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とにかく凄かった!ロンドン交響楽団とサー・アントニオ・パッパーノ&ユジャ・ワン 2024/9/27
ユジャ・ワンが弾く!というので、とにかく席を・・・と、取ったチケット。
ロンドン交響楽団(LSO)の日本ツアー。
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プログラムは
シマノフスキ:演奏会用序曲op.12
ショパン:ピアノ協奏曲第2番op.21
マーラー:交響曲第1番ニ長調「巨人」
席はオケ裏のP席。
オケの音、どうかな?と思いつつも、ユジャの近くがいい!と思い、予算も鑑みてこちらに。
結果、P席、大正解でした!
シマノフスキの最初の音の響きで心つかまれた・・・何だこれは!?
すごい、すごい!この曲、聴いたことありませんでしたが、オケメンバーの誰がこの音出してるんだ?とキョロキョロしているうちに終わりました。
いよいよユジャです。
予想外のロングドレス。まるで、初めてロングドレス着た女の子みたいに両手でスカート持ち上げて登場。
ユジャのショパンは初めて聴きます。
いつもの爆音のユジャではなく、限りなくチャーミング。
ユジャを聴くのは3度目。
1度目はこちら。
↓
その後、オペラシティでも聴きました。
超絶技巧で、ただただすごい・・・という印象だったのでした。
今回は、こんなに美しい音が出せるんだなあと改めて素晴らしいピアニストだと感じました。
そして、アンコールで爆発!😄
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デイヴ・ブルーベックのジャズから始まり、次にフィリップ・グラスでしっとり。
そして、3曲目はプロコ7番の第3楽章。押さえていたものを爆発させたような演奏。これぞユジャ・ワン!でした。
休憩後はマーラーの「巨人」。
実は私はマーラーは5番以外、特に好きというわけではありません。
若い頃母と一緒にコバケンさんのマーラー聴きに行き、長さに耐えきれず寝落ちして船漕いだことがありました。
しかし、今回は、またまた素晴らしすぎて、ずっと集中。
パッパーノさんがこちら向いて指揮してくれるし、出している声も聞こえる。臨場感いっぱい。
トランペットの音がどこか遠くから聞こえるなあ・・・と思っていたら、裏で演奏してらしい。途中から皆さん入場。
その後、ずーっと、オケひとりひとりの活躍が身体にズンと響いてきて、最高のひとときでした。
今回は、男性の観客がとても多かったです。
そして、マーラーが好きな方、多いのですね。
終わってからはブラボーの嵐でした。
このツアー含め、ユジャ・ワンのスケジュールがかなりキツいようでした。
ユジャ・ワン+LSO 札幌では不調だったようですが、このスケジュールではバルトーク2→ラフマニノフ1と曲の難易度を大幅に落としても弾き続けるのは至難と思います。
— Der Wanderer (@musica202363) September 29, 2024
マネジメントは当座の収益だけでなく長い目で演奏家を護り育てるべき。
ユジャ・ワンがサングラスで演奏したのは9月15日以来2度目。 pic.twitter.com/jwRzh0JbOE
札幌公演では、サングラス着用に加え、アンコールなし。Xの投稿によると、演奏も絶好調ではなかったようでした。
人気のピアニストの皆さん、体力ないとやっていけないですね。
人間だもの、いろいろありますよ。そういうことも含めて、生の醍醐味と思いました。