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山葉さんとのスペース2.



スペース本番

20:25になりました。
山葉さんはすでにルームに入室されて待機しておられます。

作成して頂いたスペースにアクセス。
スピーカーリクエストボタンをクリックします。

この手順は「ゲリラスペース」の通りです。やはり一度練習しておくと落ち着いて進めることができます。

「こんばんは」と発言、「こんばんは」とお返事がありました。

お互いの音声が聞こえれば第一関門突破、あとは山葉さんのMCにお任せして行けば大丈夫でしょう。

軽く自己紹介

シナリオではお互いの自己紹介をした後、1.50代の働き方、2.会社員を辞めると決めた要因、について話を進めることにしていました。

最初、お互いの簡単な経歴について紹介し合います。
山葉さんは書籍を出されていて、すでにかなり詳しくご経歴を公開されています。私はその点、楽にご紹介できました。

一方、私は自分の経歴をほとんど公にしていないので、山葉さんがご紹介していただける情報に追加する体で行いました。

そしてメインテーマに移る

お互いの自己紹介が終わったところで最初のテーマ「1.50代の働き方」に移ります。

事前に50代の働き方については2つ自分なりの考えをお話ししようと考えていました。
一つ目は、
50代からは自分が納得した環境で働く
そして二つ目は、
50代からは心の好きを仕事にしていい

当初、私は山葉さんから50代の働き方についての私の考え方を話すことでスペースが展開していくことを想定していました。

ところが山葉さんは私が会社を辞めるきっかけであった役職定年に深く関心を示されます。

私の場合きっかけが役職定年にあり、その先も出世して大きな仕事を任されていくという希望が潰えたことにあります。

実はこの「役職定年」前後について当時の自分の状況の言語化を深くしていなかったのです。
そこで山葉さんに矢継ぎ早に来る役職定年に関する質問に答えるのに四苦八苦してしましました。

このような場では想定外の質問にもちゃんと答えるスキルが必要だなぁってつくづく思いました。私の反省点です。

50代の働き方について

ここで山葉さんのご経験が話されます。
山葉さんは53歳の時に一旦、役員を退任した時があり途方に暮れた瞬間があったそうです。
その時も会社員を辞めるという選択が思い浮かばず、転職先を探し続けたとおっしゃっていました。

山葉さんが53歳の時というのは今から10年ほど前になります(2014年ごろ)。確かに10年前は転職、さらには個人が起業するということが今ほど一般的でなかった時代だったのではと思います。

副業や起業のハードルが下がり始めたのは、2017年に政府から「働き方改革実行計画」、そして2018年の公務員に副業が解禁される「副業・兼業の促進に関するガイドライン」がきっかけではないでしょうか。

この発表以来多くの企業を中心に副業が解禁され、一部の就職氷河時代に希望の会社に就職できなかった優秀な若者による起業ブームが起きるのです。

中心になったのはネットを使ったブログやInstargam、𝕏(旧Twitter)によるアフィリエイト、さらにはライターやデザイナーに対して仕事をマッチングさせるクラウドソーイングサイトの出現です。

私が早期退職を考えて副業を始めたのが2021年ですので、ちょうど起業ブームが若者から徐々に年齢が上の世代に移ってきたころになります。

副業する人としない人

ここから副業をしようと思う人と思わない人の話になります。
山葉さんは53歳で役員を退任された時、別の会社に就職口を探しても起業しようとは考えなかったそうです。

私も早期退職が頭をよぎる前はほどんどの会社員と同じように成果を上げて高い立場になることを目標に日々頑張っていました。従って副業については無関心でした。

ただ私の場合、55歳で役職定年をむかえた時期とネットの発達により副業や起業がしやすくなった時期とが重なりました。早期退職を機に副業から個人事業主に移行しようと思い立ったのは自然の流れだったのでしょう。

50代とSNS

50代のSNS発信について話が展開します。
山葉さんも私も𝕏(旧Twitter)の発信者ですが、50代でSNS発信をしている人はかなり特殊と言えそうです。

そういえば会社の元同僚や大学の同級生と会う機会があったとき、SNS発信を熱心に運用している人とは出会ったことはありません。

山葉さんはある編集長から勧められて書籍を売るために𝕏(旧Twitter)発信を始められたそうですし、私は早期退職を機に副業活動の一貫としてで𝕏(旧Twitter)発信を始めました。

