スター・ウォーズ ゲーム研究本を出すために 第16回 2015年に生まれたゲームたち
■『スター・ウォーズ 反乱者たち ストライクミッション』2015年
『スター・ウォーズ 反乱者たち ストライクミッション』(Star Wars Rebels: Strike Missions)は2016年にDisney.comで公開されたブラウザゲーム(https://www.numuki.com/game/star-wars-rebels-strike-missions/)。こちらももれなく公式サイトからは削除されている。
内容はスター・デストロイヤーの中にいるとされる囚人をケイナンやエズラ、サビーヌといったスペクターのメンバーを操作して救出するというベルトスクロールアクションゲーム。
シーズン1ではちょい役だったエージェントカラスが登場するなど、徐々に重要な立ち位置になっていく過程がこのゲームから感じられる。
ロード画面はチョッパーが95や98時代にあったWindowsのスクリーンセーバーの宇宙飛行士のように飛び回るというめちゃくちゃシュール。
アクションゲームの方はというキャラクター選択画面でメインキャラクターの他にアシストキャラクターの選択を要求されるのでブラウザゲームながらしっかりとゲームシステムを作り込んでいたのが好印象・・・なのだがそこはブラウザゲーム。ストームトルーパーがプレイヤーキャラクターにラインを合わせることなく(合わせる気がない)ブラスターをぶっ放すといった奇行が目立ち「お前には一体何が見えていたんだ?」とザルな部分が目立つ。
ステージに落ちているお金を拾って操作キャラクター、スペクターメンバーを開放していくのだが「お前らってそんな現金な関係だったん?」と突っ込まずにはいられない。
なにげに年食って太ったキャプテン・レックスがプレイアブルになったのは初めてなので一見の価値あり。
ジャンル: ベルトスクロールアクションゲーム
対応機種: ブラウザ
開発元: ディズニー・インタラクティブ
発売元: ディズニー・インタラクティブ
発売日:2015年10月14日
■『スター・ウォーズ 反乱者たち チームタクティクス』 2015年
『スター・ウォーズ 反乱者たち チームタクティクス』 (Star Wars Rebels: Team Tactics)
は2015年にDisney.co.ukで公開されたブラウザゲーム。Goodboy DigitalというイギリスにあるHTMLゲームエンジン「PixiJS」を開発した会社が手掛けたゲームなんだけど日本じゃ馴染はない(Twitter:https://x.com/goodboydigital)。
このゲームも現在は存在しない(https://www.numuki.com/game/swr-team-tactics/)。このゲームコラムを書いていて初めて知ったのだけど、この時期にスター・ウォーズは「STAR WARS Arcade」というプラットフォームを展開しようとしていたらしい。というのも、このゲームを詳しく調べていくと「『スター・ウォーズ 反乱者たち チームタクティクス』を遊んでSTAR WARS Arcadeで使用するトークンを集めましょう」なんて書かれているのだ。結果としてこれがどうなったのかはわからずじまいだが、「STAR WARS Arcade」と調べて1983年のAtariのものしか出てこないということはひっそりと始まってひっそりとお亡くなりになったということなのだろう。
ゲームの方はキャラクターの個性を活かしてステージクリアを目指すというタイプのアクションゲームで件の「STAR WARS Arcade」で使用するトークンというのはステージ中に落ちているコインのことを指している。
ジャンル: アクションゲーム
対応機種: ブラウザ
開発元: Goodboy Digital
発売元: Disney.co.uk
発売日:2015年10月14日
■『スター・ウォーズ 反乱者たち 偵察ミッション』2015年
『スター・ウォーズ 反乱者たち 偵察ミッション』(Star Wars Rebels: Recon Missions)は21015年にGigataurが開発したiOS、Android、Windows Phone向けのアクションゲーム。
もう既に終了しているので遊ぶことはできないが、記憶が正しかったら日本ではリリースされなかったはず。映像を見る限りではこれまでに紹介したブラウザゲームと同様に道中に落ちているメダルやコインを拾いつつ、スペクターのメンバーを操作するアクションゲームとなっている。
特筆すべき点はオフィシャルの動画ページでも確認できるがチキンウォーカーAT-STに乗り込んで暴れまわることもできるようなので、一度は遊んでみたかったなというのが正直な感想。
ジャンル: アクション
対応機種: iOS、Android、Windows Phone
開発元: Gigataur
発売元: ディズニー・インタラクティブ、ルーカスフィルム
発売日:2015年5月26日
■『スター・ウォーズ ヒーローズパス』2015年
『スター・ウォーズ ヒーローズパス』(Star Wars: Heroes Path)は2015年にディズニー・インタラクティブ開発でiOSに向けて展開されたストラテジーゲーム。僕はiOSでは頻繁に「Star Wsrs」と調べていたのでこのゲームをショップリストから見かけたことなかったのでこれもまた日本ではリリースされなかった一本なのだと思う。
このゲームは『エピソードⅣ 新たなる希望』をベースにしたもので、ストーリーをいくつかのチャプターに分割して、それぞれのステージで駒となったキャラクターを動かしてゴールに向かうという内容のよう。マスの中にはギミックを作動させるものがあったり、キャラクターごとに個性が割り振られていて、戦略的に敵を撃退させるという興味深いものになっていたようだ。
『帝国の逆襲』以降が制作されていないところをみると芳しく無くそのままフェードアウトしたものと思われる。
オフィシャルトレーラーを見て驚くのが「ソロファーストショット」が採用されているのだ!
