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[採用広報 / Entrance Book は”上手く”運用できていますか?] 採用マーケティング手法の ”運用” 完全ガイド

「採用活動において、採用広報やEntrance Bookを作った方が良いのは理解しているのですが、なかなか継続してアウトプットや運用をすることが難しくて…どうするべきでしょうか?」

こちらは、複数の企業さまから 採用マーケティング施策 におけるお悩みとしてよくご相談をいただきます。

本noteをご覧いただいている読者さまも同じようなお悩みを抱えているかと思っています!
今回は、「せっかく作成した採用マーケティングツールを “継続して運用" する」ためにに何ができるのかをまとめました。採用活動を少しでもアグレッシブに前へ進めるための参考になれば幸いです。

▼ 読んでいただきたい方
 - 採用広報のアウトプット、Bookを取りまとめたが「継続した運用」が上手くできていないと感じている方
 - 採用マーケティングツール(採用広報やbook)を作成するか検討しているが、「継続的に活用できるか」が懸念で作成に踏み切れていない方

▼ 本noteを読み終わった後のゴール
 - 採用マーケティングツールの活用方法 / メリット・デメリットを理解する
 - 各種採用マーケティングツールの適切な『運用』方法を理解し、
メンテナンスを実施できるようになる

お悩みでない方もぜひご覧いただけますと嬉しいです!

では、早速はじめましょう!

1. 採用マーケティング手法 概要

1-1. 採用マーケティング手法についての情報整理

まず、本noteの主題でもある「採用マーケティング手法」について。既にご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、周辺用語も含めそれぞれの定義を以下に整理します。

- 採用マーケティング
 - 採用活動における「応募」に至る前のマーケティング活動のこと

- 採用マーケティング手法
 - 採用マーケティングに用いる様々な手法とそれらをまとめたもの
 - ダイレクトリクルーティング(主にスカウト添付)にも活用することができ、企業の認知獲得、理解促進に用いられる
 - 具体的には…
  - 採用HP
  - 採用ピッチ資料
  - 採用広報
  - Entrance Bookなどのbook系資料
  - 音声 / 動画コンテンツ

(今回は、主に ”採用広報” ”Entrance Book” について多く記載します。)

- 採用広報
 - 定義  :企業の魅力を「狭く」「深く」打ち出すこと
 - 使用用途:URLのスカウト添付など、求人票からは読み取れない企業の魅力を訴求する

- Entrance Book
 - 定義  :企業の採用コンテンツを整理したBook。
 - 使用用途: カジュアル面談前に企業を理解してもらうため、ターゲットに合わせて展開する
※尚、Entrance Bookは 「応募後」の使用用途が主軸ですが、
  今回は”採用マーケティング手法”の一例として取り上げます。

※ ポテンシャライトにおける定義をまとめています

それぞれの用語の定義、使用目的についてはご理解いただけたかと思います。では、続いて採用マーケティングツールを作成し活用することの「メリット / デメリット」を整理します。

▼ メリット
- 候補者への情報提供 / 認知獲得 / 意向上げがしやすくなる
 - 各手法を用いることで、一定の再現性を持って候補者へのアトラクトが可能になる

▼ デメリット
- 作成と運用の工数と効果が不透明である
 - 作成までに企画から実行、整理まで時間がかかることが多い
 - 作成後に効果的に活用できているかの測定が難しい

※ ポテンシャライトのご支援経験からまとめています

1-2. 採用マーケティングツール作成 / 運用における課題

前項にて整理をした、採用マーケティングツール全般の情報やメリット / デメリットから、それらの作成と運用における課題をいくつか挙げます。

🧐 < これらが主に本noteの冒頭で記載した「採用広報やEntrance Bookを”作った方がいい”のは理解しているが、”継続することが難しい”」というお悩みの根幹だと思っています。

近年も激化し続ける採用市場において、少しでも企業側から候補者側への情報のアウトプットや理解いただくためのツールがあった方が ”より良い” ということは多くの方にご理解いただいているかと思います。その上で「継続するため」に何ができるのか、各手法の運用の障壁となってしまっている課題を整理します。

また本noteでは、特に企業さまから作成 / 運用のご相談をいただく機会の多い “採用広報”  と “Entrance Book” に焦点を当てて記載します。

▼ “採用広報” と “Entrance Book” (採用マーケティング手法)の課題
 - 記載している内容が、企業の最新情報でない場合がある
 - 「何を」「どれくらい」の粒度でまとめるべきかの設計が難しい

 - 効果測定(一目でわかる効果を期待する)ことが難しい

※ 他にも企業さまそれぞれの課題があるかと思います!

