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スター・ウォーズ ゲーム研究本を出すために 第18回 2013年に生まれ消えていったゲームたち


【執筆者:畑史進 (ハタフミノブ)】
Twitter:https://x.com/hata_fuminobu
Instagram:https://www.instagram.com/fuminobu_hata/

本日紹介するゲームも前回に引き続き消えていったコラボコンテンツやアプリゲームだが、実は2013年はかなり少ない方。まだディズニー買収から1年と日が浅いこともあってリリースが少なかったのが起因していると思う。

■『スター・ウォーズ フォース コレクション』(2013)と『スター・ウォーズ コレクション』




なんとあのコナミが開発していた!『スター・ウォーズ フォース コレクション』は2013年9月にコナミデジタルエンタテインメントが開発、販売したデジタルカードゲーム。2018年の4月23日に終了した。近年は1年も持たずにサービス終了するゲームが多いが、この時期に4年もサービスを持たせたのは普通に優秀の部類かと思う。
同社には『ドラゴンコレクション』というソーシャルゲームがあって、これを流用したようなイメージを持つかもしれないがこのゲームはPVP、プレイヤーVSプレイヤーの側面も持っているので違うことがうかがえる。

まぁこの時期のスマフォゲームなのでシステム的に似通っているのは否めないが・・・


このアソーカがいるということはかなり辛抱強くサービスを継続したということだろう

よくあるカードを集めてミッションをクリアしていくというタイプのゲームだが、『スター・ウォーズ』という系統では無かったので海外で先行してリリース。海外では割と堅調に戦い、2017年公開の『最後のジェダイ』や2016年公開の『ローグ・ワン』のコンテンツを出すほど支持されていた。その人気を引っ提げての日本後発だったのだろう。

とおもいきや2012年2月にGREEで『スター・ウォーズ コレクション』というソーシャルカードゲームを出していた!非常にややこしい!


こちらも同じくKONAMI。ゲーム内容はGREEとアプリでやれることも全然違ってくるが、こちらはほぼ『ドラゴンコレクション』。カードを集めてぶん殴るというありがちなもので、当時僕もそこまでのめり込むこと無く終わってしまったが、この2012年の3月には『エピソードⅠ/ファントム・メナス』の3D版が公開されており、劇場特典としてダースモールのプロモーションカードが付随してきた。


同年10月には大規模アップデートを施して『スター・ウォーズ コレクション -ジェダイvsシス-』として売り出したが健闘むなしく終わったのだろう。こちらは一人称視点でのライトセーバーバトルも実装されたり気合が入っていただけに残念。セガの『スター・ウォーズ トリロジーアーケード』のような作りで懐かしかったけどね

ここでつらつらとコナミと版権ゲームの歴史を話していきたいが長くなるので割愛。『キングコング』や『グーニーズ』といった名作映画をゲームに落とし込んできた同社としてはようやくの『スター・ウォーズ』だったのだろうが、ぜひ新規IPとして頑張って製作していただきたいものだ。

と・・・ここで話は終わらない。なんとコナミは自社IP『魂斗羅』を使ってハン・ソロと『魂斗羅』をコラボさせた『Contra Mini-Game Operation: Going Solo』というミニゲームを実装していたのだ!
これは『スター・ウォーズ フォース コレクション』のほうで行っていたコラボでいかに『フォース コレクション』のほうが好評だったか伺える。

内容は『エピソードⅥ/ジェダイの帰還』のエンドアの森~デス・スターシールドジェネレーターを題材にしたものでハン・ソロが頑張ってバシバシと撃ちまくる内容。

なんでこのゲームだけをアプリで残さなかったのか・・・

『スター・ウォーズ コレクション』
『スター・ウォーズ コレクション -ジェダイvsシス-』
ジャンル: デジタルカードゲーム
対応機種: モバイル
開発元: KONAMI
発売元: GREE
発売日:2012年2月

『スター・ウォーズ フォース コレクション』
ジャンル: デジタルカードゲーム
対応機種: iOS、Android
開発元: KONAMI
発売元: KONAMI
発売日:2013年9月4日(日本では2014年4月24日)