ジャンル: ストラテジーゲーム
対応機種:iOS
開発元: ディズニー・インタラクティブ
発売元: ディズニー・インタラクティブ
発売日:2015年6月18日
■クラブペンキン『スター・ウォーズ 反乱者たち』テイクオーバー
「クラブペンキン『スター・ウォーズ 反乱者たち』テイクオーバー」について話す前に「クラブペンギン(CLUB PENGUIN)」とは、カナダディズニーが運営している子供向けのMMORPGで、WindowsやMacのブラウザ、iOSやAndroidで遊ぶことができる。現在は「New CLUB PENGUIN」として運営が続いている。アメリカのブラウザゲームを徘徊しているとこのペンギンをモチーフにしたデザインのキャラクターをよく見かける(決してバットマンのほうではない)。
これは『反乱者たち』とのコラボイベントで、2週間ほどの限定イベントとして組まれた。期間限定のミッションタスクをこなすとライトセーバーを入手して、大尋問官と一騎打ちをすることもできたそう。
日本では馴染が無いのは仕方がない。
ジャンル: MMORPG
対応機種: ブラウザ、iOS、Android
開発元: ディズニーカナダ
発売元: ディズニー・インタラクティブ
発売日:2015年1月22日
■『スター・ウォーズ アップライジング』2015年
『スター・ウォーズ アップライジング』(Star Wars: Uprising)はKabamが開発、ディズニー・インタラクティブが販売したスマートフォン向けアクションRPG。このゲームはこの手のアプリゲームと比べるとストーリーに重きを置いていて、時系列も『エピソードⅥ ジェダイの帰還』のあとの話として作られていた。
ダース・ベイダーと皇帝パルパティーンの亡き後の帝国軍に対して密輸業者や賞金稼ぎといったいわゆる「無法者たち」が自分たちの生存戦略として帝国軍残党に対して戦いを挑むというもの。
こうしたジェダイや反乱軍といったヒロイックなキャラクターや組織を使わない作品が『マンダロリアン』よりも前に作られているのだから大変興味深い。がしかし日本ではリリースされなかったのだ・・・
ぼかぁ待っていたんだけどなぁ・・・
というのも声優が素晴らしく主人公のダップは『反乱者たち』でゼブを演じたスティーブ・ブラムでアメリカでは大変有名な声優。日本向けに紹介すると『モータル・コンバット』のサブゼロ、『メタルギアソリッド ピースウォーカー』の海外版のガルベス教授を演じている。
もう一人の女性主人公ライリーはキャサリン・テイバーで『クローン・ウォーズ』シリーズではパドメを演じたり『オールドリパブリック』にも出演し、ゲーム『フォースアンリーシュド』ではレイア姫を演じたスター・ウォーズ系声優。一人でパドメ、レイアの母娘を演じているということはそれだけのポジションに居るということ。ちなみに海外版『ファイナルファンタジーⅫ』のパンネロや『メタルギアソリッド ピースウォーカー』ではあのセシール・コジマ・カミナンデスを演じていた。
僕自身興味があったのでこれを動画で追っかけていたのだが、ストーリーは2章まで作られ残念なことに中断された。これだけスター・ウォーズ側からすると強い布陣を揃えたにも関わらずゲーム自体はあまり高く評価されなかった模様。
ジャンル: アクションRPG
対応機種: iOS、Android
開発元: Kabam
発売元: ディズニー・インタラクティブ
発売日:2015年9月10日
■『スター・ウォーズ 銀河の英雄たち』2015年
『スター・ウォーズ 銀河の英雄たち』(Star Wars: Galaxy of Heroes)はEAが制作、販売しているロールプレイングゲーム。キャラクターのピックアップは日本ではおなじみのガチャシステムが導入されている。海外ではこのゲームを「サンドボックスコレクターRPG」(sandbox collector RPG)と定義づけている。サンドボックスというのはプレイヤーに明確な目標やストーリー用意しないという意味で、確かにこのゲーム自体になにかストーリーが用意されているわけではない。
このゲームはいわゆる「スター・ウォーズ オールスター」なゲームで、映画やアニメはもちろん『オールドリパブリック』や『フォースアンリーシュド』などありとあらゆる次元からスター・ウォーズキャラクターが集結している。それ故にこのゲームだけは他のブラウザゲームやスマートフォンゲームと違って絶大な指示を得て現在までサービスが続いているのだ。
ゲームは日本のゲームでもよく見られるキャラクターをピックアップしたあとにそのユニットのレベルやスキルを育ててステージを攻略していく。ときには他プレイヤーのチームとバトルをするといったよくあるスマートフォンゲームのテンプレート的な内容。それが日本でもささっているのか一定のファンがいる。
バトルシーンも『オールドリパブリック』のスタイルを踏襲しているような構図なのであのゲームが好きならすぐに見た目は慣れるだろう。
チームもダークサイド、ライトサイドそれぞれで構成することになるのでプレイヤーも相応にその時々の環境に合わせてパーティー編成を迫られるのはよくできている。
現在確認するとダース・ベイダーといったアイコニックなキャラクターはかなり早い段階から入手可能だそうなので心理的な敷居を低くしているところもにくい!
ここまでちゃんとサービスを継続させているのは評価するべきところだろう。
ジャンル: ロールプレイングゲーム
対応機種: Android、iOS
開発元: エレクトロニック・アーツ
発売元: エレクトロニック・アーツ
発売日:2015年11月24日
次回以降も書いていくので支援をお願いします。
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また、私も全てのスター・ウォーズゲームを持っているわけではないので、譲っていただける方募集します。
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