アスリートのボクが生命の危機を突きつけられた重篤な呼吸器の病(CHAPTER2)
4)感染が判明するまでのタイムライン
2月16日(金)
14日の晩、膠原病による全身痛が酷く、一睡もできず。大阪市総合医療センターに16日金曜に診察予約。診察の結果、関節の腫れと関節痛が酷いので、ステロイドの静脈注射をすることになる。その後、17日は関節の痛みも腫れもなく、膠原病が全快したと勘違いするほど、絶好調の1日を過ごした。
2月18日(日)
ルーティンである、1週間の食材の買い出しに奥さんと出かける。購入した食材を担いだときに、いつもは感じない体幹が固まらないというか軸が通らないというか、違和感を感じる。
2月19日(月)
前日までは食欲があったのに、いきなり食欲減退、どうも熱っぽい。朝は食べられず、昼と夜はおかゆを少し。一日中ベッドで横になる。ロキソニン服用。
2月20日(火)
熱が下がり、いきなり体調が戻る。単に風邪気味だったのか?この日の夕食はヒレトンカツ。ご飯をおかわりするほどの食欲。
2月21日(水)
またまた、倦怠感が復活。食欲減退。熱っぽいので検温。この時は36.7℃。がしかし、1時間後に37.8℃。この日は熱が下がらず、夕方には38.2℃。深夜になっても下がらず。たまらずロキソニン服用。この時もまだ風邪だと思っていた。ボクは疲れが蓄積するとよく発熱するので、あまり気にしていなかった。
2月22日(木)
翌朝、36.6℃。食欲は相変わらずないが、発熱は落ち着く。
2月23日(金)
少し食欲が出てきて、昼からオートミールヨーグルトを少し、パンを1個食す。
が、またまた夜から発熱。36.8℃。深夜には37.7℃。ロキソニン服用。
2月24日(土)
朝には熱が下がる。36.5℃。やっぱり風邪?奥さんは病院に問い合わせた方が良くないかというが、ボクはもう少し様子を見ると言ってその場を納めた。咳も出ないし、熱以外に特に症状はないし。夕方から再び発熱。37.4℃。この日は深夜になっても熱は下がらず。ロキソニン服用。
2月25日(日)
9時の時点で37.1℃。19:12の時点で38.0℃。咳が出て少し呼吸が荒くなる。発熱した状態に慣れてきたのか、少し食欲が戻ってくる。ロキソニン服用。
2月26日(月)
7時23分の時点で37.6℃。再び発熱。学生時代に罹った肺炎の時と経過が似ていると感じ、この時点で風邪でないと疑い始めた。膠原病でかかりつけの大阪市総合医療センターに連絡。火曜日に担当医の診察予約。食欲減退。頭痛がして、呼吸がかなり荒くなる。酸素が薄い感じ。高山病ってこんな感じなのかと奥さんに冗談を言うが笑いにならない。トイレの行き来でも、はあはあ言っている。まるで峠を登っている感じ。でも、ロードレースのゴール前スプリントで踠くよりは楽な感じ。13時52分 37.5℃。18時01分 38.0℃ 23時52分 37.1℃ ロキソニン服用。
2月27日(火)
11時44分 37.4℃。14時大阪市総合医療センター整形外科にて診察。酸素飽和度測定。非常に低い数値だったのか、看護師さんが俄かに「まずいっ、、、」と言う表情に変わったらしい(奥さん談)。その途端、ドクターはコロナかインフルエンザを疑って即、PCR検査。「肺炎だねCT検査しよう。」
その後、「CAPTER1」に書いた通り、総合診療科に転送。CT検査の結果、肺に負担がかかるので動かすのは危険と判断したのか、処置室のベッドで再度、ポータブルのレントゲン撮影機で単純撮影。血液検査。飽和酸素濃度センサー装着。心電図センサー装着。輸液用ライン確保(つまりは点滴)。ドクターから状態と入院に関する説明。「ニューモシスチス肺炎の可能性が高いです。いまは極端に免疫が低下していて、常在菌か外部から感染したと思います。非常に危険な状態で、お年寄りならまず助かりません。若い人でも亡くなる場合があります。つまりは重症です。この病院は三次救急指定です。即、死につながる重症患者しか入院できません。それぐらいご主人は深刻な状態ということです。この状態で普通は歩いて来院は無理です。救急車を呼ぶのが普通です。ここ、2、3日が山場です。あと、1日、2日来院が遅かった場合、まず助からなかったでしょう。幸い、ご主人は自転車競技をされているとのことで、心肺は普通の人より強いと思うので、ご本人の持っている力を信じましょう。とにかく、助けるべく僕たちはできる限り全力を尽くします。」と言っていたような気がします。
「薬剤は強い薬を最大量、投与します。副作用が出る場合もありますが、それよりも得られる効果の方が大きいです。薬の値段も高いですが、それはご理解ください。」とも言っていたような。退院時の入院費の請求額は…ボクの想像の通りすごい金額でした。
その後、病室に移動したのだが、意識が消失したのであまり記憶がない。病室は個室、なぜ個室なのだろうと思っていたら、ただの個室でなく重症者個室。じゅ、、、重症者。重症者の言葉が重い。
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