■『クラブペンギン スター・ウォーズ テイクオーバー』


『クラブペンギン スター・ウォーズ テイクオーバー』はディズニーカナダが製作、ディズニー・インタラクティブが販売したMMORPG『クラブペンギン』の拡張コンテンツ。
2013年7月25日から同年8月15日まで行われた。


『クラブペンギン』に関してはキッズ向けのMMORPGで、詳細は2015年のブラウザゲーム各種を扱った回で説明したので割愛するが、イベントを攻略することで様々なスキンなどが手に入るという現代においてはおなじみの内容だったもよう。
このコラボイベントでは『スター・ウォーズ』つまり初作『エピソードⅣ/新たなる希望』にフォーカスを当てたものでデス・スターのトレンチランを題材にした縦型シューティングゲームなどが楽しめたそうだ。

こちらの動画を参考にしてもらえばわかるように3DCGアニメーションまで作られる気合の入れようで日本で展開されなかったのが残念。

ジャンル: MMORPG
対応機種: ブラウザ、iOS、Android
開発元: ディズニーカナダ
発売元: ディズニー・インタラクティブ
発売日:2013年7月25日


■『スター・ウォーズ タイニー デス・スター』


『スター・ウォーズ タイニー デス・スター』はディズニー・モバイルとニンブルビットが開発したビジネス都市開発シミュレーションゲーム。2013年10月上旬にオーストラリア、ニュージランドでAndroid→iOSの順にリリースして2013年11月7日に全世界でリリースされた。日本語版もちゃんと存在した!


内容をざっくりと紹介するとプレイヤーはこれからデス・スターを建築するベイダーになりきって皇帝の命令や要望を受け入れながら建築を進めていくというもの。デス・スターだから要塞として完璧にしなくては!と思うかもしれないが、なんとデス・スター住民の居住区から娯楽施設、レストランを開業するなどデス・スターそのものを一つの都市として建築する都市開発シミュレーションを兼ねている。ベイダーという究極にして凶悪な中間管理職の気持ちがわかるのはこのゲームだけ!


縦長のスマートフォンゲームらしくエレベーターに乗り込んだ住人を指定された階まで輸送するといった簡易アクションも用意されておりチップを受け取りながらコツコツと建設費を貯めていくという要素もあった。

このゲームを開発したニンブルビットという聞き慣れない会社はなにかというと、2011年に『タイニータワー』というゲームをリリース。本作はこの『タイニータワー』のシステムを流用したもので、スマートフォンでドット絵の縦型建築シミュレーションゲームを作ることに特化している。『タイニータワー』はAppleから2011年のiPhoneゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞した実績もあるほどの評価を受けている。
現在は『LEGOタワー』というゲームもリリースしている。


これは『タイニータワー』

このゲームがリリースを停止したのは2014年の『コマンダー』に向けての開発集中という理由付けだったらしいのだが・・・うーん消すことは無かったんじゃないの?
現在はAndroid端末ならAPKファイルをダウンロードすることで遊べるので、自己責任で遊んでくださいな。

https://star-wars-tiny-death-star.jp.uptodown.com/android

可愛らしいドット絵で描かれた皇帝やベイダーはキュンとする人もでてくるはずだし、建築を進めると人々が豊かに生活しているのでこんなノホホンとした空間を、後年、反乱軍が爆破することを考えると本当に許せない!なんて酷い奴らだ!


ジャンル: ビジネス都市開発シミュレーションゲーム
対応機種: iOS、Android
開発元: ディズニー・モバイル、ニンブルビット
発売元: ルーカスアーツ
発売日:2013年11月7日

次回以降も書いていくので支援をお願いします。

また、私も全てのスター・ウォーズゲームを持っているわけではないので、譲っていただける方募集します。
連絡先は以下のメールアドレスか、TwitterのDMまで。

hata.fuminobu@gmail.com

https://x.com/hata_fuminobu


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