2. 運用(メンテナンス)方法 『更新』 と 『追加』

2-1. 採用マーケティングツールの『更新』と『追加』の定義

前項にて記載した、採用広報 / Entrance Book が潜在的に持っている課題として、その運用方法が難しい(大変)ということがわかりました。そこで課題を解決するため、現在まで採用マーケティングツールの ”運用” が成功した、つまり、安定且つ効果的に運用できていた企業さまの事例を参考に工夫したポイントをまとめます。

それは、項題に既に記載してしまっているのですが、コンテンツ(内容)の『更新』と『追加』です。それぞれ近しいアクションを想像される方も多いかと思うため整理します。

▼『更新』とは
- 掲載されている内容(コンテンツ)を刷新(入れ替える)こと。

▼ 『追加』とは
- コンテンツをアウトプットするべき項目において、過不足なく充実した状態にすること。

あくまでも本noteでの定義 / 提案です。

本noteをお読みいただいている皆さまは、採用マーケティング手法(ツール)を「更新する / 追加する / アップデートする / 編集する / 整理する / メンテナンスする…」といった、様々な動作表現をされるかもと思い、参考として本noteでの定義をまとめております。

2-2. 具体的な運用(メンテナンス)方法 | 採用広報 / Entrance Book

では、具体的に「何を」「どれくらい」の粒度で『更新』と『追加』をしていくと良いか、事例を用いてご紹介します。

※ 2つの手法において、具体例をご紹介しますが、もちろん『新しいコンテンツを作成した、その都度更新する』ことが BEST ではあります。ただ、多くの読者の皆さま、採用に携わられている皆さまは大変お忙しいと認識しております。その為、「できる範囲・やって欲しい範囲」にて、それぞれの運用方法を記載します。

 2-2-1. 採用広報

採用広報は、主にWantedlyのストーリーや、noteをアウトプット先のメディアとして活用されている企業さまが多いです。コンテンツの一つひとつが、いわゆる「記事」として確立されているため、トピックス(題材)として何を起用するべきか悩む方も多くいらっしゃるかと思います。

採用広報の題材選定については、こちらのブログ をご参考いただけますと幸いです 👇

▼ 採用広報における『更新』目安
- ルール整備によって、更新の ”周期”“精査する項目” を決定する

▼ 採用広報における『追加』目安
- 企業の魅力を分類した項目 6P+SCMGODB” 内容の網羅性を高める

▼『更新』と『追加』のタイミングと割合
- まずは『追加』を実施、アウトプットしているコンテンツの網羅性を一定値まで高めること
- 続いて、『更新』のためのルールを設定し定期的にメンテナンスを行う

ポテンシャライトでは、採用広報のコンテンツや企業さまの魅力を整理する上で「6P+SCMGODB」というフレームワークを提唱しています。
👇 詳細はこちらのブログをご確認いただけますと幸いです!

 2-2-2. Entrance Book

Entrance Bookは、その用途を「主にカジュアル面談前に情報をインプットしてもらいやすくするためのまとめ資料」と定義しました。既に知ってくださっている方もいらっしゃるかと思いますが、採用広報やその他資料を候補者さまに合わせてわかりやすくまとめたものです。

▼ Entrance Bookにおける『更新』目安
- 一定期間において、”採用ターゲット” が変わっていないかを確認する
- 充分にコンテンツが『追加』されたタイミング以降
 ⇨ 採用ターゲットに対してベストな内容は他にないかを精査する。

▼ Entrance Bookにおける『追加』目安
- 採用ターゲットにとって「読んでほしい内容」「所要時間」を整理
 ⇨ 上限(設定している閲覧所要時間)までコンテンツを追加していく

▼『更新』と『追加』のタイミングと割合
- まずは『更新』のタイミングを設定する
 ⇨ 運用担当者が「いつ」定期的に確認するかを決定
(四半期に1度は実施いただきたいです)
 ⇨ 採用ターゲットとコンテンツ内容がマッチしているかを確認
(非該当のものは『更新』)
- 続いて、目安のコンテンツ数まで、採用広報等でアウトプットした内容を『追加』する

採用マーケティングの各種手法において、Entrance Bookの運用は工数的にみると容易に行うことができます。(Notionで作成することが多く、編集が簡単なため)工数については次項にて記載します。

👆 ポテンシャライトの Entrance Book 冒頭部分です。
各項目の所要時間目安は、本文に記載しています。

3. 採用マーケティング手法の運用(メンテナンス)優先順位

本noteでは、主に採用広報とEntrance Book について運用(メンテナンス)方法を紹介しました。しかし、冒頭にお伝えした通り、採用マーケティング手法は、皆さまにご認識いただいているような代表的なものとして、主に5種類あります。(bookの分類を行うとさらに10種類程度増えます🙌)

▼ 主な採用マーケティング手法
 - 採用HP
 - 採用ピッチ資料
 - 採用広報
 - Entrance Book などのbook系資料
 - 音声 / 動画コンテンツ

もちろん上記以外にも複数存在します、また企業さまによって定義も様々です。

これらを一度作成するということは採用活動において非常に素晴らしいことです。ただし、作成に留まらず、継続することを前提とした『運用』までしっかりアクションできるとより良い成果を期待できるのではないかと考えております。

