見出し画像

2024/11/27_#799_病院もアナログで人海戦術が基本

病院薬剤師→医療マーケティング→メディカルコールセンターへ転職しました。

人口動態が変化していく中、アナログで人海戦術を行うのは組織としてどうなのかという放送でした。

自分のことに当てはめて考えてみます。
自分の最初のキャリアの病院薬剤師は、まさにアナログで人海戦術でした。
今は、電子カルテがすこしずつ普及していますが、それでもアナログで人海戦術が基本になっています。

そもそも病院自体、お金がない(赤字経営)、人がいない(特に地方の中小病院)ので、ITにかける金額が少ないです。また、ITに理解のある医療従事者は少数派です。大多数は、ITリテラシーは低い層で構成されています。

患者のケアをする看護師さんが職場で大多数を締めていますが、それも人海戦術が基本です。

高齢者が入院することが多いので、紙などのアナログが依然として残ります。
アナログな部分が残るとそこにどうしても人手が取られてしまいます。

医療費抑制の政策もあり、なかなか賃金が上がらず、手取りもあがりません。
そうすると、入職希望の方も少なくなり、少ない人員で多くの仕事を回すなどの悪循環が生まれます。

放送で話していたような、銀行員が横領を働くなどのことは、このままだと病院でも今後起こってしまうのかなと危惧をしています。

高齢者に沿った設計になっている病院は、速やかに変えていく必要があります。

厚労省は、診療報酬(病院の収入の元手になるもの)を複雑化しています。賃金を上げるために、ある程度は改定しているようですが、それを満たすための条件があることで、無駄な業務量を増やしています。

まずはそういった複雑な制度設計をシンプルなものに改める必要があると感じています。

その上で、すべての医療機関に電子カルテを導入、予約などの管理もネットで受け付けるなどのIT化を進めるべきだと感じています。

少ない人数で多くの仕事を回すよりも、業務量を見直し、現状の人数で無理なく仕事ができるような環境に改善することが重要だと思います。
職場環境が改善し、待遇も改善すれば、ある程度は人を集められると思います。


いいなと思ったら応援しよう!