会社設立からの15年を振り返る

2025年1月8日に、f4samuraiは設立15周年を迎えました！

弊社のゲームタイトルを遊んでくださったユーザーの皆さん、いろいろな形で弊社にご協力いただいた皆さん、そして今現在に至るまで一緒に働いてきたメンバーに深く感謝いたします。

会社のnoteには、長く在籍しているメンバー4名で15年間を振り返る記事がアップされていますので、是非ご覧下さい。

僕自身はこれまであまり過去を振り返ってこなかったのですが、15周年という節目ですので、僕も会社の歩みを振り返ってみようと思います。

創業のきっかけ

会社設立のきっかけは、前職で同期だった現代表の金から「一緒に起業しないか」と声をかけられたことでした。当時はBtoBの企業に勤めていましたが、BtoCのビジネスを自分の手で立ち上げてみたいという想いがあったので、乗っかることにしました。
その後、同じく同期だった現COOの田口が創業メンバーに加わったり、ベンチャーキャピタルから出資が決まったりして、創業にこぎつけました。

創業初期

最初はマンションの一室からスタートしました。
デザイナーズマンションだったので変わった間取りになっていて、トイレを挟んで大きく二つのエリアに分かれていました。その半分を執務エリアとし、もう半分は僕が住み込んでいました。
最初は創業した3人で何でもやっていましたが、友人や前職の同僚、インターン募集などをしながら少しずつ仲間を増やしていきました。

最初のオフィスで撮影した宣材写真

しかし誰もゲームを作ったことがなかったため、全然ヒットタイトルを生み出せませんでした。経営的にも厳しくなり、3年目を迎えるころには解散を考えるようになりました。

転機となった出来事

そんな状況を打破したのが、セガネットワークス社との資本提携です。セガさんから5名のメンバーがマンションに来てくださり、共同開発を行いました。そこでゲーム制作のノウハウを学び、共同で開発した『ボーダーブレイク mobile －疾風のガンフロント－』がヒットしたことで、会社解散の危機を乗り越えることができました。

今考えても、よく来てくれたなぁと思います。セガの皆さん、ありがとうございました！

組織の拡大

『ボーダーブレイク』の後も、セガさんと共同で開発した『アンジュ・ヴィエルジュ ～ガールズバトル～』『オルタンシア・サーガ -蒼の騎士団-』が続けてヒットしたことで、ようやく経営が軌道に乗り始めました。

メンバーも徐々に増えていきましたが、組織の拡大とともに「メンバーのマインドがバラバラ」という新たな課題も出てきました。これを解決するために、職種交流会やプロジェクト懇親会制度の導入、ミッション・ビジョン・バリューの策定など、コミュニケーションを活性化させ、組織全体のベクトルを揃えていくような取り組みを行いました。

バリューについて役員やメンバーで話しあう会もやりました

印象的なエピソード

僕が特に印象深いのは、メンバーに初めて賞与を支給できた瞬間です。経営が安定し、仲間に報いることができた喜びは格別でした。また、初めての社員旅行にメンバーと行けたことも感慨深いものでした。
他にも、『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』がセールスランキング1位を獲得したり、テレビCMでf4samuraiの社名が流れたり、『コードギアス 反逆のルルーシュ ロストストーリーズ』や『アンジュ・リリンク』では初めて役員以外のメンバーがディレクターになったり、名前は出せないけど大きなIP作品の開発に携われたことはとても強く記憶に残っています。

初めての社員旅行は箱根に行ったのですが大雪でした

挫折と学び

もちろんうまくいったことだけではなく、挫折もありました。2019年にリリースした『ワンダーグラビティ～ピノと重力使い～』は僕も深く開発に携わったタイトルですが、リリースからわずか5ヶ月でサービス終了となりました。遊んでくださったユーザーの皆さんや、一緒に作り上げた関係者の皆さんには大変申し訳なかったと今でも思います。

オリジナル作品を立ち上げることの難しさ、オフィスの執務エリアが分散したことによる一体感の欠如、技術的な課題を解決できなかったことなど、反省することが多々ありました。
この経験から、1フロアに収まるオフィスに移転したり、CTOを僕から森本さんに交代するなど、組織力をアップさせるところに注力するようになりました。

現在の会社の姿

創業役員3名から少しずつ権限移譲をしようと、2024年からは部長7名体制へと移行しました。

僕だけジャケットを着ているのは、撮影当日に子どもの学校行事があったからです

今年は『魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra』を含む2本の新作リリースを控えていまして、社内はバタバタしつつも活気に満ちています。チームワークや対話を大切にしながら、全員で助け合いつつスピード感をもって作品づくりができたらいいなと思っています。

20周年に向けて

スマホゲーム業界の立ち位置でいうと、弊社は「キャラクターゲームを作るのがうまい会社」だと思っているのですが、他社さんのIPの魅力をより増大させるようなゲーム作りを続けつつ、いずれはオリジナルIPのヒット作を生み出すことを目指しています。
また経営の安定化を図るためにも、ゲーム事業だけに依存しない新たな事業の柱を引き続き模索していきます。

こうして振り返ってみると、これまで支えてくださった皆様や、共に歩んできたメンバーへの感謝があらためて湧き上がってきますね。
これからもより良いものづくりを目指して挑戦を続けていきますので、よろしくお願いします！

Chief Kanpai Officerとしての役割を全うする僕

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