見出し画像

日本一緩いグランツーリスモ大会「スイチャレ!」は緩く、暖かく、優しい魔界だった

記事をご覧いただきありがとうございます。eスポーツキャスターの水上と申します。

今回のゲームタイトルは「グランツーリスモ SPORT」言わずと知れたレースゲームです。公式のジャンルは「ドライビング&カーライフシミュレーター」ですね。
つい最近だとオリンピックバーチャルシリーズの種目にも選ばれ、今尚熱いタイトルとなっています。
このタイトルで、Vtuberである河崎翆さんという方が月二回主催している「日本一緩いグランツーリスモ大会 スイチャレ!」にお声がけ頂き、実況としてお邪魔して参りました。
こちらは先日発表させて頂いたコミュニティ大会の実況募集の記事をきっかけにお声がけ頂きました。ありがとうございます。

コミュニティ大会の実況依頼は今でも受け付けているので、興味ある方は是非ご連絡ください。

日本一緩い

僕がこのスイチャレに参加させていただいたのはまだ一回ですが、恐らく初心者から上級者、老若男女魑魅魍魎に至るまで、グランツーリスモで誰かと関わる場としてこれ以上適したイベントもなかなか無いと思いました。とにかく参加ハードルが低く、跳び箱の一段くらいの高さをしています。
何故そう言えるかについて語っていきます。

スイチャレは大会のタイトルに「日本一緩いグランツーリスモ大会」と謳っています。この緩いの定義はイベント内では

画像2

画像1

となっています。
みんながゲームを続ける理由となる場を用意しつつ、色々不手際あっても笑って楽しくやろうよみたいな感じですね。
参加ハードルを下げるうえで、主催者がしっかりこう明言してるのはかなり大事な事だと思っています。もちろん言うは易しみたいなところはあるんですけど、このスイチャレは既に13回目となっているだけあって、かなりこの理念が浸透している空気がありました。

お祈り出車


特にそれを感じたのがこの「お祈り出車」です。これは上記の画像にも書いてある「スタートバグ」の事なんですけど、どうやらグランツーリスモスポーツには部屋には入室出来てるのに石化して出走出来ないバグがあるみたいなんですね。
しかもこれが発生条件もランダム。ユーザー間の回線にも影響される事があるらしく、全員が走り出すためには本当に祈るしか出来る事が無いらしい。あとは日々徳を積んでおく事。人は無力。
こういうのは全員走れるまでやり直そうとすると本当にキリが無いので、スイチャレ内では「やり直しは一回まで、二回目以降出走失敗したら不戦敗」というルールにしてるそう。これは英断だと思いました。

英断だとは思うんですけど、言うてもこんなバグで不戦敗って参加者側からしたらぶっちゃけたまらないと思うんですよね。誰も悪くないと解っていても、折角時間取って参加した大会でこうなったら文句の一つくらい出ても仕方ないよな~と思ってたんですが、

画像3

文句の一つも出ませんでした。
この漂う「いつもの事」感。辿ってきた歴史を感じます。どうにも話を聞くとこのグランツーリスモスポーツ界隈では本当に当たり前の事らしく、みんな慣れているとの事。それにしても鍛えられすぎじゃない…?
あまつさえバグって一回はやり直すことで準備時間が伸びて、僕に色々質問してくれた方も大勢いまして…結果的に雑談する時間が伸びたくらいの雰囲気でした。なんならお喋り楽しかったです。
視聴者さん同士も仲が良いみたいで、カジュアルにチャット欄で会話が進んでいたりとかなりわきあいあいとした感じでした。
こういうどうしようも無い自体でも、自然とみんなでまったり楽しむ空気が崩れず進むのは凄い事だなーと思いました。あったかい。

実力は魔界


さてこのスイチャレ、ここまで雰囲気の緩さをお伝えしてきましたが、緩いのは雰囲気とルールだけでした。これが、最初に上級者にもお勧めできると書いた理由になります。

というのもスイチャレ内で活躍している上位プレイヤーさん達はマジでめちゃくちゃ速いんですよね。
例えば僕が参加した会は「オートポリス」というサーキットでレースを行ったんですが、所謂全国大会みたいな競技シーンで優勝する選手のタイムが大体1.43秒8~とからしいんですね。43秒台後半出せたらトップオブトップ、みたいなサーキットなんですが、今回のスイチャレで優勝したラミエル・スカーレット氏の出したタイムはなんと1.44.281。競技トップと比べても0.5秒ほどの差しかありません。
勿論この0.5秒はものすごく遠く埋めがたい0.5秒だとは思うんですけど、それでもこんな平日大会にいていいレベルでは全然無い。

視聴者さんから色々教わったんですが44~45秒台はバケモンレベルみたいです。ただそのバケモンレベルが5人以上いて、それ以下の選手たちもそこに肉薄している方々ばかりでした。
結果的にスイチャレの実態は、平和なムーミン谷の雰囲気を纏った魔界という非常に理想的な環境になっている事が解りました。参加しやすく、かつ実力の高い相手と戦える貴重な機会になりえる場です。

勿論強い人が一生前を走ってるだけだと初心者にはおススメ出来ないんじゃないか、と思われる方もいるかもですが、そこも抜かりありません。
スイチャレは予選を行い、そのタイムに応じて上位レースと下位レース、2ブロックに分けてそれぞれ決勝レースを行う形式を取っているので、どんなレベルでもある程度楽しめ、必然自分と近い実力帯の相手と競うようなシステムになっています。

それでもどうしたってある程度の差は発生してしまう面はありますが、緩く楽しむ雰囲気の暖かさでそこは補えていると思えました。僕が参加した会には初参加の方も何名いらしたのですが、各々楽しめていたように感じています。

今熱いグランツーリスモスポーツ


以上がスイチャレの簡単なレポートになります。見返すと「みんな楽しそう」しか書いていませんが、でもそこが本当に良いなと思ったので…
実際僕自身、グランツーリスモ実況するのも初めてだし、Vtuberさんとご一緒するのも初めてだしで結構緊張してたんですよね。そこをかなり暖かく迎え入れてくれて、色々コメントで話題飛ばしたりもしてくれて、声かけてくださった翆さんにも視聴者さん達にもめっちゃ感謝しています。本当にありがとうございました。


さて、そんなグランツーリスモスポーツですが、今結構シーン自体もアツイ事になっているみたいです。

5月以降で全国都道府県対抗eスポーツ選手権、所謂「国体」と呼ばれているものや、更には「オリンピックバーチャルシリーズ」として、オリンピック種目タイトルにも選ばれています。
どちらもそれなりに日は近く、今から初めて優勝を狙う!とかは流石にキツイ面があるかと思いますが、ゲームってのはちょっと知っておくだけで観戦が何倍も面白くなるもの。もちろん勝ちにいくのも全然アリです。
興味がある方はぜひプレイしてみて、ちょっとグランツーリスモ仲間を増やしたいな、と思ったらスイチャレに参加してみてはいかがでしょうか。
多分、参加してチャットでコメント打つだけで、雑に知り合いが増えていくと思います。

また、スイチャレを開催されているVtuber河崎翆さんは、グランツーリスモ以外も色々やられているご様子ですので、こちらも興味ある方はぜひ覗いてみてください。

それではまた次のイベントでお会いしましょう。
良かったらnote、そしてTwitterもフォローしてくれるととても嬉しいです。何卒!→https://twitter.com/Fuuhi78

いいなと思ったら応援しよう!