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雑味いっぱいのコーヒーの作り方
私は、コーヒーで雑味という味を知りました。
口に入れて、酸っぱ!と酸味を強く感じ、
そのあとは薄ーい味。
そして、苦味がしつこく長く口の中に残る感じでした。
まさに、不快な味。これが雑味というものでした。
雑味いっぱいのコーヒーを飲むことになったのは、
コーヒーを蒸したまま忘れ、
しばらく放置していたからです。
コーヒーを淹れ途中であることをきれいに忘れ、
さて、コーヒーでも飲もうかなと思い、
キッチンへ行くとそこには、すでにカップの上に準備されていたコーヒーセットが、、、
もしや、忘れたのか!?
恐る恐る見てみると、
蒸らしの状態のコーヒーがありました。
お湯を注がれることを、
静かに待っていたコーヒーがありました。
時間にして30分以上。
ため息をしてから、お湯を注いでみました。
出来上がりのコーヒーは、色が薄く、
見た目から本調子ではないことがわかりました。
味は、先ほど書いたように、酸味から始まり長く強い苦味で終わる、これぞ雑味といえるような味わいでした。これが、蒸されて長く放置されたコーヒーの味かと、存在を忘れたことの恨みや、放置された寂しさが込められているようでした。
そういえば、なぜ蒸らすのか。
深く知らないまま、コーヒーを飲んでいたことに気づきました。調べてみると、コーヒー豆から、コーヒーの持つ酸味・苦味・甘味といった味わいを抽出しやすくするために、蒸らすという準備工程が必要でした。
どうやら蒸らすことで、コーヒー豆に含まれる炭酸ガスが適度に抜け、コーヒーを淹れる際に、豆の持っている味の特徴をお湯に溶かし、美味しいコーヒーを作ることができるようです。
たしかに、30分以上放置したものは、コーヒーを淹れた際に、茶色い泡が全く立ちませんでした。炭酸ガスを出し切ってしまったようです。
そして、蒸らす時間を長くすればするほど、苦味や酸味は強くなるようです。もしかしたら、このコーヒー豆の一番強い苦味と酸味を引き出すことができたのかもしれません。
とはいえ、美味しいコーヒーが飲みたい私。雑味いっぱいのコーヒーを、渋い顔になりながら堪能したあとに、コーヒーを淹れなおしました。
雑味と蒸すことの意味について、知ることができたのは良かったですが、もう雑味いっぱいのコーヒーは飲みたくないので気を付けます。
最後まで、読んでいただきありがとうございました。