いずれも従来のSNS発信でいわれていた「承認欲求」を満たすツールとしては期待していない使い方です。

特にこの5年ほどはSNSをマーケティングの集客として活用できることが見直され、副業したり起業したりする人の販売促進の手段になっています。

つまり、SNS発信は会社員として目の前の仕事に一生懸命になっている50代の人にとっては関心も向かないでしょうし、そもそもそれを知ることもないのです。

会社を辞めたいことと行動を起こすこと

会社員をしていると会社を辞めたくなることはしょっちゅうです。

会社員ならだれでも経験します。

人間関係や気の合わない上司、不本意な処遇や異動など、さまざまなことが起こります。でも行動を起こすかどうかには大きなハードルが存在します。

その一つが経済的理由です。

スペースはこのあたりの議論に移ります。

私の場合、会社員時代ずっと社宅で住んでいたことや親の住宅が相続できることなど、いくつか好条件がそろっていました。

けれども早期退職の準備のなかで条件としていたのは、副業でも収入のメドをつけておくこと。
私は今、ライターとしてクライアントから頂いた記事の執筆で収入を得ています。
この収入は会社員時代からすでに得ています。

クラウドソーシングという、記事を書いて欲しいメディアとライターを繋ぐサイトに登録したり、文書力を上げたりする準備は会社員時代に始めていたのです。

私のKindle本『早期退職が頭をよぎったら 充実のセカンドキャリアを築くための手引き』にも書きましたが、実際に行動を起こすにはいくつかの条件を満たす必要があるのです。

元気なうちは働いていたい

さてスペースを開始してから50分が経過しました。
山葉さんから定年制度についてのご経験が述べられます。

山葉さんの所属していた会社が合併することになったそうです。しばらく会社員でいることのメリットと自分で定年関係なく働きたいという葛藤の中に気持ちが揺れた動いた時期があったとのことでした。

山葉さんは当時の心境をこう回顧されました。

「会社員でいる限り特殊な会社以外「定年」は、年齢だけで決まる強制退場の制度です。そのような制度に振り回されることなく自分が働きたい内は働きたいという気持ちがずっとありました」

合併した会社から提示されたポストはあまり魅力的に感じず、制度に縛られない働き方を求めて会社員を辞める決断に至ったそうです。

会社を辞めた後の人生

山葉さんは会社辞めると決意をしてから実際に辞めるまでは6か月しかなく、かなりタイトなスケジュールで進めていったとのことでした。

会社を辞めたことで社会的な看板を持つ必要性を感じ、書籍を出版することになったそうです。

山葉さんは会社の合併、私は役職定年が会社を辞めるきっかけになりました。

50代その後の人生をどう納得して生きるかと考えた時、このまま会社員でいる必要はなないというのが共通の結論です。

私の場合、経済的に最悪の場合に備えたセーフティネットがあったことや副業で収入を得ていたことなどに加え、ややりたいことがみつかったのが大きかったと思っています。

やりたいこと、すなわち叶えたい夢です。

夢があれば叶えるための行動がなによりも優先されます。

会社に通う時間やデスクワーク、会議などがとても時間の無駄に思えてきたのです。

この感覚は若い頃に初めて好きな人ができた感覚に似ています。

今まで悪友と馬鹿なことして遊んでいた時間がもったいなく思え、デートや会う時間を捻出するのが最優先事項になるのと同じなのです。

つまり50代の働き方とは

50代の働き方をつきつめて考えていくと、それはもう50代からの生き方そのものです。

4月になれば新入社員が入社してきます。30代でも若い内は会社員として定年まで一生懸命、会社で認められるように勉強し、努力して責任あるポストを目指すのがいいでしょう。というかそうあるべきです。

しかし現実は残酷で能力とは関係なく50代半ばになると最終帰着地点が残酷なまでにハッキリ見えてきます。

残念ながら若い時に目指していた立場になれなくても、それはそんなに大きな問題ではありません。

若いころに立てた目標や夢を見直せばよいだけです。
50代になればもう一度目指す方向を考え直すと新しい人生が見えてきます。

例えば、最終目標を「人生最後の日に後悔しない人生と思うこと」としてみてはいかがでしょうか。

その目標を達成するための優先順位の高い行動は、明日会社に遅刻せずに出勤することなのだろうか。

いままでの常識を疑い50代からの人生の夢と目標を設定し直すと、違った新しい優先順位が出来上がります。

会社で出世を目標とするのでもよし、ボランティア活動や地域の活動にコミットするのもよし、起業するのもよし。

50代からは人に作ってもらったレールを歩むのでなく、自分で作った舞台で生きる方が絶対楽しい人生になると思うのです。

山葉さんとのスペース1.


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