
#334 言葉にすることをあきらめず、言葉によってちゃんと息を吹き込みたい
在宅主夫マネージャーの福井です。
このチャンネルは、新卒で教育系NPOに10年勤め、妻の単身赴任を機に5歳と2歳の子どもたちとの父子家庭生活をおくりながら、子育てや人材育成、マネジメントにつながる気づきについてお届けしていきます。
さて今日は、「言葉にすることをあきらめず、言葉によってちゃんと息を吹き込みたい」というテーマでお届けします。
週明け初っ端からMTG続きで疲弊気味です。
◯組織における管理部門の役割について
いまは組織の管理部門で仕事をすることが多くなっています。組織の管理部門的な役割は当然になってきていましたが、一方で実行部隊でもありました。
実行部隊としての事業部の言い分も同時に自分の中にはあるので、バランスをどうとるか?ということを意識しながら前職までは働いておりました。
現職では、わりと管理部門付きになっているので、事業部としての言い分はどこまでいっても想像の範囲をでない、というのがあって、ルールメイカーであるが故に無意識に正義を振りかざしそうになる自分たちに気付いては、それを自制するということが繰り返し起こされます。
野球に例えると、事業部門は格上を相手にしたバッターみたいなもので、3回に1回ヒットがうてれば立派だと言われて賞賛されます。
一方で、管理部門はどちらかというとピッチャーにあたり、相手も自分たちより格下のチームである。打たれることなく抑えて当たり前だし、打たれた日にはどうなってんだ?と詰められる。
どうせ格上だし、当たって砕けろでバットを振れちゃうバッターとはちがって、格下相手に失敗が許されないプレッシャーみたいなものは確実にあります。
組織において守備を担うチームや役割の人の難しさはここにあるなって思います。毎月ちゃんと給料が振り込まれていても誰も何も言わないけど、振り込まれていなかったら、「なんで?」と言われてしまう。
いつの間にか、守備でエラーしない、失敗をしないことが目標になりやすい側面は確実にあって、そういう部門において、自分やチームに対して適切な自己評価をつけることの難しさと重要性に直面しているこの頃です。
◯自分たちの存在をどう捉えるか?
そういう場合において、成果・結果を誉めるとなんだか変な感じがしますよね。
「毎月、給料の振り込み作業をしてくれてありがとう!」って言葉だけをきくと、「ありがたいけど、まあ当たり前だしな」っていう気持ちになっちゃいます。
普通そういうこと言わないので、わざわざ言ってくれているのだなと思うし、逆に言わせてしまって「なんかすいません」っていう気持ちになり、なかなか受け取ってもらう難易度が高い印象です。
そういうときには、相手が普段当たり前にやっている「意識していること」みたいなのがあります。基本的に守備的な要素が多いので、メンバーは息を吐くかのように「リスク」について考えています。
そうした普段からの危機意識が、重大な問題を未然に防いでくれていて、それが継続されているから組織は今日も存続できているわけですよね。
業務をやっているようで、業務に紐づく「リスクを適切に管理する」のが大きな役割の一つです。
もちろん、リスクだけじゃなく、「経費が確実に精算される」ことであったり、「今日もオフィスがちゃんと使える」ことや「今日も組織の電話が鳴っている」ことに貢献しているわけです。
そんな風に、どんな姿勢や危機意識をもって日々の業務と向き合っているかということや業者との契約を結んで、請求書の支払いを行なっているから、今日も明日も組織では電話が使えてオフィスが使えているわけです。
◯働く上で目にしている当たり前の光景を捉え直して伝えていく
一つ一つの請求書を起案する作業や給与計算、支払い期限の管理と執行によって実は目の前に広がっている当たり前が守られているのである。
ということを、チームメンバーに伝えていく役割が自分にはあるのだな、ということを改めて思いました。
「当たり前のことだから」という言葉に逃げることなく、いろんな視点から自分たちのやっていることの価値をメンバーに伝えていくことがいまの自分には必要である、ということを再確認しました。
言葉の力ってすごい、言葉になることで人は意味を見出すこともできるし、勇気になることもある。
そうやって、言葉をつかいこなすことでチームや組織に新しい風を吹き込む、そうした役割が担えるリーダーになりたいなと思いました。
そんなわけで今日は、「言葉にすることをあきらめず、言葉によってちゃんと息を吹き込みたい」というテーマでお届けしました。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
すてきな1日をお過ごしください!
では、また次回お会いしましょう。
いいなと思ったら応援しよう!
