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秋になると

いつの間にか10月になり、すっかり秋になったなぁと思う今日この頃。
この時期になると毎年思い出すのが、新卒の頃の事。

あの頃の私は、抑うつ症状が著しくてとにかく訳もなくずっと、ずーーーーーーっと泣いてました。
正確に言えば『泣いていた』のではなく『訳が分からず流れ続ける涙を自力で止められなかった』のです。
始めは人目がつかない駅のトイレで。
そこからだんだんと電車の中、駅のホーム、営業で外を歩いている時と、だんだん人前で泣く羞恥心よりも制御不能な『何か』の方が勝ってきて、親に引き摺られてメンタルクリニックへ連行。そしてそのまま休職。
今も似たような心持ちではある。けれどあの頃の様な純粋さは無くなったのか、今飲んでいる薬に助けられているのか、嫌に『人生経験』を積んでしまったのか、『どーでもいいと思ってる奴にくれてやる慈悲なぞ無い』という開き直りを覚えました。
今思うと新卒の頃の『それ』は、ADHDの副産物だったと分かりますが、それまでは親も彼氏も友達も私自身も、『普通の人間』だと思い込んで生きてきたのです。

丁度泣きながら外回りをしていた頃も、こんな涼しく過ごしやすい天気で気候で、世界はこんなにも快適で不快適で、私はこんなにも地獄で…と思い出すのが今の季節。
社会に出て、まさか二度もこんな経験するなんて思いもよらなかったけど、今だってなかなか苦しいけれど、生きていく上で何が要るか要らないかがやっとわかった気がします。

今日も苦しい日々のたった一日。
とりあえず、生きます。

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