では、実際に『運用』するためには、たくさんある手法の『何から』始めるべきか…。優先順位をポイントを用いて整理します。

▼ 主な採用マーケティング手法の『運用』優先順位の “軸”
- 使用頻度(候補者の目に触れる頻度)※ 頻度が高いものから昇順
 - 採用HP
 - 採用ピッチ資料
 - 採用広報
 - Entrance Bookなどのbook系資料
 - 音声 / 動画コンテンツ

- 更新 / 追加 にかかる工数 ※更新が簡単なものから昇順
 - Entrance Bookなどのbook系資料
 - 採用広報
 - 音声 / 動画コンテンツ
 - 採用ピッチ資料
 - 採用HP

それらのポイントをまとめたものがこちらの表です 👇

採用マーケティング手法の ”使用頻度” と ”工数” をポイントとしてまとめたもの

補足をすると、採用HPはスカウト文面への記載、ブラウザ検索から容易にアクセスできることから「使用頻度が高い」と仮定し、ポイントを高く設定しました。しかし、採用HPは内容(写真等)の変更は、採用ご担当の方のみで編集ができなかったりと「工数(容易に編集できるか)」という観点で、ポイントを低く設定しています。

👆各手法の  ”使用頻度” と ”工数” のポイントを並べ替えたもの

使用頻度と工数を掛け合わせて考えてみると、『運用』にかかるポイントを算出することができました。採用マーケティング手法として、多くの企業さまが使用されている “採用広報” と “Entrance Book” (他Book系資料も含む)は、特に『運用』つまりコンテンツの更新と追加の優先順位が高いと思っています。

4. 採用広報 / Entrance Book コンテンツ内容 の『運用』優先順位

前項では、「採用マーケティング手法の中でも、特に “採用広報” と “Entrance Book” の運用優先順位が高い」とお伝えしました。では、「”どんな内容” を運用していくと良さそうか」の観点でまとめてみたいと思います。

(重ねての記載になりますが)ポテンシャライトでは、企業の魅力を「発掘 / 言語化 / 整理」から「アウトプット」まで内容の整理のため「6P+SCMGODB」というフレームワークを用いることを提唱しています。

以下の10項目に分類の上、最も訴求したい項目に合わせて、コンテンツのメッセージングを作成します。

▼ 魅力分類項目「6P+SCMGODB」詳細
- product(プロダクトの希少性 / 独自性)
- profession(職務内容)
- strategy(戦略の明瞭さ / 独自性)
- market(業界規模 / 業界の成長率)
- philosophy(創業背景 / ミッション / ビジョン)
- culture(バリュー/カルチャー)
- person(経営者の経営能力/ドメイン知識 / メンバーの専門スキル)
- privilege(福利厚生 / 働き方 / 人事制度)
- operation(対カスタマー / 対社内 へのオペレーション)
- phase(事業規模 / フェーズ)
- brand(ブランド認知度 / 顧客獲得チャネル)
- data(顧客/マーケットインサイト / データ量と質)
- growth / career(社員の成長促進 / キャリア構築)

※ 各項目の詳細は簡潔にまとめて記載しています

🧐 < 採用マーケティング手法の『運用』において、どの項目を特に重点的に確認するべきか? というご質問に対しては、ポテンシャライトの事例からご紹介できればと思います。

▼ ポテンシャライトが自社採用マーケティング手法の『運用』のために確認した項目
- コンテンツの『更新』(= 掲載されている内容(コンテンツ)を刷新(入れ替える)すること)
    - person(メンバーのポジション変更 / 退職など)
 - profession(現在の職務要件、また求める人物像など)
 - market (市場動向)
 
- コンテンツの『追加』( = アウトプットするべき項目において、過不足なく充実した状態にすること)
 - person(新メンバー / チームの紹介)
 - philosophy(ミッション / ビジョンの変更、パーパスの追加等)
 - privilege(新しい福利厚生 / 制度)
 - phase(企業フェーズ、投資ラウンド等の変化)
 - strategy(新規事業企画 / プロダクトについて)

上記の他にも運用のタイミングで見直す項目もあります。

上記のように、あらかじめ「何について更新 / 追加するべきか」のアンテナを張ることができると、より『運用』を継続して行うためのハードルが下がるように感じます。参考になれば嬉しいです。

5. 最後に

いかがでしたでしょうか?多くを記載しましたが、「採用マーケティング手法は、継続した『運用』を行うことでその効果を最大限に発揮できそう」という内容がお伝えできれば嬉しいです。

また、各手法の『運用』やそもそもの『作成』にお困りの際はぜひ一度お話しさせてください!採用マーケティングにかける皆さまの想いを少しでも形にしていければと思っています。

再掲ですが、本noteに記載されている内容、図表に関してご興味 / ご質問がある方は、お気軽にご連絡くださいませ (弊社が開発する採用管理システム「Opela」のお問い合わせも可能です。)

株式会社ポテンシャライト

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