明日から使える!超基礎営業心理学。
こんばんは。
営業をする上で、論理と感情に訴えかけることは重要です。
世界的な営業、コンサルであるジグ・ジグラーさんの言葉で「営業とは、感情の移動である」という言葉があります。
感情を動かすには?
お客様の感情を動かすには、どうするべきでしょう?
熱意を持って!やお客様のために!という回答もあるでしょう。
この感情を動かすという抽象的なキーワードを具体的なHowに落とし込んだものが心理学だと考えます。
※ジグ・ジグラーさんは昔の書籍も販売されているので、ご興味ある方はぜひ!
世の中の広告、マーケティング、営業などの購買シーンでは意識、無意識のうちに様々な心理学が使われております。
正しく理解し、正し活用することで、大きなメリットを生むことが出来ます。
反対に、正しく理解が出来ていないと、マイナスの影響を及ぼすこともあるでしょう。
そんな様々ある営業心理学でも、
明日から使える簡単な、そして超基礎的な心理学をご紹介します。
※記事最後に…更に強化したい!というストイックな皆様におすすめの書籍もご紹介します。
ハロー効果
後光効果だととも言われるハロー効果。
営業のシーンでは、所謂清潔感とか笑顔などと言われるような部分がわかりやすいと思います。
髪型は清潔感があるか?整っているか。
ぼさぼさや寝癖のある方だと「ルーズなのかもしれない」という印象を与えてしまいますよね。
他にも、肌荒れやスーツのシワ、口調なども大切です。
人前に出る以上、最低限のお肌のケアや爪のケアは男女関わらず重要だと思います。
男性でもビジネスメイクを行う方が増えてきていますもんね。
メイクとまでは行かなくても、定期的な美容院や眉毛のケア、匂い(コーヒーやたばこ)のケアは対面の場合気をつけたほうが良いでしょう。
テレワークであればライトやマイクなど。
テレワークでの環境については以下もご覧下さい。
そして、営業ですぐに実践できるのが「言い切ること」です。
「まるまるだと思います…」のみで商談をしている方をたまに見ます。
不確定要素が強いものや、個人の意見であれば良いのですが、会社として公式に公開しているものや不変なものについては「〇〇です」と言い切ったほうが良いです。
お客様もこの「言い切り」があるかないかで不安な状況が解消されず、購買を控えてしまうという方も少なくありません。
適当に何でもかんでも言い切るというのは違いますが、会社、世間の事実や製品仕様などの不変なものに関しては自身を持って言い切りましょう。
これだけでも、先方に安心を与え、良い製品なんだという印象を与えることが出来ます。
ザイアンス効果(法則)
単純接触効果とも呼ばれるもの。
面白い逸話があり…
営業の現場では、新規営業において2回訪問で諦めてしまう方が8割いる。
反対に、5回訪問する営業は全体の8割の契約を受注している。と。
社内会議や事前準備もとても重要ですが、提案においての答えは「お客様が持っている」ものです。
社内であれこれ議論をして、いたずらに時間が過ぎていくことを考えたら10分でもいいのでお客様と接点を持ったほうが良いと思います。
訪問であればお客様先に顔を出す。
ハイブリッド、Webであれば10分商談などでもいいので接点回数を増やす。
重要な商談は2営業日以上コンタクトを開けないでお客様と接点を取り続ける。ということもしていました。
些細なことでもいいので、頂いた質問をあえて持ち帰り、当日や翌日の10分商談で回答するというのも場合によっては良いでしょう。
データとしては5回接点を持つタイミングが最も印象が良くなるコスパが良い回数とのことです。
新規のお客様でも、既存の引き継ぎをしたお客様でも5回の接点を持つ。
というのを意識していただけると、お客様にもっと気に入ってもらえるのではないでしょうか。
代弁トーク
これは、複数の心理学やコールドリーディングが関与するので、内容のみ説明します。
代弁トークとは、口語で感想や疑問を代弁することです。
例に書いてあるように…
「うわ、意外と高いな…」「これ、現場は使ってくれるのかな」「いまうちに必要なのかな…」と、皆様おっしゃられるのですが。
のようなトークです。
ここは、あくまで相手の気持ちを代弁するので、敬語ではなくても問題ないと言われています。
「そうそうそう思ってた」→「なるほど」という共感、納得を醸成するのが目的です。
よくある質問や反対意見、疑問等ってどの業界、製品でもあると思います。
「よくこのような質問をされるのですが」ではなく
「〇〇ってどうなんだろう?と疑問に持たれるお客様もいらっしゃるのですが」と言い換えるだけで
トークに臨場感やリアリティが出ますし、納得感も大きくなる。
この少しの言い換えでも与える印象を大きく変えることができるので、こちらの代弁トーク、おすすめです。
7割対話法
人は、聞いている時間は長く感じ、話している時間は短く感じます。
一時間の商談で、ずっと話を聞いていたらどうでしょう…?
