
#47 「子育てって感情コントロールの修行である」
※音声版は以下からご視聴いただけます!
普段、子ども・若者とかかわるユースワーカーという仕事をしながら、5歳と2歳の子どもの子育てもしている私が、仕事や日常での気づきについて発信するチャンネルです。
さて今日は、「子育てって感情コントロールの修行である」というテーマで、お届けしていきます。
◯「叱れば人は育つ」は幻想
昨日、村中直人さんの「叱れば人は育つ」は幻想という本を読んでました。村中さんの前の著作「叱る依存がとまらない」に引き続き、続編的な内容だったのですが、教育関係者はもちろん、子育てをしているすべての家庭に配ったほうがいいんじゃないかと思います。
村中さんは、「叱る」という言葉を次のように定義されています。
「言葉を用いてネガティブな感情体験を与えることで、相手の行動や認識の変化を引き起こし、思うようにコントロールしようとする行為」
一言でいうと、「ネガティブな感情を与えて相手をコントロールする行為」であると言われています。
ですので、一定の「効果」もあるということが書かれています。
たとえば、「幼い子供が歯の出たカッターナイフを振り回し、ふざけて遊んでいる場面」
危険な状況への介入をする方法において、「何してるの!やめなさい!」と強い言葉で静止させることにおいては効果的である。
一方で「上手に叱り終える」ことの重要性も語っておられます。さっきの例で言うと、叱られた子供が驚いて、カッターナイフを手放した瞬間、叱ることをやめなくてはいけません。
そこから先はこれからにおいて、認識(考え)を改めたり、行動を変えたりすることに働きかける必要があるため、「説明する」、「説得する」、「言い聞かせる」など、叱る以外のアプローチをもって、同じようなことを繰り返さないよう、指導するほうが効果的だからです。
◯自分の子育てを振り返って思うこと
自分の子育てを振り返ると、そもそもそんなに叱らなくていいよね。ってことが多いことを実感します。子どもが悪いわけではないのに、朝急いでいるから、とか、早く終わらせて別の家事したいから。とか、そういった「大人側の時間や予定の都合」を実現したいがために、叱って子どもをコントロールしちゃう場面って、恥ずかしながら多いなと思います。
実はそれは大人側の課題であって、大人である僕らが解決する課題でもあるな〜と思いながら、子育てってほんとに難しいし、思っている以上に「自分の感情をコントロールする力」が求められるし、それができないほどに、「できない現実を突きつけられる」ような感じがします。
本著でも言及されていましたが、公共の場において、「叱らないと叱られる」恐怖との戦いだな〜と強く感じます。子どもが走り回ったり、大きな声を出したりしたときに、子どもを叱らないと、「親としてどうなん?」っていう無言の圧力で叱られているように感じることってほんとに多いです。
子育てをする親としては、叱りたくないけど叱らなきゃいけない場面みたいなのもあって、親にも子にも、もうちょっと優しい世界にだとといいな、って思います。
今日は、「子育てって感情コントロールの修行である」というテーマでした。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
では、また次回お会いしましょう!
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