
【実施報告】24年1月実施/子供の科学コラボ企画「未来につながるエコねんど大研究!」
NEST LAB.は「好きを究めて、知を生み出す」をテーマとした、小中学生の才能発掘研究所です。子どもたちの「好き」を起点に、「世界中の誰もが知らないこと」や「まだ誰も解決できていないこと」をテーマに研究活動を行うことを通じて、自身の才能を開花させる機会を提供しています。
Noteにおいても活動報告(イベント報告)を行うことにいたしました。
【イベント報告の目的2つ】
1つ目はもちろん、子供さんのサイエンス教育に興味がある大人の皆さまに活動内容を届けることです。当スクールは、一般的な塾のように学校の勉強を得意にしたり、成績を上げるということを重点に置いていません。そのため、お金を払っているが子供に何が身に付いたのかよくわからない、成績にも関係ないなんて、となってしまうリスクをはらんでいます。内容等に納得いったうえで参加いただきたいため、説明したほうが伝わることはなるべくお伝えしてゆきます。
2つ目は、こういった科学イベントや理科教育活動を、企業活動や地域のコミュニティ活動において取り入れたいという方のもとに情報を届けるためです。私たちは実験教室や理科教育の提供が得意です。興味はあるが自分たちでは運営できない、という皆さまには、文明の利器を通じてオンライン出張(?)にて対応検討させて頂きますので、子供たちの数時間を、私たちにお任せください。
【24年2月実施 未来につながるエコねんど大研究】
今回のワークショップでは、当スクール講師だけではなく、こちらの「エコねんど」を開発した会社の方が講師に来てくださいました。当スクールが運営するワークショップでは当スクール所属の講師だけでなく、科学や技術で世の中を変えようと働いている研究者や企業の方が講師をしてくださる方も多いです。これも当スクールの特徴なのではないかと思います。


A.はじめに(ねんどについて、など)

当スクールは研究活動を支援するスクールですので「疑問を持つこと」を大事にしています。疑問が浮かべば、仮設が生まれ、実験をするという行動につながります。理科実験に限らず、社会で生きていくなかで大事な考え方です。



まずは、教材として送られてきた「ねんど」の特徴を調べてゆきます。実験や観察、仮説を立てることは、特別な道具や設備がなくても可能です。人間には五感があり、見た目やてざわり、においなども重要な研究観察対象です。性質を比較するのに「表形式」を取ることは、会社員の皆さんはお仕事でされることも多いかと思いますが、小学生のころからこういった整理の仕方を学ぶことも貴重な経験と言えます。
B.教材のカラーねんど
今回は、Aの調査に使った一般に売っているねんどとは別に、下記のようなカラーねんども教材として届けられました。このねんどには何やら秘密があるようで・・・?

という話を一旦おいて、このねんどを使って今度は「混色」について学びます。
・それぞれの色を同じ量づつまぜたら何色になるのか
逆に
・自分の好きな色を作るには何をどれだけ混ぜればいいのか。
単に「混ぜて色をつくる」という事象を見ても、少なくとも2通りの考え方をすることができます。型にはめた言い方はあまり好ましくないかもしれませんが、後者のほうがオープンな考え方であり、考え方の幅が広がる思考ルートなのかなと思います。


C.みらいを想像し、創造する
好きな色を作るにはどうしたらいいか。
好きなみらいを作るにはどうしたらいいか。
今回教材となったエコねんどを作った方が講師をしてくださり、どういう思いでこのエコねんどを開発したか、教えてくれました。

このエコねんどはなんと、おもちゃとして遊んだあとにも地球に貢献できるスーパーねんどだったのです!地面においておくと、ダンゴムシやミミズが食べて分解してくれるらしい・・・海の中においておいたら魚が食べて分解してくれるらしい。

すごい。沢山のごみが出てしまう、というこの世の中の課題を、ねんどの材料と作り方を変えることで解決しています。今、講師の方が教えてくださっているこの循環の図、私たちがこうしてお話を聞かせて頂くまでに、沢山悩み、沢山考えて、たくさんの人たちの協力を経て作られた循環の図であるはずです。

このように、何かの疑問を持った人の行動で世界はほんの少しだけ変わります。色々な人の色々な疑問が、世界をどんどん変えていくことになります。
このワークショップに参加してくださった生徒さんは、この講座と講師のお話の中で、いったいどの点が響くのでしょうか。
【ワークショップで学べること】
・観察研究するということ
・色のひみつについて
・自分と社会とのかかわり、テクノロジーと社会のかかわり
こういった種類の学びは、カリキュラムが厳密に決められ生徒が多い通常の学校では、授業に取り入れることが難しくなってしまいます。子供さんに「ものごとを研究する姿勢」を知ってほしい大人の方、集団授業でこのようなイベントをやってみたい大人の方、スクールの方へのご連絡、またはこちらのコメント欄にてご意見ご感想、お問い合わせなどお待ち致しております。
【お問い合わせ先】
こちらのイベントの単発開催の希望などもございましたら、まずはご相談ください。
電話でのお問い合わせ:03-5227-4198
メールでのお問い合わせ:nest@school.lne.st
(文責:スタッフやまざき)