48のMVをYouTubeで見ていたとき、=LOVEのMVが目にとまった。友達が好きって言っていたな、ジャニオタ垢のTLでも時々名前を見かけるな、と思い出して、1日にひとつずつ見るようになった。
そして『Oh! Daring』のMVを再生する日がやってくる。
元来、ボブカットの似合う、笑顔が素敵なビタミンガールが好きな私は、オレンジ色の衣装にくま耳ヘアーの彼女……大場花菜ちゃんに無性に惹かれた。顔と名前を覚えたのがこのときだ。
それから、どのMVを見ても花菜ちゃんの姿を探すようになった。
イコラブの歌唱力と素敵な衣装、様々なテイストのMVに魅了された私は、Documentary of =LOVE シリーズを見始める。
episode11『ideal』、“ドキュメンタリーオブおおばはな”、で出会ったのが、冒頭に引用したインタビューだった。
イコラブの中だと、他のメンバーのほうがラブリー度とか可愛さだったりとかはあるので、そうじゃなくても、私は私なりにアイドルらしくやっているし、私が憧れてきたアイドルはそんなアイドルアイドルしてるアイドルじゃなかったけど……でも、それでも私にとってはアイドルだったから、私はそういう自分らしいアイドルでありたいって思っています。
「でも、それでも私にとってはアイドルだったから」
この言葉で、震えた。
身体の芯と目の奥が熱くなる感覚。あらゆる感覚が研ぎ澄まされて、視界がパッと鮮やかになる感覚。
雷が落ちた。「推し(ジャニーズでいうならば自担)」に出会ったと思った。
こうして私は= LOVE 大場花菜ちゃんのファンになった。
たとえまわりと違っても、理解してくれる人が少なくても、“それでも”自分の理想を曲げない人が好きだ。他を否定するのではなく、ただ自分の理想を信じて、その信念で自ら道を切り拓く人に憧れる。
これまで好きになったアイドルは皆、私の憧れの人、まさにidealである。
そんな人生の指針となるような人が、またひとり増えた。
2021年、初夏のこと。
※この記事は、2021年8月に書いた下書きに加筆・修正をして2022年12月に公開したものです