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【#えぞ財団 EZOHUB CONNECT #2】〜「御社にそのシステムは不要です。」〜

◆EZOHUB CONNECTとは…◆
「地域をつなぎ、日本を未来へ。」をコンセプトに"つながり"を創出する場として作られたEZOHUB SAPPOROで行われるサツドラホールディングス富山社長と各界の著名人によるトークイベントです。
またトークイベントだけではなく、オフライン参加者の皆様とネットワーキングを実施します。
登壇者や参加者の皆様と懇親を深めながら、プロジェクトや事業を生み出したり、共に推進していく"つながり"を生み出す場となっています。

第2回目は株式会社ジョイゾーの代表取締役社長、四宮靖隆さんと取締役COOの四宮琴絵さんにお越しいただき、著書「御社にそのシステムは不要です。」をもとに、IT化を進めたい企業の課題解決方法をテーマに進めます。

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◆第1回EZOHUB CONNECT「北海道が地方最強の都市になるには」はこちら

◆えぞ財団についてはこちら

四宮さん 1

◆四宮靖隆 株式会社ジョイゾー代表取締役社長◆
1976年生まれ。1999年、新卒でシステム開発会社に入社。社内インフラ業務に従事し、基礎知識を得た後、2003年に独立系SIerに転職。インフラの知識を活かしてサイボウズ社「ガルーン」の構築や移行の案件に多く携わる。2010年に株式会社ジョイゾーを設立。「kintone」を使った業務システムの構築やコンサル支援を行っている。「kintone」元エバンジェリスト。

四宮琴絵さん

◆四宮琴絵 株式会社ジョイゾー取締役COO◆
北海道釧路出身。システム39のメインエンジニア。常に顧客の視点に立った提案やアプリ開発を行い、ユーザー満足度の高いシステムを提供することを心がけている。

富山社長

◆富山 浩樹 サツドラホールディングス株式会社代表取締役社長兼CEO◆
1976年札幌生まれ。札幌の大学を卒業後、日用品卸商社に入社し福島や東京で勤務。2007年株式会社サッポロドラッグストアーに入社。営業本部長の傍ら2013年に株式会社リージョナルマーケティングを設立し、北海道共通ポイントカード「EZOCA」の事業をスタートする。
2015年5月に代表取締役社長に就任。2016年より新ブランド「サツドラ」の推進をスタートする。同年8月にはサツドラホールディングス株式会社を設立し代表取締役社長に就任。その他 AWL株式会社 取締役CMO / 株式会社コンサドーレ 社外取締役 などを務める。
店舗や地域の資産を活かして新たな課題解決型ビジネスの創造を目指す。


新型コロナウイルスによるDXへの影響〜ITを活用したシフトチェンジ〜

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成田:皆さんこんばんは。団長の成田です。本日はえぞ財団のイベント「EZOHUB CONNECT(えぞハブコネクト)」ということで、「御社にそのシステムは不要です。」著者イベントを行います。オンライン・オフラインの2つの会場で開催しておりますので、よろしくお願いします。


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四宮靖隆:改めまして、『株式会社ジョイゾー』代表取締役社長の四宮靖隆と申します。よろしくお願いいたします。
簡単に自己紹介をさせていただきますと、サイボウズの『kintone』というクラウドのプラットフォーム開発を使い、業務システムを開発している会社です。事務所は東京にありますが、リモートワークなども積極的に採用しています。今日はよろしくお願いいたします。

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四宮琴絵:私は釧路市出身で結婚してから専業主婦をしていたんですが、2014年にジョイゾーに入り、今はシステムエンジニアとしてリーダーをやらせていただいております。
この本のタイトルは、“私がいつも言っていること”からマーケティング企画の方がつけてくれたもので、普段からこのようにハッキリと言うように心がけています。よろしくお願いします。

四宮靖隆:それでは本の内容からご紹介させていただきます。2年前より、経産省から『DXレポート』というものが出ていましたが、去年の12月に発表された中間発表によると「アンケートを取ったところ、95%の企業では実際にDXを推進できていない」という現状があったんですね。


その理由としては、なかなかレガシーシステム(既存のシステム)からの脱却ができていなかったりといった色々な理由が挙げられていますが、新型コロナウイルスによって「そういう企業でも否応なしにもビジネスモデルを変えていかないといけない」、そして「人との接触機会が減るなかで、いかにITを活用してシフトチェンジしていくか」というのが待ったなしの状況になっています。そうしないと、会社自体が存続できない段階にきているということです。

世の中小企業や経営者の方は、「いや、わかってはいるんだけれど何から手をつけて良いかわからない」とか、場合によっては「過去にシステム会社に依頼をしたけれども、結局使えないシステムが出来上がったという苦い経験がありなかなか進められない」という理由が現状として多くあります。

我々はずっとkintoneを使ったシステム開発をしてきて、その中で成功モデルというか、「こうやってシステムを導入すると成功する」だとか、「こういう意識を持って業務改善に取り組んでいくと、IT化による業務の成功確率が上がる」ということがノウハウとして溜まってきていました。
今回ちょうど出版の機会を頂いたので、社内のメンバーのノウハウを蓄積して言語化・集約したものがこの「御社にそのシステムは不要です。」という本です。

システム化はあくまで『手段』… 目的になってはいけない理由とは?

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四宮靖隆:全5章のうち、第1章がこの本の基本理念というか根幹になっていて、「システム化というのは手段であって目的ではない」という認識が重要です。
これはどんな業種や業界でも関係無く、基本的な考えで、これがないとどのシステムを入れても上手くはいきません。

実際に業務改善をする会社や事業会社もそうですが、我々ベンダー側が意識をしていても、それでもずれてしまうことがあるんですよね。
例えば「kintoneだったら〜」というように、気がつかないうちに「kintone」が主語になっちゃっているんですね。IT化自体が目的になってしまう。如何にそこを意識をせずに「なぜkintoneを使う必要があるのか」「そもそも必要なのか」さらには「IT化する必要があるのか」っていうところから立ち返って行かないといけません

我々は『システム39(サンキュー)』という定額制の開発サービスを提供しています。“システム開発を39万円でやります”と最初から謳っていて、さらに目の前でどういうシステムに悩んでいるのかなどを聞きその場で作っていく、『対面開発』というサービスを行なっています。
そこで大事にしているのは、「なぜ業務改善をしているのか」を非常に意識している点です。

例えば、「請求書を自動的にPDFで出せるようにしたいんです」というお客さんがいても、いきなりそれを開発はしないんですね。

四宮琴絵:私はいつも「システムにはストーリーがある」と言っていて、会社の業務の中には必ず物語があるんですけれども、「その物語の背景が分からないとシステムが作れないですよ」と、色々な角度からヒアリングしています。
どんな人が使っているのか、その会社自体の背景として忙しい時間帯はいつなのか、とか…全てのことがわからないと、最適化したシステムは作れないですね。
「システム39」では、打ち合わせの際にお客さんが「楽しい」と感じてもらうことを心がけていて、そのノウハウを今回本として言語化しました。経営者だけではなく業務を行なっている立場の人にも読んでもらいたいと思います。

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