校長先生のお話や、授業などのように一方的に聞いているだけだと長く感じ、苦しいと感じることもあります。
三流は、自分が7割話し、二流は、相手と半分ぐらいの割合で話し、一流は、どれくらい話す?
こちらの書籍でも解説されていました。
聞き方の一流、二流、三流
ヒアリングの基礎の基礎でもある話す割合。
相手にその商談時間を気持ちのようものだと思ってもらうためにも、7割は相手に話してもらうというのはとても重要です。
ヒアリングが苦手な方は「具体的に、詳しく、例えば」のフレーズで深掘りすると良いでしょう。
僕も最初は話すことに必死で、相手の話を聞くことが苦手でした。
これを乗り越えたので上記のフレーズです。
加えて、話すだけでなく反応すること。
反応は、相手を否定するものや無関心ではなく「共感」すること。
これができると「なんとなく良い人だったな」「あの営業気に入ったな」という印象を与えることが出来ます。
難しいかもしれませんが、相手の話を聞くことを意識してみましょう。
なれると、自分が一方的に話すより遥かに簡単に好印象を与えることが出来ます。
共同作業
人は、一緒に〇〇をするということで心の距離が縮まったと感じます。
一緒に働いた、一回一緒にご飯を食べたなどでも、仲良くなったなと感じますよね?
上申前に上申資料を一緒に作る、回数を重ねてお客様と一緒に提案を作る。
営業のシーンでは、一方的な提案ではなく「共創」することはとても大きな効果を生みます。
さらに、共同作業の場合、サンクコスト効果が働きます。
サンクコスト効果
共同作業という時間の投資を行うことで、距離を縮めつつ提案を進めていきたくなる心理効果。
先程の単純接触効果と合わせるとさらに大きな効果を生むことができるでしょう。
ラベリング効果
これ、結構使えます。
相手にどうなってほしいか。
例えば、上司に今日奢ってほしいなーと思っているとしましょう。
そんなときに「〇〇さんって、後輩に奢ったりして話を聞いたり、とっても面倒見のいい人ですよね」と言う。
相手は無意識のうちに「自分は、奢って話を聞けるいい上司と思われているんだ」と感じ
自然と奢ってしまう。というものです。
営業でも判断を急ぎたい場合に「〇〇社長って、重要なご決断は迅速に行う。という印象があります」などと伝えていくのも効果的でしょう。
相手にこうなって欲しい、こう動いてほしいという理想があれば
期待するのではなく、ラベリングで誘導しましょう。
プライベートでも使えるテクニックです。
ウィンザー効果
第三者話法のようなものです。
よくいうお客様の声ですね。
事例や、お客様の声。
特に同じ悩みや同じ境遇の他者の話を信用してしまいがちです。
お客様と共通の悩みを持った事例を紹介するなども効果的です。
導入事例よりも、購買事例を話す。というのも良いです。
強い事例紹介
お客様との出会い、きっかけから成功したストーリー。
上記の④のように「あなたと同じポイントで悩んだお客様がいた」というのは、先方の興味を引きます。
また、同じ悩みが具体的かつ共通点の多いものだとなおさら興味関心が強まります。
興味関心が強まると、乗り越え方を真似たいと感じます。
購買判断における悩みを乗り越えると?受注です。
このような第三者話法をメインにおいて購買事例紹介というのも効果的なので参考にされて下さい。
以上です。
受注はロジックの要素もありますが、感情の要素もあります。
心理学を使う、理解する最初の目的は相手を動かすと言うよりも、もっと手前の「気に入ってもらうこと」にあります。
ロジックでどれだけ良い製品だ、サービスだと理解をしていても
剃れば胡散臭い人からの紹介だったら?全く知らない赤の他人からの紹介だったら?営業が怖いなと感じたら?
感情面で購買に踏み切らないケースもあると思います。
訴求ポイントや、提案ロジックを強固にするため、相手に気に入ってもらう必要があります。
本日ご紹介した簡単なテクニック。
一つでも参考にしていただければ嬉しいです。
では、お疲れ様でした!
※おすすめ書籍はこちら
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